11.7.13

磨いては塗り、磨いては塗り...

木工に熱中していたら7月も半ばに差し掛かってしまっていた。もうすっかり冬本番となっているNZ。今日は日中も気温が上がらず、一日中暖房が必要だった。


毎日々こんな細かな粉の舞うスタジオで作業していた為か、はたまた偶然か、一昨日から左目の白目が内出血し、少々異物感を覚えているが、ネットで調べたら、このような症状は網膜下出血といわれているそうで、治療の必要も無く、放置しておけばその内に治るとのこと。あ〜そうなんだと、いつも通りスタジオに隠って作業をした。

最近は機械に振り回されることもなくなり、細かな透かし彫りも難無く切ることができるようになってはきたが、こと合板に限っては、ステインを使用しての仕上げに恐ろしく時間がかかり、透かし彫り → サンディング → ステイン → 乾燥 → サンディング → ステイン → 乾燥 → ステイン → 乾燥 と、何だか一日中ずっとそんなことをしているだけで終わってしまっているように感じる。

表面、裏面、及び周囲はもとより、透かし彫りの部分もラフな仕上がりにならないように若干サンディングが必要な箇所がどうしても出てくる。細かな部分のサンディングは竹串にサンドペーパーを巻いたもので行っているが、竹串さえも入らないような細い隙間にはサンドペーパーを半分に折って差し込み、細い部分がポキンと折れてしまわないように注意深くサンドしなければならない。



左はビクトリアン デザインのフリーパターンで作ったオーナメントで、これは無垢のマツ材で作ったため、透かし彫り部分のサンドはほとんど必要なく、とても楽に出来上がった。



片や、こちらは合板で作った羽根であるが、この写真を撮る前に一度目のサンディングを終え、写真を撮った後にアンティーク オークで全体をくまなくステイン(&拭き取り)。そして、充分に自然乾燥した後二度目のサンディングをし、表面を二度目のステイン(拭き取らず)。翌日裏面の二度目のステイン(拭き取らず)。

そして、裏面が乾いた後に、透かし彫り部分と周囲のステインをし、今回はマット仕上げにするため、そのまま乾かして終了となる。


ちなみに、表面/裏面/周囲のサンディングに電動のサンダーを使うことは可能だが、細かな線が引っかかって折れたりでもしたら、これまでの作業が水の泡... ということになりかねないので、私は手で丁寧にサンドすることにした。
内側の透かし彫り部分は電動工具を使わず(使えず)、これまた手でサンドしたが、一番細い隙間はサンドペーパーを二つに折ったものが入らないほどの細さで難儀をした。


板からこの羽根を切り出すのに2時間半強かかり、その後の仕上げにそれ以上の時間がかかっているが、はてさて、幾らで売れるのだろうか?


「ありがとう」ではなく「すみません」

病院に面会に行き、エレベーターが自分の居る階に来るのを待っている時の光景... 到着したエレベーターから降りる人は、必ずお辞儀をしながら降りてくる。 乗り込む際、最後に入ってくる人もまた、お辞儀をしながら入ってくる。「すみません」と言いながらお辞儀をする人が圧倒的に多い。 また、...