11.8.26

無料運賃

 65 歳以上の特権の一つに、市内でのパブリック トランスポートが無料になるというものがある。



ずっと以前 SuperGold(シニア向け) AT Hop カードを入手してからこれまでバスに乗る機会のなかった私だが、T が仕事に出ていた日に郵便局まで 2 kg の荷物を持って行く用事があり、これまで歩いて行っていた場所ではあるが、試しにこの無料バスカードを使用してみようと勇んで出かけた。

『心臓破りの坂』と言っても過言ではないほどの、家の前の坂道を必死で上っている時に、無情にも目の前を通過した緑色のバス(INN)...  家を出る時には緑のバスは到着まで 9 分あると書かれていたのだが、私はそんなに歩くのが遅かったのかと愕然としながら、まぁ次に来ることになっているオレンジのバス(OUT)に乗ればいいか...  と気を取り直して坂を上り切り、バス停に着くと、1 分後に緑のバスが到着するという表示が出ていた。AT Mobile アプリの情報はあまり当てにならないと考えた方がよさそうだ。

まぁ、ポストショップの近くまで行けるのならどちらでもいい。ただ降りるバス停が少しだけ離れているというだけのことで、歩かざるを得ない距離のほとんどはバスに乗っていられることに違いはないと心に余裕が持てるのは、単に "急ぎの用事" ではないからに他ならない。


バス停でバスを待っていても、手を挙げて乗る意思を運転手さんに示さないと、バスは止まってくれないというのは、今では当たり前のことのように思えるが、日本でもそうだっただろうか?
日本のバスはどうだったのか、もうまるで記憶が無くなっている。

手を挙げてバスが止まり、Hi! と運転手さんに声をかけ乗り込むと、すぐに無料バスカードを機械にかざす。車内を見渡すと、乗客は私を含めてたった 2 人、しかも明らかに無料運賃の特権を享受している老人 2 人。毎日そんなものなのか、たまたまそうだったのか...

たった 2 つの停留所を越えて下車する際にもバスカードを機械にかざし、運転手さんに Thank you! (または Thank you, driver! )と声をかけて下車するのはこちらの常識。学生であれ会社員であれ、老人であれ小さな子供であれ、ほとんどの "Kiwi" はそのようにして運転手さんに敬意を表すのだが、これが見ていて実に気持ちが良いもので、日本で個人経営の飲食店に食事に行き、代金をしっかり払った上で「ごちそうさま」と言って店を出る時と同じようなものかと、何だかそんなことを思ってしまった。


ポストショップの窓口は数箇所あるものの、その時は 二箇所しか開いておらず、一箇所は時間が掛かっていそうな客がさも疲れた感じで立っていて、塞がっている状態。
見渡す限りドロップ オフ ボックスも無いため、順番を待ち、オンラインで支払いを済ませてあることを伝えると、受け取りのレシートは必要かというので、一応念の為もらっておいた。

帰りはバスに乗らず、歩いて帰る道すがらセールをしている布地屋に寄ってみようかと、出かける前には思っていたのだが、歩いているうちに何だか面倒くさくなり、布地屋はスルー。
それでもロシアの食料品を販売する店には寄り(お腹が空いていたため)、ハニーケーキやらお菓子を少々購入して、途中、珍しく私よりも歩みの遅いお爺さんを追い越して、出発してから 1 時間 13分後、家にたどり着いた。


それだけでグッタリ疲れてしまった私は、帰ってから眠気に襲われ、ソファで何度もうたた寝をしたにも関わらず、夕食後は早々と寝てしまい、翌朝まで一度も起きることなく爆睡した。


こんなに疲弊してしまう原因は、単に日頃の運動不足だけではなく、家を出た瞬間に待ち受ける『心臓破りの坂』にあるのは間違いない。
日頃運動している H でさえ、最近会社から歩いてランチに来た折に「坂道キツイな」と思わずため息をついたほどすごいのである。

これ以上歳を取ったら自力で上るのは難しいだろうなと考えると、どこか平坦な地域に引っ越したくなってしまう。
だが、ここよりも安く、環境の良い所を見つけるのは至難の業という、悲しい状況なのである。




1.8.26

日本に荷物を送る準備


YouTube で犬のコートの製図を教えてくれているのを見つけ、早速製図し、まずは試作品を作り、その後超個性的な生地を使って本番に臨んだ。




製図はいたって簡単だったが、最初に使用した布は手持ちのやや厚手のフリースだったため(緑色の布は、以前作ったもののほとんど着用しなかった自分用ズボンを解いて使用)、次に作る予定の生地とは大きくかけ離れており、サイズ感がいまいちつかめないでいた。

まぁ、上から羽織るだけのものなので、大丈夫だろうとは思うが、着せ易さを考慮して被る式ではなく、前開きにしたのは前回と同じ。
下に着る冬服はおそらく首の部分までカバーされる服だろうからと、フェイク ファーはネックウォーマー式にし、下の写真を撮った後で首周りを少し広くし直した。

このような生地の場合、ボタンホールを開けたり、打ち込み式スナップボタンを付けるのは相応しくないと考え、昔ながらの縫い付けタイプを使用。開け閉めの際この派手な布が引っ張られてほつれてこないよう、裏にしたフェイクファーまで貫通させて縫っておいた。


とんでもなくほつれやすい(織りの荒い)イタリア製の生地は、柔らかく、光沢もあり、個性的ではあるのだが、扱いづらい事この上なかった。本縫いの前に周囲をぐるりとロックミシンで始末し、これで大丈夫かなと思いきや、ロックミシンをかけた内側からほつれてしまうというトホホな状態...


これでは犬が着ていて爪でも引っ掛けようものならすぐにほつれてしまうだろうと、あれこれ考えた挙句に、裏全面に柔らかめの接着芯を貼るということで、何とか縫えるようにはなったが、当然のことながらその素晴らしい柔らかさは失われた。


犬服の他に欲しいものがあれば一緒に送るよと伝え、要望のフレンチ アンティーク オイル ランプ 1 点をオンラインで購入したのだが、到着した荷物をチェックしてみると、ランプベースの中央に数本亀裂が走っており、支柱を支えるためのロッドを十分支えられているとは思えない状態だった。



早々店の責任者と思われる人に email で破損箇所の写真を添えて、返品及び返金の要望を伝えておいた。
たとえアンティーク品と言えども、破損箇所を説明書きにおいても画像においても明示せず、完璧に見える写真のみ掲載して販売したことは、お世辞にも誠実な商売とは言い難く、今回の一点のみを見ても、このショップからはオンラインで購入すべきではないと思えたため、他のランプと交換するという選択肢は無し。

日本で荷物が届くのを心待ちにしてくれている R に LINE でこの残念な結果を伝え、他に何か送ってあげられるものはないかと考えているのだが、予め用意しておいたシーズンド ソルトのセット以外に何も思いつかない...


まぁ、とりあえず犬服とソルトだけでいいとするか...






16.7.26

NZ 有る有る

 日本から送ってくれた荷物は当に NZ に付いていたのだが、あいにく先週金曜日はマタリキの祭日だったためポストショップは休みだった。

配達は翌週月曜日かなと踏んでいたのだが、追跡番号を確認すると、土曜の朝 8:05am にWith courier for deliverly となっていて、08:06am には Attempted deliverly となっているではないか。
そしてなんと、08:07am には配達を試みたのだがその住所は締まっていて配達不可能だったので集配所に持ち帰ったと...

配達の車に乗せたのが 8:05am、1分後に配達先に行ったなど、どう考えても正常な人が報告したとは思えない。また、集配所に持ち帰ったのが配達に行った先からまたまた1分後だと!!

仕事をする気が全く無いどころか、誰の目から見ても "火を見るよりも明らか" な虚偽の報告をでっちあげるその腐り切った根性に、無性に腹が立ち、速攻で NZ ポストのカスタマーサービスに苦情の email を送ったのだが、一向に返信は無く、荷物は月曜の午後『土曜配達』というシールがしっかり貼られたまま、更には受け取りサインが必要となっていたのにも関わらず、ただ玄関に置いて行かれた。
カスタマーサービスからその件での返事が来たのはその 3 日後、木曜日の午前中で、「既に配達済み」になっているという、たったそれだけのものだった。
おそらく、仕事をしているフリをして、「届けられなかったのは受け取り側が不在だったから」と虚偽の報告をした配達員には、何のお咎めも無かったに違いない。
カスタマーサービスがこの程度では、この先もきちんと仕事をしてもらえることなど期待できるはずは無い。

NZ ポストに限らず、ここ NZ ではそのような配送会社に勤務する信用ならない職員が少なからずみられるのは、全くもって嘆かわしい限りである。


どの国においても、不誠実な輩が何食わぬ顔で生活しているのをみると腹が立って仕方がない。




10.7.26

犬服試作品

試しに作ってみるには少々値が張る生地だが、この柄物の生地はよく伸び、かつ柔らかく、脱ぎ着のし易さでは問題ないだろうと思いながら作ってみた。


何だかのっぺりしているように思え、リボンを追加。



次に作ったのは、伸びない生地で以前作った服の袖ぐり& 襟ぐりを変え、白のチュールと繊細な刺繍が施された物を 4 枚重ねにしてギャザーを寄せ、軽やかなスカートにした、涼しげなワンピース。


残念なことに、このシャーベット オレンジの生地は針穴が開き易く、一点 1mm ほど開いた穴が気になったため、ほつれ止めを塗った上で、穴隠しに手元にあった蝶のレースを縫い付けて補強しておいた。




手元にあった裏起毛のフリースはウサギ柄で可愛かったので、新しく買ったこちらも裏起毛のグレーのパンツと組み合わせてみた。


イタグレ用なので、首の長いフードが付いているが、裏に手持ちのモコモコの布を付けてしまったせいで、少しゆとりが足りないように感じる。着てみてフードがきついようだったら、フードとしてではなく、首周りの防寒用として考えればいいか... と作り直さずにおいた。




最新作は上の派手なロンパースのパターンに少々手を加え、少し伸びのあるシャーベット オレンジの布のみで作成したのだが、伸びが予想を遥かに超えて少なく、袖ぐりをつける際に失敗。ロックミシンで縫い合わせている途中で縫い進めるのを断念し、仕方なく袖ぐりをぐるりと切って大きくし、パイピングで包むという安全策を取り、何とか形になった。
 

裾の三つ折りは布帛でも面倒臭いのだが、ニット生地はその比ではない。三つ折り専用の押さえがねは使えず、そのまま縫うのも至難の業だ。
そこで、通販で買っておいた『水に溶ける両面接着テープ』が威力を発揮することとなった。
幅 3mm ほどの接着テープは粘着力も申し分無く、予め端を折って接着しておけば、綺麗に整った幅で三つ折りにでき、更には伸びどめとしても機能するという、極めて使い勝手の良い優れもので、洋裁をする人にとっては心強い助っ人になること間違いない。




これまで犬服を何着か作ってきたが、洋裁歴が長くてもニット生地をほとんど扱ってこなかった私は、縫製を戸惑うことが多く、また伸び率の違うニット生地用にロックミシンの設定を細かく変えることにもまだ戸惑いがある。
作って行くうちに慣れては来るのだろうが、もしかしたら着られないかもしれない(或いはゆとりとりがありすぎるかもしれない) R の愛犬の服を、この辺りで、出来ただけ取り敢えず一旦送ってみようかと思っている。





7.7.26

23 年3 ヶ月振りの快適トイレ生活

こちらに来る十何年も前から、日本の我が家にはTOTOのウォシュレットが設置されていた。正確な年は覚えていないが、発売されてからそんなには年月が経っていなかったように記憶している。

海外に目を向けると、いまだにシャワートイレが普及していない国がほとんどで、ここ NZ も例外ではない。

夏場はいいが、冬場のあのヒンヤリとした便器に座るのは結構なストレスとなっていたのは間違いなく、排便後のトイレットペーパー使用量もかなりなもので、私は少しでも不快感を減らすべく、B DET というトイレットペーパーに泡を吹き付けたもので綺麗に拭き取る方法を取っていた。




そんな不便な生活に、心底嫌気がさしていた同居人 T は、先月末、こちらで設置が認可されている洗浄/暖房機能付き便座を購入するに至った。



23 年 3 ヶ月振りに家に設置されたシャワートイレ... 当然のことながら快適そのものである。

生ぬるい便座に座る喜びは、このめっきり寒くなった NZ では尚更で、トイレットペーパー使用量も従来の 1/3〜 1/4 となり、有り難い限り。(もうすっかり生ぬるい便座生活に浸り切ってしまっている T は、今週仕事場でトイレを使い、便座に腰を下ろした途端、あまりの冷たさに飛び上がりそうなほど驚いたと言っていた)


日本を訪れた観光客が、自国に帰るとガッカリすると言われている旧態依然としたトイレ事情...
日本に旅行に行く前までは別に不満を持っていなかったのに、日本から帰ってきた途端に耐えられなくなり、我慢できなくなって便座を交換したという話は少なからず聞いてはいたが、私たちは日本に居た時に "普通に" シャワートイレ生活を送っていたのだから、その不便さを感じる度合いは観光客の比ではなかったわけだ。


日本では 1980 年からウォシュレットが本格的に普及し始めたと書かれていたが、もう 46 年も経っているのに、日本以外の国では未だ "贅沢品" として扱われているようにしか思えない。

T が、NZ でようやくNZ$ 1,000 を切ったモデル(シャワートイレ機能付き "便座" の価格。便器本体は含まれていない)が販売されるようになったと言っていたが、この先日本のようにデパートやらホテルやら、電車の駅、病院などの公共施設にまで普及する日が果たして来るのだろうか?

改めてそんなことを考えてしまった次第である。




1.6.26

中東料理

 先週、H とパートナーが私と T の誕生日を祝ってくれた。

今年は初めて行く中東料理のレストラン Tapsi での昼食会で、久々のラム肉料理を堪能した。

私の中では、中東と言えばラム...  ハラルのラムは臭みが無く、一般に売られているラムは好んで食べない私が、唯一食べたいと思えるものである。



まずは Turkish bread、Hummus、baba ganoush、beetroot humus の entree をつまみ、ターキッシュブレッドのあまりの美味しさに H のパートナーが追加で注文したほど...
それぞれのディップも良い味だった。


私が頼んだメインは Lamb Mandi。


そして T は Lamb Kapsa にしたが、どちらもすこぶる柔らかな臭みの無い肉で、ご飯も絶品。スープはほんのりカレー風味で、これまた満足できるものだった。

写真を撮り忘れたが、H は Shesh Kebab with Rice、そして H のパートナーはTashreeb を頼んだ。

どれも量が多く、全員食べきれず、残りは持ち帰って、夕食はそれだけで充分だった。
(H の家でバースデー ケーキをご馳走になっているので、お昼から寝るまでずっとお腹がはち切れそうであった)



一年に数回しか会えない H の犬たちへのお土産は、いつも手作りのおやつ。
今回は鶏ササミ チップスと鶏挽肉、ロールドオーツ、セサミペースト、キャベツ、人参、米油少々をブレンダーで撹拌し、伸ばして焼いたクラッカーだったが、鶏ササミを薄くカットし、オーブンで焼いただけのチップスがすこぶる良い匂いがし、次からはこれだけでいいかなと思えるほどだった。




私たちの顔を見ると千切れんばかりに尻尾を振り、飛びついてくる犬たち... 本当に可愛いくてたまらない。






31.5.26

吊り橋を叩いて渡る

日本にいる R の愛犬用の服作りは、容易ではない。

犬のサイズにほぼ合わせてトルソーは作った。だが、頭のサイズ、首回り、首の長さ、胸回り、着丈(首の付け根から尻尾までの背中側の長さ&内側のボディーの長さ)、脚の太さ及び長さを一生懸命調節して作ったとしても、やはり生身の体とは違うだろうと思うのだ。

どんな物作りにおいても、私は常に『石橋を叩いて渡る』べく、念には念を入れて計算し、考え得る可能性を考慮に入れた上で、設計し、制作してきたのだが、実際に目の前に無い対象物、或いは体に合わせて丁度良いものを制作するというのは至難の業で、けっこうなプレッシャーに押しつぶされそうになりながらの作業となっているのは否めない。

作って送ったが着られなかったという最悪の事態を避けるために、"少し大きめ" に作るように心掛けてはいるが、その "少し" の見極めがこれまた難しい。
何せ、犬に服を着せたことのない私なのだ。着せ方さえもわからなかったため、ロンパースのようなものは頭から着せるのか、はたまた足を履かせるのが先かと R に聞き、どのように脱ぎ着をするのかのビデオを撮って送ってもらったほど...

取り敢えず手持ちの布で試作してみた袖無しワンピース(?)と、穴の空いた私の服を潰して、大きさを見るだけのために縫い合わせてみたロンパースで、どのような具合になるのかを確かめることに...

スカートの裾は新しく購入したロックミシンで巻きロック仕上げ。
中国の通販サイトで購入したウーリー糸も問題なく使えてホッと一安心。

サイズを確認するためだけに縫ったものなので、糸端の始末もせず...


少し前、家から徒歩圏内にある布地専門店に行ってみた。
そこは決して安いとは言えないが、個性的な布が置いてあるようで、R がネットで見て好みだという布があったために立ち寄ってみたというわけなのだが、端切れコーナーには定価の半額になったニット地が結構多くあり、適当に見繕って買ったら日本円にして 1 万円を超えてしまっていた。
端切れでも、イタリア、オーストラリア、ブルガリア、日本、韓国製等々で、元値がそれなりに高かったというわけだ。

異様なケミカル臭もなかったので、化繊については裁断する前に水通ししなくてもいいだろうが、コットン地はやはり水通ししなくてはならない。
我が家には日本のような  "物干し竿" が無く、物干し用の細いラインしかないため、折跡がついてしまう上に、 2 m もあると干すのが厄介だなと、ついつい思ってしまい、洗う日が一日、また一日と伸びてしまう...




試作品のロンパースを基に、雌用の少しお腹が隠れるものを、H が以前着ていたT シャツと、今回買った薄手のニット生地(黒)で作ってみた。
ロックミシンでニット生地を縫うのにまだあまり慣れていない私は、テロンテロンの黒いニット生地の扱いに四苦八苦し、裾を綺麗に縫うことができず、失敗する度に丈を 1cm、また 1cm ...とカットし続けた挙句、どうにも対処できないと観念し、最初の構想を変更。胴体部分の布を付けていいとするという逃げに走った。(そう言われなければ、最初からそのデザインだったとしか思えないだろうが...)
腕周りとお腹周りには、私の着られなくなった伸縮性の良い白い T シャツを使用。ほとんど着た覚えがなく、安くもないものだったので、痩せるまで持っていようと思っていたのだろうと思うが、もう痩せる努力もしなくなり、これ以上歳取ってから、真っ白の首ぐりがゆったりの、体にピッタリした T シャツなど絶対に着ないよなと、何の惜しげもなく切り刻むことができたのは幸いだった。この白い伸縮性の布が無かったら、この為だけにまた買いに行かなければならず、作業を中断しなければならなかったわけだ。
使えるものが手元にあって助かった。


この作品を基にして、更に改良(そうあって欲しい)を加えた型紙を作った。
今度は犬服作りのために買った少々お高い生地を使って、綺麗な色のロンパースを作る予定であるが、残念なことに、その綺麗な色にマッチするロックミシン糸を持っていない。

また糸を注文しなくては...




余談だが、R がつい最近買ったばかりの "高級イタグレ服(ニット地のトップス)"、価格はなんと 1万 7 千円超えだと...

NZ 組は信じられない価格に仰天した。








12.5.26

実物大型紙とは?

 私は小学生の頃から洋裁を楽しんでいた。
まずは自分のサイズを測り、原型を作り(文化式、ドレメ式両方とも)、服飾本に載っていた製図を見ながら、自分の原型を基に、さまざまなデザインの服のパターンを作っていくという方法を主に取っていたので、実物大型紙を使用したことはほとんど無かったのだが、通常、実物大型紙というのは、そこに表示されているヌードサイズに、そのデザインに合わせた "ゆとり" というのが加味されて出来上がっているわけで、作り手が自分のヌードサイズを選択すれば、後はゆとり分を計算しなくてもいいようになっているものなのである。

これは "常識" だと、私の長い人生で信じて疑ったことなど一度も無かったのだが...


私が購入した犬服の型紙にはその常識は通用しなかった。

苛立たしいことに、犬の胴回り、首周り、着丈を図った上でそのサイズに合わせて購入した型紙には、全くと言っても過言ではないほど "ゆとり分" が入っておらず(0.5cm ほどの長さの違いがあった箇所もあったが、それは完全に "ゆとり" とは考えられない)、例え伸縮素材を使用したとしても、脱ぎ着が極めて困難である非常に窮屈な、犬にとって堪え難いほど動き辛い(或いは着せられたら自由に動けなくなる)ものとなってしまうのである。

何をどう考えて、型紙に "犬のサイズの測り方" を表記しているのだろうか? 




あたかも、犬のサイズを測ってパターンを選ぶという仕組みになっているかのように見えるのにも関わらず、実際袋に記されているのは、犬のサイズに基づき、ゆるみを入れて作られたパターンのサイズではなく、"出来上がりのサイズ" そのものであるというトリック...

更には、パターンには使用すべき材料(ニット生地/布帛生地)が明記されているのだが、ニット生地を使用する場合には、犬のヌードサイズ+ 3〜5 cm のゆとりを入れること、また、布帛生地にはヌードサイズ+ 5〜10 cm のゆとりを入れることと最近学んだ私は、果たしてどちらの布を基準にしてパターンを調整したらいいのだろうと、またまた悩まされることとなった。(購入したパターンは、ニット生地と布帛生地の伸縮の度合いを考慮に入れて製図されているものなのか?)

いずれにしても、各自でゆとりを計算し、加味した上で、(ヌードサイズではなく)出来上がりサイズでパターンを選ばなければならないという、非常に誤解を招く仕組みとなっていることを、初めて購入する客は予想できるだろうか?
少なくとも、洋裁経験者にとっては、この会社のサイズ選びは非常に紛らわしいと言わざるを得ない。


高いお金を払って、完全に間違った型紙選びをしてしまった私は、ゆとりを入れた型紙に一々書き直さなければならないという、全くもって腹立たしい作業が加わって、R の愛犬用服作りは予想以上に時間がかかっている。

そのサイトで更に型紙を購入する気には当然なれないため、取り敢えず、ゆとりを 7cm ほど加えた型紙を制作してみた。
体型に合うかどうかを、トルソーで大まかに確認することしかできないため、新しく布を買い揃える前に、手元に残っていた布帛生地を使って試作品を作り始めたところである。


トルソー作りと違って、服作りは非常に楽しい。サイズを気にせず、購入した型紙通りに作れるのなら更に楽しいことだろう。




26.4.26

まずはトルソー作り

 日本にいる R の愛犬用の服作りを始める前に、まずはほぼ愛犬のサイズでトルソーを作ることにした。(闇雲に服を作って送ったら着られなかった...などという悲劇を何としてでも避けるべく)

日本にある販売店にオンラインで注文を入れ、R に送ってもらったイタリアン グレイハウンドのトルソー型紙は、想像以上にパーツが多く、布を選んで裁断するのになんと 3 時間もかかってしまった。



目打ちで出来上がり線と縫い代の境界点、及び "合印" に印を付けておくというのは、近頃の洋裁関連のビデオでは見た記憶がないのだが、私は遥か昔、洋裁を覚えたての頃から、この、パーツを縫い合わせる際の目印(まち針を使って正確にパーツを合わせる際の目印)を付けることを怠ったことはない。昔は目打ちで印をつけるのではなく、しつけ糸を通した針で数針縫って "切りじつけ" で印を付けていたが、いつの頃からか手抜きで目打ちを使うようになった。目打ちを刺して開く穴は、ミシン針が通れば消えるほどのほんの小さな穴であるため、出来上がりには何の影響も無い。(穴が見え難い場合は、布を光にかざして/透かして見ると、はっきり見える場合が多い)
布を扱っている内に穴が消えてしまう可能性が危惧される場合には、目打ちで穴を開けた後、水で消えるチャコペンで点をつけておくか、或いはしつけ糸等で印をつけておく方が賢明だろう。



翌日、縫い始めると、製図ミス?と思えるようなパーツが幾つかあり、長さの合わないパーツ同士をどのように縫い合わせようかと、悩みながらの作業...
決して安くはないのに、不完全な型紙を、何年にも渡って訂正することなく販売し続けている業者の姿勢に、少々苛立ちを覚えた。

そんなこんなで、ようやく縫い上がったトルソーにワタを詰める段階になり、10年以上前に買ってあったワタを詰め始めたものの、それだけでは全く足りないことがすぐに明らかになった。
国内で売られているポリエステルのワタの価格調べに入ると、200g で約 NZ$10 ほどもし、高いなと思いつつも大手手芸材料店に向かったのだが、バッグを手に取ると驚くほど軽く、明らかに追加 200g では足りないことは明白だった。

一緒に行ってくれた T が、ウェアハウスで激安ピローを買った方がいいかもしれないと言うので、 2 軒回ってようやく見つけた 2 個パックで NZ$7 弱のピローを 2 バック購入。
これは大正解で、手芸材料店で売られているものと全く同じだろうと思われるワタをお値打ち価格でゲットでき、T のサーチ力に感謝感謝であった。


ワタを詰めるのに何時間かかっただろう...?
簡単だろうとたかを括っていた私は、トルソー作りだけでかなり疲れてしまった。

まぁ、服作りはトルソー作りよりも遥かに簡単であるのはわかりきったことであるし、トルソーがあればそれに合わせて型紙を調整する事ができるのだから、大変でも作っておくべきであることに間違いはない。

しかし、足に目一杯ワタを詰め込んでみたものの、華奢な足 4 本では自力で立てず、立たすためのサポートを次に作らざるを得なくなった。
スタジオに降りて行き、余り板で適当なものをかき集め、トルソー立てを制作。
(重たいものではないが、支柱がぐらつくことのないよう、支柱は底板を貫通するようにしてある)




R の愛犬は、イタリアン グレイハウンドにしては大きい部類で、どちらかと言えばウィペットのサイズに近いようだが、足はさほど長くなく、既製品でピッタリな服を探すのは容易ではないようだ。かと言って、カスタムメイドとなれば、価格は 2 万円あるいはそれ以上とか...

犬も人間と同じで、個体差が大きい。特にイタリアン グレイハウンドは個体差が大きいのだと、犬服を売っているサイトに書いてあった。
これは、もし犬服作りを商売にするとしたら、カスタムメイド服を販売する必要に迫られるようになるということか...
だが、私はこの歳になってそんな面倒なことはしたくない...
はてさて、どのように販路を広げようか...
悩ましい限りである。


まぁ、取り敢えずは、このトルソーに合わせてパターンを調節し、R の愛犬のために何着か作ってみることにしよう。




8.4.26

ORR ネットで e-証明書ゲット

 毎年やって来る年金の現況届。

昨年は日本国総領事館窓口での申請及び受領に  2 時間近く待たされ、ほとほとうんざりしてしまったが、今年はオンラインで申請、更に家に居ながらにして受領できるという、なんとも素晴らしいシステムが導入されていたおかげで、非常にスムーズに、また例年のように苛立たしく、腹立たしい対応をされることなく済んで、心の底から嬉しく思った。

これで日本年金機構にオンラインで書類を提出できればなお良いのだが、残念なことに 2015 年以前に居住地を海外に移しているため、マイナンバーとやらを取得しておらず、書類は従来通り郵送で提出ということになるようだ。

まぁ、領事館にわざわざ出向き、心臓破りの坂を登ったり降りたりした挙句に、横柄な対応をされ、来館者がほぼ居ないのに数時間待たされるという悪夢から解放されただけでも、私に取ってはありがたいことだ。


今年はまだ平穏に過ごせている。


*余談だが、私の日本人の知り合いで、日本国総領事館の職員の態度を誉めた人は、未だ嘗て一人も居ない。



2.4.26

時給 $80.00

 T は 3 月から時給が $80.00(日本円にして約 7,300円)に上がった。1日 58,000 円強、1週間で292,000 円強... 1ヶ月フルで働くと116万9,000円ほどになるが、1 ヶ月フルで仕事が入ることは滅多に無い。滅多に無い故の高時給だと考えるのが正解だろう。

時給だけ聞けば超高給取りに見られてしまう T だが、フリーランサーにはかなり厳しい現実...
長引く不況下で、コンスタントに仕事が入ってきていた頃とは比較にならないほどの仕事薄なのである。
まぁそれでも、昨年半ばからずっと仕事を依頼し続けてくれている会社は経営が順調に行っているらしく、引き続き雇い続けてくれていることに感謝するばかりだ。(ちなみに、職員全員白人で、アイランダーも居らず、アジアンは T のみなんだそうだ。移民の国 NZ、しかもアジアンが多く住んでいると言われているオークランドにおいて、白人のみで構成されている会社はけっこう珍しい)


さて、私の方は...
時々ではあるが木工関係の仕事が舞い込み、ある日はウッドワーカーになり、ある日は洋裁店になりと、ボケない程度に仕事が入り、のんびりと暮らしている。

ただ、こと木工に関して言えば、作業時間に見合った報酬が得られるほど高名な作家でない限りは、所詮小遣い銭稼ぎの域を出られず、ただ割安で手に入れる事ができた購入者から喜びのメッセージを受け取る事ができるという、それだけで、老体に鞭打って作業をしているということなのである。


まぁ歳を取ったらこんなものか...

一日中、食事の支度と YouTube を観ることだけで終わるよりは、少しは有意義と言えるかもしれない。



無料運賃

 65 歳以上の特権 の一つに、市内でのパブリック トランスポートが無料になるというものがある。 ずっと以前 SuperGold(シニア向け) AT Hop カードを入手してからこれまでバスに乗る機会のなかった私だが、T が仕事に出ていた日に郵便局まで 2 kg の荷物を持って行...