国内のインターネット・オークションで落札した古いStanley #4 Plane 。
日本でよく使われている木製の鉋(カンナ)とは違い、こちらは主に押して削ぐタイプである。(時には引いて使うこともあるが)
送られて来た鉋の刃を研ぐことから始めた。例によって雲の上のfacebook friendであり、インターネット上のお師匠さんでもある人の懇切丁寧な刃の研ぎ方を倣って、でき得る限りシャープに研いだ。
そして次に鉋の底を平らにするために、#120と#240のサンドペーパーで磨いた。この鉋は中央が必要以上に凹んでいて、かなり長いこと磨かないと平らにならなかった。
私のお師匠さんは、底を一旦平らにした後、両サイドを5〜6ミリほど更に削って、板を削っている最中に両サイドのエッジで板を傷つけるのを回避するよう奨めていた。
また、前方の数ミリも若干削り、後方の縁もスムースにしておくようにとのことだったので、その通りに仕上げをした。40年以上も家具職人として非常に美しい仕事をして来た人の言うことだ、間違いはないに決まっている。
準備は整ったものの、これまでの人生で一度も鉋掛けをしたことなどない私は、見よう見まねで(しかもインターネットのビデオでだ)始めてみるしかなく、少し削っては平らになっているか調べ、また、板の側面と直角になっているかにも注意を払いつつ、削る深さを微妙に変えたりなどして、ようやく少しコツをつかんで来たところである。
納得いくまでやり続けないと気が済まない性格に生れついてしまったため、他のことには集中できず、ずっと、どうしたらうまく鉋を操れるようになるのだろうかと、この3日間考えっ放し… 幸いなことに、雲の上の友達/お師匠さんは数多くのとても役立つビデオを一般に公開してくれている為、夕食が済むと毎晩ビデオを見て勉強しているのだが、頭で覚えたことを、言うならば『感覚で覚える』までに身につけるのには、まだもう少し鍛錬が必要で、この程度ではまだ良しとできないなと、今日も練習を終える時にそう思った次第である。
日頃使わない腕の筋肉を使うため、腕がダルくてたまらない。
しかも、鉋を握っている右手の人差し指が微妙に鉋本体と当たる部分があって、そこが水ぶくれになりつつあり、少々腫れてもいる。
でも、鉋掛けは思った以上に楽しい。