27.11.18

眠れない深夜に一人起きて考えた

夕食後すぐに寝入ってしまったため、深夜1時前に目が覚めてしまった。
もう寝られない...

作業途中の木工も、作らなければと思っているエプロン製作も、音を立てるので深夜に作業は出来ない。

仕方がないので、作ろうと考えているものを列挙し始めた。

 1.  作業用エプロン&アーム カバー
 2.  コーヒー テーブル
 3.  タンスの上に置く棚
 4.  錐などの小さなツールを入れておく箱
 5.  これまでに作ったステンド グラス パネル用のフレーム(複数)
 6.  iPhone 用アンプ
 7.  鋸目立て板
 8.  ステンドグラスのミニ ランプ
 9.  観葉植物用スタンド
10. Stanley No.45 Plane & No.55 Plane の収納ケース
11. Keepsake Boxes
12. 机の上に置く小物入れ
13. ステンド グラスで作った巨大蝶の標本箱 or ディスプレイ テーブル(動ける間に作らなくては...)

とりあえずはそんなところだろうか...

そして、この夏中に『やらなければならないこと』は、

1. ベランダのデッキの修理
2. バスルームの窓枠の補修
3. バスルームのペンキ塗り
4. 家中の窓枠の再塗装(全て木枠で、ペイントが剥がれてきているため)

出来ないことはないが、気が重い。
だが、大家さんに頼んで業者を呼んでもらうとなると、業者が家に入って来て非常に居心地が悪くなる。家も開けることができず、裏庭のアトリエで作業しているわけにもいかず、私は何もできなくなってしまい、ストレスの塊となるのは目に見えている。
そう、不便極まりないため、自分でやるしかないのだ。

また、専門業者であっても綺麗に仕上げてくれるとは限らない。安い業者に頼む可能性が大であることはこれまでの経験でよくわかっているので、自分でやった方が綺麗にできるのではないかと、ついつい思ってしまう。しかも、費用はさしてかからないだろうし...

自分の持ち家ではないのに、自分で直す。貧乏な家に生まれ育ったおかげで、できることが多くなっているのは良いことだとは思うが、自分がもう少し若かったらよかったなと、折に触れて思うようになった。


今日はNo.4 の錐用ボックス作りかな...
簡単なものから片付けていこう...


16.11.18

Recutting Saw Teeth, Sliding Bevel & Bluemoon

もう11月も半ばを過ぎた。

長男が東京に帰ると、我が家はまた何の代わり映えもない生活に戻ってしまい、全く覇気の感じられない非常に静かな家となっている。


いつものようにアトリエに降りて行くと、必要に迫られて作らなければならないものと、直ぐにやらなければならないわけでもない手直しが必要な工具類が目に入ってくる。
取り敢えず、作らなければならないものに取り掛かるも、不完全な工具をそのままにしていることに気が散り始め、直し始めてしまう...  そして、作業途中のものは次の日、また次の日と完成の日がどんどん延びて行くというわけだ。


2年以上前に買ったヴィンテージものの Spear & Jackson の dovetail saw は、歯がガタガタで、歯を新しく切り直す必要があった。




買ってすぐに、雲の上のお師匠さんのやり方に倣い、ガタガタな歯の部分をヤスリで全て削り取り、hacksaw を使って歯を切ることを試みたのだが、持っている hacksaw では上手くいかず、納得のいく仕上がりにはならなかった。
そして、そのまま放置すること2年...

数週間前、ふとその鋸が目に入り、歯を再度切り直し始めたのだが、まず、2mm 幅に歯の切り込みを入れるための治具を丁寧に丁寧に作り、再び 、新しいブレードを取り付けた hacksaw をお師匠さんの指示に従い少々調節した上で使用...   が、やはり上手く切れない...

鋸のプレートが硬いためか、hacksaw のブレードが治具の線通りに入っていかず、これでは埒が明かない(らちがあかない)と、他の方法を探し始め、見つけたのは父の使っていた日本の目立てヤスリだった。



使い込まれた少々欠けのあるヤスリを使って切ってみると、あんなに硬かったプレートがいとも簡単に、しかも素晴らしく綺麗に切れた。

次は、入れた切り込みに沿って三角ヤスリを当て、"刃" を作っていくのだが、これは日本の鋸の目立てとは比べ物にならないほど簡単な作業である。
そして、Saw Set を使ってアサリを出して作業は完了。

このようにして新しく歯を作り直した Spear & Jackson の鋸は非常に切れ味が良く、また、扱い易さでも他に優っているように思えた。

長い間気になっていた鋸の目立てを終え、ようやく踏み台製作に取り掛かると、製作に必要な測定器の一つが使い物にならないほどイイカゲンな作りであることが判明。


4年近く前に買った Stanley の Sliding Bevel と呼ばれる測定定規を使って、固定した傾斜角を板に記して行くと、sliding bevel の表を使った場合と裏を使った場合の角度が微妙に違っていて、最終的にピッタリ合わなくてはならない線が 2mm 近くズレてしまったのだ。

調べてみると、ブレードが真っ直ぐでなかっただけではなく、持ち手部分も大きな段差ができていて、不正確極まりない作りであったため、平らなガラスの上に貼ったサンドペーパーでハンドルをひたすら削り、ブレードは細かい目のヤスリで根気よく丁寧に削らなければならなかった。

新しくもう一丁買ってもいいかなと、精度の高いものを探していたのだが、どこぞのHPに、あの日本の有名な測定器メーカー『シンワ』製でさえ、ガッカリする作りだったと書かれていて、シンワもダメか...  はてさてどのメーカーのものを購入すればいいのだろうか... と、また探さなくてはならなくなった。
* ちなみに、Bahco 製は雲の上のお師匠さんが「しっかり固定することができない」とダメ出しをしていたので速攻で候補から外れた。

合格点を付けられそうな sliding bevel を探すこと2週間余り...

その間は仕方なく、手直しした Stanley を使って作業していたが、角度を固定するツマミが非常に邪魔な位置にあることにイライラがつのり、結局、自棄っぱちでシンワ製を注文してしまった。注文した翌日には届いてもおかしくない同市内に店があるのにも関わらず、2日も経ってようやく発送されたとの通知が来た。
なんともはや、やる気のない企業であることよ...


裾広がりの安定した踏み台にすべく、製図した通りに角度を付けて板を削る。
仕上げ鉋をかける直前までは、ザクザク削れる刃口が広めの鉋を使い、時々sliding bevel で角度を確かめながら削り込むのだが、テーブルソーなどを使えばあっという間に出来上がるだろうものを、あえて鉋だけで作るのは、感覚を良くするために他ならない。

sliding bevel で角度を測ると、コンマ何ミリという狂いをしっかり見つけることができる。その狂いを矯正できるのは、厳密に言えば、非常にシャープに研いだ刃を付けた仕上げ鉋だけで、極浅く刃を出し、盛り上がりの大きい側に若干重点を置く気持ちで、一度だけ鉋をかけて確かめる...  一度だけで事足りる場合もあれば、二度三度と鉋を滑らせる必要がある場合もある。その加減は慣れでわかってくるようになる。

そんなに厳密に揃える必要があるのか...  
もしかしたらそこまで正確にする必要はないのかもしれないが、私はそうやって自分の感覚を鋭くする努力をしているのである。



ベランダのブルームーンが綺麗に咲いた。
手入れをしてくれている同居人Tのおかげで、新芽も沢山出て来ていて、非常に元気だ。




「ありがとう」ではなく「すみません」

病院に面会に行き、エレベーターが自分の居る階に来るのを待っている時の光景... 到着したエレベーターから降りる人は、必ずお辞儀をしながら降りてくる。 乗り込む際、最後に入ってくる人もまた、お辞儀をしながら入ってくる。「すみません」と言いながらお辞儀をする人が圧倒的に多い。 また、...