24.11.20

Saligna Rolling Pin

遥か昔に買った Kauri 製の麵棒(のし棒)は太く、また短いため、少々使い辛いなと感じながらも、使い続けること十数年...

重い腰を上げて自分で作ろうと思い立ったのは先週末で、切れ端の木材棚の中から、丁度いい厚さ&長さのある Saligna(Eucalyptus)を引っ張り出してきて、まず鉋で一辺を平らに均した後、四角柱に切り出すことから作業を始めた。


Lathe(旋盤)を持っていない私は、角材の角を鉋等を使って削り落としていき、円柱を形作るという方法しか手がない。
主に、鉋、カード スクレイパーを使い、延々と削って丸棒に近づけていく... 

まずは、四角柱に切り出した板の両端にコンパスで円を描き、円の周囲の不要な部分を荒削り用の鉋でザクザクと削っていく。(私は、国内のインターネット オークションで落札した古いドイツ製の鉋の刃を、弧を描くように研ぎ、荒削り用鉋として使っている)


不要な部分を大まかに削った後は、普通の鉋を使い、常に均等に削れているかどうかを確かめながら、また、板目の方向をも確認しながら、逆目で削ってしまわないよう注意を払いつつ作業を進める。


四隅を大まかに削り終えたら、次は棒の両端に描いた円をこまめに確かめながら、余分な部分を更に削り取っていく工程に入る。


直線定規に沿わせ、真っ直ぐな棒になっているかを確かめながらの作業だが、金物の定規では確認し辛いので、少々厚みのある板で直線定規を作っておくと便利だ。


鉋やカード スクレイパーを使って微妙な段差ができたところを、サンドペーパーで均し、表面に凹凸が無いようにし、両端の円の角をナイフで面取りすると、"許せる程度" の麵棒になった。



所詮、ピザやらクッキーやら麺の生地を延ばすのに使う程度なので、コンマ何ミリの狂いなど気にする必要はなく、厳しく正確さを追求しなくてもいいのだが、それでも "ほぼ" 正確になるまで神経を集中して削り続けたのは、只々腕を磨くために他ならない。


今回作ったのは、直径 3cm、長さは 40cm 程度。
これまで使っていた Kauri の麵棒と比べるとかなり細いのだが、Saligna は重量があるため、細くても適度な重さがあり、非常に使いやすそうだ。





餃子の皮等を作る際には、同じような細さの短めのものがあったら、便利かもしれない。
その内作ることにしよう。


ちなみに、食品に触れる木製品の保護として、私は食用ココナッツ オイルとビーズ ワックスを合わせて作った自家製ワックスを使っている。塗った後しばらくして拭き取るとサラサラで、匂いも悪くなく、非常に重宝している。



「ありがとう」ではなく「すみません」

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