ここしばらく、某サイト(オンライン)で手作り品を販売させてもらっているのだが、以前使用していた TradeMe と違って、値切る人も出て来ず(TradeMe は酷かった)、これまでのところ、届くメッセージも全て思いやりのある温かいものだ。
ある一時期、近くで定期開催されていたクラフト マーケットにも出店していたことがあったが、そこでもやはり値切る客がいたり、何が気に入らなかったのか、言われる筋合いなど全く無い嫌味を浴びせかけてくる輩がいたりと、あまり良い思いはしなかった記憶が、いまだ脳裏から離れないでいる。
勿論、そのマーケットに出店していた他のベンダーさんたちは、制作の苦労を十分理解している人ばかりなので、そのような『何にでも難癖をつけて回る輩』に辟易していたのは同じで、人種は違えど、皆助け合い、仲良くやっていたのは、私にとって大きな救いだった。
先ごろ、Tailor's Clapper を作ってもらうことはできるかと、また問い合わせがあった。
その人は、私が以前販売したことがあることをネットで見たらしく、「もし自分のために作ってくれることができたら有難い。でも、製作者の中には注文は受け付けないという人もいることは承知しているから、無理にでは無いんだけど...」と、非常に丁寧に聞いて来てくれたのだ。
私は、言葉の端端にその人の人柄が現れているなと、非常に温かい気持ちになった。
作り溜めておいたものがあったので、早々に 2 点出品し、その人に出品した旨のメッセージを送っておいた。
問い合わせてくれたことにまずお礼を言い、それを作るのに相応しい板のストックが限られているため、以前販売した物とはサイズが異なっているので、購入前に確認して欲しいとも書き添えた。
その人は速攻で注文を確定すると同時に、振込までも完了してくれていた。
そして、それから半日も経たないうちに、2 点目も売れた。
2 点目のものを買ってくれた女性は、それまで作っていた物とは少々違う形状であることを特に気に入ってくれたようで、工場の流れ作業ではおそらく作ることのできない、正に一つ一つ丁寧に作られたとしか想像しようの無い "手作り品" を、大層喜んでくれていた。
彼女達の裁縫箱の中、或いは裁縫台の上にずっと存在し続けるだろう私の作った物...
私がこの世から居なくなった後にも、私が存在していたことを表す物が少しでも残っているというのは、なんだか嬉しい。(この世から消え去る前までの感情だろうが)
たとえ、どんなに小さな物でも、丹精込めて作る。
手を抜かない。
如何にもこうにも体が動かないという状態になるまでは、例え恐ろしいほどにゆっくりでも、何かを作り続けようと、再度思った次第である。