非常に価格にばらつきがあるテイラーズ クラッパー。
NZ 国内で売られているものは、値段の開きが NZ$84.50 〜 $20 台までと驚くべきものであるが、使用に際しては全くと言っていいほど差は無いはずだ。
作る側としては、余程値打ちのある木を使用しているのならいざ知らず、普通に手に入る板で $50 以上の値をつけるなど信じ難い。
木工用機械がほとんど無いに等しい環境下で、一つ一つ、全てハンドツールのみで作ったとしたら、まぁ時間はかかるし、それくらいの報酬は欲しいかなと思えなくもないが、売られているものはほぼ 100% 機械で板をカットし、溝を掘り、サンダーで仕上げているに違いなく、そうだとすれば、ものの数十分で幾つもの製品を作り出せるだろうことを考えると、『法外』な値段をつけているとしか思えない。
今、私はバンドソーを持っているので、厚みのある板も比較的楽にカットできる。(バンド ソーを買うまでは、ノコギリ一択で、厚みのある板で、おまけにハードウッドときた日には、心臓がバクバクするほどの作業となっていた)
かつては年代物の溝掘り用鉋で指を掛ける部分を根気良く掘っていたが、今はトリム ルーター/パーム ルーターの安いビットを手に入れたため、ガーッと掘って、その後手でサンディングするようにしたら、時間はさほどかからなくなった。
板の表面を平らにするのは、相変わらず鉋を使用していて、板目の複雑に入り組んだ板を使用した際には、鉋がけの工程が最も時間がかかる作業となるものの、家具作りと違い、所定の寸法通りに誤差無く削らなければならないというものではなく、決められた寸法というものも無く、ただ単に底が平らになっていて、扱い易くなっていればいいというだけの物なので、神経を尖らせる必要も無い。
先日も書いたように、丸みを付けるのはシントウ ノコヤスリで、角を取るのはカンナであったり、ルーターであったり、その日の気分で変わっている。
これも正確さがさして必要ではなく、手に馴染み、見た目がイビツでなければいいのである。
そんな言わば "楽な仕事" で収入を得られるというのは嬉しい限りであるのだが、問題は厚い板を安く手に入れることのできる店があるかどうかということに尽きる。
先頃作った 2 つは出品後 1 週間ほどで売れてしまい、手元にはもうテイラーズ クラッパーにできそうな厚い板が無く、手頃な値段で手に入る所はないかと探している最中に、「これから作る予定はあるか」と販売サイトにまた質問が来てしまった。
「相応しい板を見つけ次第作る予定だ」と返事をしたものの、はてさて、どうしましょうと考えあぐね、H がランチに来た折に、ファイヤー ウッドで使えそうなハード ウッドがないかと、ダメ元で聞いてみた。
H のパートナーが集めておいたファイヤーウッド(薪)の中に、2 年間天日乾燥させたハードウッドがあると思うよというので、早速週末に頂きに行った。(タダで貰うのも何だなと、近くでロシアのハニーケーキを買って、お土産に持って行った)
そのハードウッドは、カットしてみると、薪として焚べてしまうのは忍びないと思える Saligna で、私の好きな木だったのだが、何せ製材されていない "薪" 状態なため、形を整えるのに少々時間がかかってしまうという難点があった。
この薪でギリギリ 1 つの小ぶりの一般的な形の物と、個性的な形の物が 1 つ出来上がる予定だ。
このような "薪" を数個もらって来たので、しばらくはテイラーズ クラッパー作りが続くだろう。
朝と夜に(時には朝から晩まで一日中)精を出して編んでいたチュニジアン クロシェットのベビー用ブランケットは、2 枚できているが、水通しをしてスチームアイロンをかけたいので、まだ出品してはいない。
コットンのやや細い糸を使って編んだため、恐ろしく時間がかかっており、はてさて幾らで出品したらよいものやら... と、日々眺めてはため息をついている次第である。
『手編みの商品は高価』というのは知られているところだろうが、編み上がるまでにかかった時間を、たとえ最低賃金で換算したとしてもとんでもない価格になってしまうため、それでは買いたいと思う人などいないだろうと、そんなことを考えながら悩み続けている。




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