少し前、いつものように苺を買いに行くと、マフムート(苺売りのおじさん)が荷造り用のテープで服に付いた犬の毛を取り除いていた。
何か動物を飼っているかと私に聞くので、日本に居た頃は犬を2匹飼っていたと返事をしたが、犬だけではなく、インコ(35羽)、チャボ(2羽)、ウサギ、熱帯魚、亀に加え、何とヤギまで飼っていた時があったことは、英語で説明するのが面倒なので言わなかった。
(農家に嫁いだわけではないのに、動物好きな連合いを持つと大変なことになる)
しばらく犬の話をしていたが、どこでどう話が変わったのか、料理の話題になり、マフムートが自分のランチだと言ってフェタチーズと、ピリ辛のオリーブを見せてくれた。
「食べてみる?」と聞かれると「うん」と言ってしまう私...
遠慮なくフェタチーズをつまみ、オリーブもつまみ、「オリーブは辛いから、これをちぎって一緒に食べた方がいいよ」と出してくれたピタパンもちぎって食べた(笑)
苺を買いに行って、他人のランチを味見するなんて想像だにしなかったことではあるが、外で食べる物はなぜこうも美味しく思えるのだろう。
フェタチーズなどは、以前イスラエリの友人の店を手伝った時にはあまりの臭さに閉口したものだが、恐る恐るつまんだこの写真のものは全く臭くなく、非常に美味しくて驚いたし、あまり好きではないオリーブも、このピリ辛のものは違和感なく食べられた。
私もスーパーマーケットで買ってこようと写真を撮らせてもらうと、「僕も撮っていいよ」と笑っているので、一応写真に収めて来たものの、持っていても何の意味も無いマフムートの写真...
とても綺麗に歳を取ったというか、歳を重ねて増々いい顔になったに違いないと思える、とてもハンサムな彼は、写真写りも良く、気軽に自分の写真を撮ってもいいよと言えるのが羨ましい。私なんぞ、写真を撮られるのが恐ろしいと感じるほど、歳を取って見苦しい顔になっていると感じているのに、彫りの深いクッキリした顔立ちの彼らはいいよなぁと、平坦な顔の日本人に産まれてしまったことをつくづく残念に思った。
ランチで思い出したが...
ただ、少しばかり変わったところがあって...
ある日お弁当を作りながら、どうもパッとしない彩りが気になってしまい、何か赤いものを入れなくちゃ... と冷蔵庫の中を探したのだが、あいにく赤系の食べ物が見つからず、考えた挙げ句に、赤い折り紙で海老を折ってサランラップに包み、彩りに入れておいたことがあった。
そんなものが入っているとは夢にも思わなかった連合いは、「今日は食えないものが入ってた」と笑いながら帰って来た。
懐かしい想い出である。
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