8.10.12

I'm so happy to see you again

午前中、用事があって Post Shop まで車を走らせ、帰りに家の近くの公園に差し掛かると、懐かしいブルーのタープを張ったバンが目に入った。

苺売りのおじさん(同い年だが)がまたこの公園に戻ってきたんだ。

私は何だか妙に嬉しくなって、公園の駐車場に入って行き、4ヶ月振りにトルコ語で挨拶をした。

「ずっと顔を見なかったけど、ここに来てた?」「長いことあなたの車を見てなかったから、どこか他の所に移っちゃったのかなとか、病気なのかなとか、まさか事故で入院してるとかじゃないだろうなとか、もしかして国に帰ってるのかなとか、色々考えちゃったよ」と矢継ぎ早に言うと、「冬の間は売るものがないから来なかったんだよ」と笑って返事をしてくれた。

昔からの知り合いに久々に会ったときのような、そんな会話だった。


以前のように苺を買って、さて代金を払いましょうとお財布を取り出すと...
ゲゲッ キャッシュを持っていない...

「今キャッシュを持っていないから、また後で買いに来ることにするよ」と彼に言うと、彼は笑顔で、「代金は今度の時でいいから、苺を持って行きな」と何度も言ってくれたので、それじゃ、明日お金を払いに来るねと言って、有り難く苺を受け取って帰って来た。

この世知辛い世の中に、名前も、電話番号も、住所も聞かず、ツケで買い物をさせてくれる商売人なんて、そう滅多にいるものじゃない。
あんな人のいい商売をしていて、あの人は本当にやっていけているのだろうか?

何はともあれ、そんな心温かいトルコのおじさんが、何事もなく元気に戻ってきてくれて、本当によかったと心底安堵した。

いつもそこに居るはずの人がある日突然姿を消してしまうということに、私は人一倍恐怖感を抱いているのだということを、今日改めて思い知った。



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