28.12.17

2017年の師走


昨日、『白く長い雲のたなびく地』であるNZでは珍しく、空一面が細切れの雲で覆われていたので、思わず窓を開けて写真を撮ってしまった。

ここ数日気温は低めで、最高気温は20〜24℃にしかなっていない。
最低気温は13〜15℃... 真冬の最高気温程度だ。

朝ベッドの中で寒くてたまらず、思わず冬用の掛け布団をたくし上げ、肩まで包まってからスマートフォンに入れてある天気情報ガジェットを開いてみると、気温は13℃と出ている。(予想最低気温は15℃になっているんですが... )


オバカなお天気ガジェットは、数字に弱いだけではなく、状況判断力も鈍いと見えて、シャワー(にわか雨)と出ているのに、降水確率 0% と平然と書き並べてしまう。




家の窓際ですくすく育っている観葉植物だが、中には、朝になると水滴をいくつも付けているものがあり、地中から吸い上げた水分を蒸発分以上に積極的に放出するこのような植物を観ていると、性質が異なる様々な植物は、それぞれに環境に順応するよう上手くプログラムされているのだろうなといつも感心してしまう。



また、一昨年だったか、どこぞの不動産会社がポストに入れて回った百合の花は、今年も綺麗に花を咲かせた。すっとポットに植えたままだが、球根は死ぬこと無く、夏になるまでじっと土に埋まったままでいるというのは、考えてみたらすごいことだ。



ベランダのブルームーンの手入れだけは、どういうわけか同居人Tが行っている。
Tがケアしてくれていたおかげで、今年は沢山花が咲き、香しく咲き誇っていた。



裏庭に生っているリンゴは次第に赤みが差して来た。
数年前、日本に住む長男がここに遊びに来た折りに、庭を綺麗に作ってくれ、記念にと植えて行ったこの木は、今年はいっそう大きくなり、見る度に彼は元気でいるだろうかと皆で思いを馳せている。



私たちが日本に住んでいた頃、年末は28日頃が仕事納めとなっている会社が多かったように記憶しているが、ここNZではクリスマスが国民の祝日となっているため、クリスマス前に今年の仕事を終える人が結構な数居るように思う。

我家の同居人達ももう既にクリスマス〜新年にかけての休暇(この時期に有給休暇を2週間ほど消化するという恒例のパターン)に入っていて、のんびりと家中の掃除をし、植物の手入れをしたりなんぞして過ごしている。

同居人達とのんびり一緒に過ごすことのできる年末は、私にとって一年で最も嬉しい時期である。



14.12.17

注意を要すること

1. ジャガイモの買い置き
私はこれまでの人生で、買い置きしてあるジャガイモに芽が生えてしまったという経験は幾度かあるが、腐って異臭を放つジャガイモにはお目にかかったことが無かった。
生まれて初めて、洗った状態でパックされているジャガイモを買って、1週間ほど常温保存しておいたら、芽も生えずに腐っていてびっくり仰天。
こんなにも痛み易いとは想像だにしていなかった。
金輪際、洗ってあるジャガイモは買わないと心に決めた。

2. レシート確認
全く混雑していない薬局の一角に設えた CLINIQUE のブースには、目も覚めるようなどぎついピンクの口紅を塗りたくった "ビューティー アドバイザー" が居たのだが、注意力が完全に欠如したその女性は、たった一つのファンデーションを、レジ打ちする際に2度もカウントし、倍の値段を何の迷いも無く請求して来た。
私は化粧品はたまにしか買わない為金額をチェックしておらず、ファンデーションって高いのね... くらいにしか思っていなかったのだが、一緒に居た同居人Hが「やけに高くないか?」とレシートをチェックして初めて店員のミスに気付いた訳だ。Hは、「そこでだけ働いているのに、商品の金額(定額)を全く把握していないんだね」と呆れ返っていた。

そしてもっと驚いたのは、間違えて倍額徴収したことに対する謝罪をするでもなく、何食わぬ顔でただ Thank you! と非常に軽く挨拶しただけで、反省の欠片も見られなかったことだ。(Thank you. じゃなくて、Sorry. だろうが...)
私だったら平謝りし、何故そんな間違いを犯してしまったのかと、しばらく落ち込んだに違いない。
若いのに、コテコテに塗りたくるメイクに心血を注ぎ、他の事にはお構い無しか...
あぁ、嘆かわしいことよ...



間違ったキャビネットのノブが送られて来た件は、eBay のカスタマー サービスが全額返金という判断を下し、業者が返金してきた額の不足分を埋め合わせたのは、何と eBay のカスタマー サービスだった。eBay と業者との間にどんなやり取りがあったのか知らされていないので、eBay が業者にその額を請求したのかどうなのかわからないが、全くもって迷惑な話だった。

業者は、もっと頭のキレる人を雇って、製品及び出荷管理を徹底して正しく行えるようスタッフをしっかりトレーニングし、誠実な商売を心掛けるべきだ。初めからそうしていれば、商品を送料無料で送った上で全額返金などという馬鹿げたことをしないで済むようになる。

同居人達の会社のHRのボスだけではなく、世の中には低賃金でスタッフを雇うことにしか頭を働かさない "権力者" が驚くほど多く、お世辞にもきちんと仕事ができているとは言えないスタッフ達が犯す数多くのミスによって、実質的な損失だけではなく、商売に不可欠な信用も失っていることすら気付かないでいる有り様だ。

この世はどこまで "質" が落ちていくのだろうか...





12.12.17

箴言27:11

ー 我が子よ、賢くあって、わたしの心を歓ばせよ。
わたしを嘲弄している者にわたしが返答するためである。ー



同居人達の働く会社は、今年いっぱいで最大手の一つであるクライアントとの契約を終了することになり、その後そのクライアントに匹敵するほどの大手企業との契約を獲得できずにいるため、今年いっぱいで解雇する職員を大量に選び出した。

仕事ができないわけではないのに、長年働いていてそこそこの給料をもらっていたであろう同居人Tの部署の同僚も肩を叩かれた内の一人で、おそらくその給料の多さから首を切られる候補に上がってしまったのかも知れないとTは言っていたが、3週間ほどするとHR(ヒューマン リソース=人事課)のボスの気が変わったようで、今度は「シニアを残して若手を切ることにした」と、TとTよりも後に入った新人をターゲットにした。

HRのボスは、「二人のうちのどちらかに辞めてもらうことになる」という話の中で「仕事ができるかどうかに関係無く人員をカットする」と言い切っていたようで、それを聞いたTは、仕事ができない人を残してどうするんだ?そんなバカなことをしているからクライアントを失くすんだよと、呆れ返っていた。

雇用条件は「仕事ができるかどうかは無関係」と宣うHRのボス... 
そういうことが口から飛び出す人が有能な人に見えるだろうか?頭のキレる人だったら絶対に口にしないだろう言葉だ。裏を返せば、自分が有能ではないのにそのポジションに居座っていられるからこそ、そのような言葉が出て来るに他ならないのだとわかってしまうということすら気付かない、愚か者である。

『有能+責任感』というのは仕事をする上で求められる必須条項だと思っていた私は、「そのHRのボスを真っ先に首にすべきだね」とTに言った。そんな輩が人事を牛耳っているから会社が左前になってしまったに他ならない。
方針が定まらず、取りあえず誰かに辞めてもらわなくちゃというだけのお粗末な人事... それを牛耳るHRのボスが首にならない限り、あの会社は成長することはないだろうし、そんな会社に居ても将来何のベネフィットも無いかもな... と、今回の大量解雇で声を掛けられた職員達は『お先真っ暗』な行く末の会社に見切りを付け、他の会社を探し始めているというのも充分頷ける。

そんな中、同居人Hの関係する部署では親睦会と称して(こともあろうに)ウィークデーの午後3時頃からスタッフ全員で映画鑑賞に出かけ、その後ボーリング+食事会+飲み会で遊び呆けていたようで、もぬけの殻になったその部署の仕事を代行できる人などもちろん居らず、おかげで他の部署の人はその日仕事が滞り、「大量解雇して出費を押さえる傍らで、仕事そっちのけで "会社の経費で" 遊びに出掛けるなどあり得ない」と憤慨している人が多数居たようだ。

私が社長だったら、そのような状況を把握できない人/仕事に対して責任感のほとんどないように見える人たちを先に解雇することを考えるだろうが、あの会社はそうではない。

「一体、年に何回変えれば気が済むんだ?」と憤りを覚えるほど頻繁に、全く必要がないと思える社内の模様替え(大掛かりな工事を必要とする規模)をしてみたり、機能性の低い新品のデスク購入に多額の出費をしたりするのは厭わないのに、社員の給料は最低限に押さえ、会社は緊縮財政だとほざくような会社だ。

一体誰が指揮を執っているのだ?

Tは、明らかに労働基準法に違犯しているHRのボスの解雇工作を指摘し、これと同じケースで裁判で敗訴した雇用主の記録が残っている旨を呈示し、解雇に対する正当な理由を提示してくるよう要求したらしいが、他に考えつく『狡賢い』手口は見つけられなかったようで、労働基準法に違犯しているのを承知の上でTを解雇すると決めたのだそうだ。
解雇理由はただ一つ、もう一人の候補者よりも若干給料が高かったということ。(そんなに年棒を気にするのなら、なぜシニアを残すと気を変えたのだ? Tともう一人の給料を合せてもシニアの給料には追いつかないだろうに...  辻褄が合っていないことすらわからないのか?)

Tの直属のボスは、これまで雇ったスタッフの中でTが最も有能な人材で、おそらくこの先もTを越える人は出て来ないだろうと常に高い評価をしてくれていた。そして、会社の全スタッフのミーティングの折りに、Tを One-man band と称し、一人で何でもこなしてしまう優れた才能を持っているスタッフとして表彰したほど技量を高く買ってくれていたので、当然の如くHRのボスの裁決に異議を唱え続けていたらしいが、現場の意見はことごとく無視された恰好となってしまった。

今回解雇には至らなかった新人は、自分が "ただ単に給料が安かっただけで残された" ということをどう受け止めているのだろうか?
「会社があなたを雇っているのは、安く済むからだよ」と正面切って言われたら、この先も給料はほぼ上がらないと思って間違いない。
更に、今月いっぱいで会社の契約駐車場が無くなるらしく、残った職員はほぼ倍額を支払って少し離れた所にある一般駐車場を借りなくてはならなくなるようで、「実質的な賃金カットだ」と、辛うじて残った職員からも不平不満の声が上がっているとのこと。
明らかに落ち目になった "かつて" の大手企業がこの先生き残れるかどうか、見ものである。

ちなみに、Tの現場でフリーランスのワーカーを短期雇った場合、一日NZ$800〜$2,500支払われるのが相場の職種だとのこと。最低でも一日 ¥62,000 強の稼ぎになるわけだが、多くのフリーランサーは NZ$800 で仕事を受けると言うと質を疑われるらしく、高額を提示した方が雇われる確率が高くなるらしい。だが、一日 ¥194,000強 も稼ぐ人がかつて職場に来て仕事をしていたが、別に仕事が早い訳でもなく、仕事内容は何ら変わりが無かったとTは言っていた。(Tにフリーランサーになることを勧める同僚が圧倒的に多いのは、オバカな会社に振り回されることに皆嫌気がさしているからだろう。しかも、安い給料でだ)

自分に全く非がないのにも関わらず解雇通告されたTは、sick leave を何十日も残したまま、今週いっぱいであの会社を後にすることになる。


昨年末か今年始め、会社のNo.2 だった人が首になった。
正真正銘の "チャラ男"(無節操男) だったことは誰もが知っているが、その節操の無さを見るに見かねた社長が、全職員の前で実体を明らかにし、反論の余地無く首切りに至ったとのこと。
しかし、それからというもの、大きな仕事が入って来ていない。それどころか、今までのクライアントも失い始めている始末だ。

どのような方法を取ったにせよ、チャラ男に匹敵するほどの実績を挙げられる人が居ないというのは、裏を返せばその業界がモラルの上に成り立っていないということに他ならないかのではないかと、そんなことをふと考えた。

そんな会社にしがみついている価値は無いだろう。また、そのような業界のために心血を注ぐ意味も無いだろう。

「きっと、他にもっと良い所があるってことだな」

超ボジティブな私たちは、Tの解雇を憂いること無く、次にTが歩むことになっている道が目の前に現れる日を、楽しみに待っているところだ。



これは人生に於いて『最悪』なことではない。
私たちはもう既に、人生に於いて最悪なことを経験してしまっている。
私たちはその最悪な状況を、必死で歯を食いしばって乗り越えて来たのだ。

こんなことでは潰れない。


2.12.17

eBay カスタマーサービスとのオンラインチャット

狡猾な販売業者とのメッセージのやり取りは平行線に終わり、仕方がないので eBay のカスタマーサービスとライブ チャットし、このケースがどのように扱われて然るべきか聞いてみた。

事の成り行きをかいつまんで話し、販売業者と私とのこれまでのメッセージのやり取りを確認することができるかと聞くと、全て確認してくれた上で、問題を解決するためにeBayがこの件に介入する必要があるだろうと判断し、専門部署に報告し、できるだけ早くemailで連絡をくれるとのこと。

まさか苦情を申し立てるのにライブチャットを使用するとは、これまで思ってもみなかったが、チャットが終わった時、ふと雲の上のお師匠さんとの朝4時のチャットを思い出してしまった。

真っ暗な中鳴り続ける携帯電話を手探りで見つけ、ベッドに入ったまま寝ぼけ眼で「何事だ?」と開いた画面に目がくらんだこと。
「ごめん、起こしちゃった?」というお師匠さんに、「夢の中でヒバリが鳴いてた」と返した後、またウトウトしてしまった私を尻目に、数行打っては送信し、また数行打っては送信しを繰り返していたお師匠さん... 耳元でポロン、ポロンと鳴り続ける受信音に、終いには笑い出した私...

何だかとても懐かしく、そして切ない想い出となって心に残っている。


はてさて、eBay カスタマーサービスはどのようにこの件を解決してくれるのだろうか?
まぁ、販売業者のお粗末な実体をきちんと把握していてほしいという私の意図は通じたようなので、その点についてはよかったかな...


1.12.17

何故こうも間違いが多いのか...

eBay で注文を入れたキャビネットのノブが届いたのだが、5個注文した内の4個が間違ったサイズのノブで、含まれているはずのスクリューは1本も入っていなかった。


私は、どんな作業場で、どんな人が働いているのだろうかと、思わず想像せずにはいられなかった。




明らかに大きさの違うノブであるのに、バーコードの下に書いてある番号は同じ。その下の1006A-00 というのもそれに続くプロダクト名も同じ。
違ったのは私が黄色の枠で囲んだ箇所の列だけであるが、それが何を意味しているのか定かではない。



この業者のどの部分で大きなミスを犯しているのかわからないが、大きさの違う製品が同じ番号のバーコードを付けられて一緒くたにされていることに誰一人気付かず、そのまま梱包し、発送してしまうのだから、製品が破損していてもおそらく気付くことはないだろうなと、容易に想像できる。
業務がしっかり管理されていないのは他ならぬボスの責任だ。頭のキレる人でないことが手に取るようにわかってしまう。

eBay 経由で、間違ったサイズのノブ4個を注文したサイズのノブに交換し、しっかりスクリューも送って欲しいとメッセージを送ったところ、「また製品を送るのはお金がかかり過ぎるし、返品にかかる送料も商品代以上にかかるので、£3 の返金で良しとして欲しい。そちらに届いた商品は送り返す必要は無いから」との返事が来た。私が支払った総額は £6.50 だ。

あぁ、またか... 

1つのキャビネットに取り付けるのに、サイズが揃っていない物を持っていても役に立たないじゃないか... 別の業者に(全く同じ物かどうかも定かでないまま)足りない4個分を注文しろとでもいうのか?? 交換商品を送る気が無いんだったら、全額返金でしょうが...
ちなみに、それらは借家のバスルームに備え付けのキャビネットの把手が壊れたので、この際総取り替えしようと注文したもので、このような把手を他に付ける所など無いのだ。

そちらのミスなのに、何故私が不必要な物に半額以上の金額を支払わなければならないのだ?と怒りのメッセージを即刻送ったのは言うまでもない。

私は、そういう商売の仕方が本当に嫌いだ。


余談だが、同居人Tは車を磨く為のスポンジ5個セットをeBay経由で頼んだところ、超安っぽいオモチャのようなネックレス1個が送られて来て唖然としていた。どうやったら間違えることができるんだ??? 中国語じゃ、スポンジとネックレスは簡単に間違える可能性があるほど似通った漢字を使った言葉なのか??? しかも、個数も間違っているぞ...
その企業は苦情にも全く応答せず、返事の一つもよこさない、とんでもなく無責任な企業のようで、Tは呆れ果てていた。


「ありがとう」ではなく「すみません」

病院に面会に行き、エレベーターが自分の居る階に来るのを待っている時の光景... 到着したエレベーターから降りる人は、必ずお辞儀をしながら降りてくる。 乗り込む際、最後に入ってくる人もまた、お辞儀をしながら入ってくる。「すみません」と言いながらお辞儀をする人が圧倒的に多い。 また、...