5.12.22

クレーム(claim)ではなくコンプレイン(complain)

 苦情を申し立てることを、日本では『クレームをつける』と言うようになって久しいが、それは間違いである。

claim は(当然のこととして)要求する、請求する、返還を要求する、(要求によって)獲得する、(矛盾や異議があっても自信をもって)(...を)主張する、主張する、言い張る、引く、値する と定義されている。

complain は、不平を言う、愚痴をこぼす、泣き言を言う、訴える、苦情を言う などの意で使われるので、苦情を申し立てるという時には、こちらを使わなければならない。



さて、これまで幾度となく、様々な場面で "コンプレイン" して来た私だが、日本語でならまだしも、全て英語でなければならないというのは、今でもやはり気が重い。

スーパーマーケットのオンラインオーダーは、配達されたものに不足があったり、間違った商品が配達されたりするケースが驚くほど多く、ほとんど毎回のように連絡をしなければならず、心底うんざりしてしまった。特に間違いの多いのは Countdown Supermarket。どんなスタッフを雇っているんだ?スタッフにどんな教育をほどこしているんだ?と、開いた口が塞がらないほどひどい有り様である。
返金手続き完了の email を送ってもらえるかと聞くと、『もちろん送りますよ』と言っていたのにも関わらず、音沙汰無し...  きちんと返金手続きが取れているかどうかを再度オンライン上のチャットで確認し、返金確認 email は通常送られてこないものなのかと聞くと、通常送ることになっているが、最近何らかの不具合で送られていない事案もあったという... 全くの嘘である。1 年以上前から返金に関する通知は届いていない。

割引クーポンに釣られてオーダーしていたが、もううんざりだ。


最近シャンプー&リンス等を注文したオーストラリアの会社も、毎日のようにキャンペーンを打ち、これでもかというほどの email が送られて来てはいるが、配送に関しては誠にお粗末で、注文を受けて発送するまでに 1 週間以上かかった。しかも、発送したと通知は来たものの、荷物の追跡番号はそれから 5 日経っても送られて来ず、本当に送ったのかどうかと、疑いたくなるほどである。

もちろん、そちらにも苦情の email を送ってある。返事はすぐに来たものの、苦情を受けて作業の速度が早まったかというと、そうでもなさそうで、一体いつになったら届くのやら、という困り果てた状況...


中国の大手通販サイトでオーダーした物の内、幾つかは出荷したと通知が来たのに、初めから追跡不能のままで、私の注文した荷物は今どこにあるんだ?と、問い合わせをするに至った。
一社は追跡不能のままであるが輸送途中だと言い、期限内に届かなかったら返金するので問題ないはずだと返事をよこした。送ったかどうかもわからないものを、2 ヶ月半も待っていなければならないのか... イイカゲンにも程があると、腹が立った。

もう一社は、全く同じ状況でも対応がほんの少しだけマシだった。
「まことに申し訳ありません。こちらの手違いで、送られていない可能性があるので、再度このリンク先から注文してくれませんか」との返事だった。
リンク先を見てみると、商品金額 1 円としてあったが、送料と税金はしっかり取られるようになっていて、何で余分に支払わされるんだと、納得できなかったため、その旨書き連ねて、メッセージを送り返しておいたが、5 日経った今の段階で返事無し。
前回支払った分を返金した上で、お詫びとして最低金額でお送りしますというのならいざ知らず、再度注文する商品名も書かれていないオーダーを、払う必要のない追加料金まで払った上に、言われたままに発注するなどという、理不尽且つ危ないことは、できるわけはない。
きちんとしたオーダーでさえも満足に処理できないような部署が、内容の書かれていないオーダーを間違いなく処理できる保証などどこにもないではないか。
送っていなかったのなら、カスタマーサポートから再度送るよう指示を出せばいいだけの話だ。わざわざ面倒な方法を取る必要がどこにあるのだ?
道理に合わない方法で、顧客の手を煩わせて、わずかでも利益を得ようという姿勢は全くもっていただけない。

あぁ、面倒臭い...


少し前、しばらくぶりに日本に住む知人と FaceTime でチャットしたのだが、最近、どうしようもなく仕事ができない輩がやたらと多くいるように感じると言った私に、彼女は、日本でも全く同じだよと速攻で反応していたのを思い出した。

教育の質の低下?

一昨日観た日本のニュースで、静岡県裾野市にある保育園で園児を面白がって虐待していた保育士の話題を大きく取り上げていたが、何もわからない 1 歳児に対して何を要求したかったというのだろう? 刃物をチラつかせ脅したとも報道されていたが、1 歳児が刃物を怖がって言うことを聞くと考えること自体、間違ってやしないか?などと、私の中で?が点灯し、保育士の頭の程度を疑ってしまった。
保育士ではなく暴力団組員かと思えるほどのおぞましい行為を、何も考えることなく平然と行える大馬鹿者が、その園だけで 3 人もいたというから驚きだ。そういった報道を観ると、人間としての "質" の全体的低下を否めないように感じてしまう。


物事の善し悪しを考える能力を備えないまま成長した者に育てられる幼い子供たち...

そういえば、私の子供たちがまだ幼かった頃、近所に住む『幼稚園で働く "先生" 』と称する女性がやって来て、私の子供たちをその幼稚園に入園させるよう勧誘されたことがある。
その女性曰く、「子供たちが家に居たら日中何もできなくて邪魔でしょう。幼稚園に入れれば自由な自分の時間が持ててすごく楽になるわよ」とのことだったが、私は、「あなたは自分の子供を邪魔だと思いながら育ててるの? 私は子供たちを邪魔だと感じたことは一度も無いし、自分の子供さえ邪魔だと思うような "先生" に面倒をみてもらうつもりも更々無いので、お引き取りください」と、非常に不愉快だという意思表示をした上で追い返したのを思い出した。

保育士になる人の中には、子供が好きだからなったのではなく、ただの収入源としてしか考えていない人がいるのは想像がつく。しかも、子供相手なので、イイカゲンな扱いをしても、それが判明して訴えられる可能性は低いと考えている人もおそらくいるだろう。

子供がいたら邪魔だと考える人が、愛情込めて他人の子の面倒をみるだろうか? 答えは火を見るよりも明らかだ。

今日、そのような善悪の判断もできない保育士 3 名が逮捕されたとの報道があった。当然だろう。その極悪な行為を放置/隠蔽していた園長もまた、それ相応の処分を受けるべきである。


それら虐待行為を、何も理解できないまま頭に叩き込まれた園児たちは、この先どのように育っていくのだろうか...

考えただけで身の毛がよだつ。



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