16.12.12

公園の駐車場にて

最近急激に出掛ける事が多くなり、少し社交的にはなってきたものの、今朝目覚めてひどく疲労感を覚え、今日はどこにも出ず一日ずっと家に居ることにしようと決めた。

ここセントラル・オークランドはここ数日気持ち良く晴れている。日中はもう半袖一枚で充分な暖かさとなった。

近くの公園に来る寿司キャラバンの一家とはもうすっかり友達になり、最近そこによくランチを買いに来る Christmas Tree を運ぶ青年とも顔見知りになってしまい、先日寿司作りの助っ人を頼まれた時に、その青年から「アンタ、今日はここで働いてるんだ!」と驚かれた。
少々ラテン系の顔立ちのように思えるその青年は、一日に何度か大きなトラックでその公園にやって来るようで、顔を見る度に手を振って挨拶をして行く。
Christmas Tree は一日に200本以上も売れることがあるらしく、「大きい木は1本$50.00ほどするから、1日に$10,000.00以上の売り上げですよ... すごいですね」と、寿司屋の人は驚いていた。(本日のレートでは、日本円にして70万円以上)
季節ものなので、このクリスマス前の数週間しか稼げないものの、この数週間で一年分を稼げるとしたら、こんなにいい商売はないなと、傍で見ていると思ってしまうが... 実際はどうなんだろう?

『隣りの芝生は青く見える』

楽な商売なんてそうそうあるものではない。
Christmas Tree を育てるのにはまず広大な土地が必要で、何百本も育てるのには時間もお金もかかり、木を切るのに人を雇い、運ぶのに大きなトラックが必要になり、ガソリン代もハンパじゃなくかかり、木をトラックに積み込む人&運ぶ人を雇い、売る人を数人雇い、販売する場所代を払いなどしていれば、あっという間に多額の経費が飛んで行ってしまうのだ。そう考えると、「いい商売かな??」と疑問符が幾つも付いてくるようになる。


友達は7年間続けたベーカリーを先月手放した。それも、信じられないほど安い価格で手放したのだ。よほど資金繰りに困っているとしか考えられない。
母体であるインポート・ビジネスに支障をきたさなければいいのだが...

奇遇にも、苺売りのマフムートはそのベーカリーの持ち主だった私の友と20年来の知り合いだということで、時々ベーカリーに買いにも行っていたそうだが、彼がベーカリーを閉めた事はその時まで知らず、話を聞いてとても驚いていた。
「母体のビジネスは上手くいってるの?」と、やはりマフムートも案じていた。

皆一生懸命に生きている。
その人の行き着く先は『死』なのか『楽園』なのかわからないが、取りあえず皆、『今』を精一杯生きているのだなと思った。



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