17.6.20

COVID-19: 新感染者 2名

24日間新感染者数ゼロを記録したNZ だが、ついに昨日、新たな感染者が報告された。

UK から帰国し、定められた14日間の隔離期間を待たずして親の訃報を受けた女性二人は、人道的配慮で隔離施設を離れる許可を取り、オークランドの隔離施設であったホテルから、*身内が用意した自家用車で主都ウェリントンにある家族の家まで戻ったとのこと。
オークランドからウェリントンまでは相当な長旅であり、最初報道された「道中誰とも接触しておらず、何処にも立ち寄ることはなかった」という内容に疑問を呈する声も出ていて、果たして報道されたことが真実なのかどうかわからない国民は、状況の変化を不安を抱えながら見守らなければならない状況になってしまっている。

NZ 帰国後初めてウェリントンでウィルス チェックをしたという報道を聞いた国民が、怒りを露わにしたのは言うまでもない。
本来、帰国した場所、オークランドで検査を受けていて然るべきなはずが、帰国後一週間ほどの隔離期間があったにも関わらず、一度も検査を受けていなかったというのは正に驚きである。


感染が明らかになった昨日になって初めて、滞在していたホテルで接触した可能性がある人々を探すという作業が始まったというわけだが、もし感染が拡大していたら、また元来た道に戻らざるを得ないだろう。

ニュース サイトからの抜粋



感染者は言わば犠牲者であるのに、自分が菌を撒き散らした段階で今度は加害者として非難されることになる。(明らかに "加害者" と呼ぶに相応しい愚の骨頂と言えるケースも実際ある)
浴びせられる非難は情け容赦のないもので、聞くに堪えない冷酷なものも非常に多い。


人間は全くもって不完全である。
このどうしようもなく救いようのない事実を忘れてはならない。
悲しいかな、人災というものは決して無くなることはないのだ。


追記:新たに感染者が出たという報道の2日後になって、感染者に移動のための車を用意したのは友人たち(2人?)で、その友人たちは感染者が途中道に迷った際にも助けに行き、こともあろうにキスとハグで感謝の意を示されたとのこと。濃厚接触者となったその友人の内の一人は、その後ジムに行って運動していたようで、ジムのみならず、その友人たちの訪れたであろう先々で波紋が広がるのは目に見えている。

コロナウィルス が蔓延している UK から帰国し、何の検査もされないまま隔離期間満了を待たずして施設を出た人々に対して、友人たちもまた、何の緊張感も抱かなかったのだろうか? 能天気な人々と言われても致し方ないだろう。



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