21.2.24

スタジオ名変更

 こちらに来て仕事を立ち上げ、起業家ビザで永住権を取得したと、以前日本人の知り合いに話した時に驚かれたことがある。日本人で起業家ビザを申請する人はそんなに多くはないんじゃないかということだった。

あの当時はまだ活力があった。

イスラエル人の知り合いに紹介されたイスラエル人弁護士事務所と、韓国人の知り合いに紹介してもらった韓国人税理士事務所に幾度となく通い、永住ビザ申請までサポートしてもらったりと、国籍などには全く無頓着な私だが、もしかしたら、日本人コミュニティーにどっぷり浸かっていない姿勢が少なからず評価されたのかもしれない。
永住権申請時に添付した推薦状も、キウィを含め、本当に様々な国から来た人々に書いてもらったものだった。

移民の非常に多い国なので、どこの国から来たかに関わらず、自然と助け合うようになっているのは、多くの移民がそれなりに苦労をしてきていて、他人の苦しみを自分のことのように感じることができるためだろう。

言葉も、文化も全く違う国で、誰かの助けを借りずに独り立ちできる人はそう多くはないに違いない。資金に限りがある場合は尚更である。

"他人に手を貸さない" 日本人を多く見てきた私にとって、他国から来た知り合いたちは本当に心温まる有難い存在だった。


仕事を立ち上げるに当たって、私は会社の登録名称とブランド名を決める必要があったが、ブランド名は最も力を貸してくれたイスラエル人の友達が私に付けてくれた "イスラエル名" とし、これまでその名前を使い続けてきた。
当然のことながら、それがイスラエル名だとは知らない人の方が多く、中にはどういう意味かと聞いて来る人もいたが、その人たちのほとんどは日本の名前(若しくは言葉)だろうと想像していたようで、イスラエル名だというと非常に驚かれたものだ。

私はその名前がすこぶる気に入っていたが、グラス アートから木工中心に興味が移ってから、もっともっと自分らしい生き方をしようと強く思うようになり、ブランド名を新しくしたいと思うようになってきた。

彼の人の居なくなった月、『神無月』...
心の中にずっと燻っているイメージを、私の仕事に対する最後のブランド名にしようと、そんなことを考えながら、販売する物を少しずつ作りためている今日この頃である。





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