先月、日本に住む R から愛犬イタグレの服を作って欲しいとリクエストが来た。
それから間も無くして R から数種類の実物大型紙が送られて来たのだが、R の愛犬のサイズを聞くと、送ってくれた型紙を大幅に描き直さなくてはならないことが判明...
人間の服ならいざ知らず、たった一度だけ、ほんの数分しか対面したことのない犬の体型に合わせた服になるかどうか、全く自信がなく、しかも、その "適当に調整した" 型紙で服を作るために、布、糸などの購入に結構な金額を支払い、更に、出来上がった服をべらぼうに高い送料をかけて日本に送ることを考えると、想像だけで作るのは非常にリスクがあるとしか思えず、型紙を調整する手が止まってしまった。
しばらく考えた後、犬服型紙を扱う日本のショップに直接 R のイタグレのサイズにほぼ合った型紙を発注し、それと同時に中国の通販サイトで『ウーリー糸』を注文。そして、清水の舞台から飛び降りた気持ちで、2 本針 4 本糸のロックミシンまで購入するに至った。
私の長年使っていた ベビーロックの 3 本糸のロックミシンはいまだ健在ではあるが、ニットなどの伸縮素材を問題無く縫うのには不便だ。地縫いを普通のミシンで縫う必要が出て来るからだ。
伸縮生地の地縫いを私の持っている職業用の直線縫いミシンで縫うとなると、糸をレジロンなどの伸びる糸に換え、押さえがねの圧力を調整し、上下糸調子も緩めないとならなくなるなど、かなり面倒になってしまう。(レジロンは洋裁を職業としている人からは使い勝手がイマイチだという声が少なからず聞かれるが、私にとってはそれ以上に、NZ 国内、或いは中国の通販サイト等でそれに相当する糸を見つけることの方が困難で、仕方なく日本に注文を入れ、糸の何倍、或いは何十倍もする送料を支払うなどという選択肢は明らかに無い)
犬服などのように、伸び縮みする生地をふんだんに使う可能性が高いものを縫うのならば、やはりそれに対応したロックミシンを買わざるを得ないのかも知れないと、ネットで調べられる限りの情報を収集し、NZ での販売店を探し始めたが、こと Babylock の overlocker については、非常に限りある情報しかゲットできず、それぞれのウェブサイトに価格さえ表示されていないという有り様だった。
そこで、それらの店舗に問い合わせをすることとなり、最初に問い合わせたクライストチャーチにある店からは、価格を知らせてくれると同時に、オークランドにも扱っている所があるので、そこに一度問い合わせてみたらどうかと返事があった。
自分の店の売上を考えるということはしないのだろうか?NZ では時々こういう対応をしてくる店がある。
丁寧に返事を送ってくれたことにお礼の email を返し、アドバイス通り、オークランドにある取扱店のウェブサイトを見たのだが、そこにも「値段は問い合わせて」と書かれていたので、とりあえず、簡単に「取り扱っているベビーロックの各機種の価格を教えて」と email を送った。すると、どんな目的のために購入を考えているのか、差し支えなかったら教えて欲しいという返事が来たので、洋裁に関しては、若い頃プロとして仕事をしていた経験があり、3 本糸のベビーロックオーバーロッカーをずっと使ってきたが... と、今回購入を検討している理由を手短に書いて送った。
返事をくれたカリーナはソーイング スクールで教えている人らしく、私の目的に適合した機種の詳細と、それぞれの金額を書いて紹介してくれた。その後も何度も email のやり取りをしている間に、私が NZ の年金受給者だと予想できたようで、10% のゴールド カード割引も適用できるよと教えてくれた。
彼女が働くスタジオがある地域は、ここから結構離れている。ロックミシンを取りに行くためには、T に車を運転して行ってもらわなくてはならないため、いつ取りに行けるか定かではない。もしクーリエで送ってもらえたらありがたいのだがと問い合わせると、ベビーロックの会社から直接、しかも無料で我が家まで送ってくれるとのこと。
クレジットカード払いで決済し、翌々日の午前中には真新しいロックミシンが家に配達された。
箱は想像していたよりも軽く、老人が一人で運ぶのに全く問題無い重量で助かった。
箱を開けると、別売りとなっているはずの Trim Bin(ゴミ受け)が一番上に乗っていて、サービスで付けてくれたのだと知り嬉しくなった。
古い 3 本糸のロックミシンを使っていた時には面倒だった糸通しも、ジェット エアー搭載で難なく終え、試し縫いをしてみると、縫い目は素晴らしく綺麗で、音も静か。
一通り作動をチェックした後、すぐに色々手配してくれたカリーナにお礼の email を送ると、彼女から速攻で温かい返事が届いた。
決して安くはない買い物だが、それでも年金受給者割引とおまけまで付けてくれて、とても良い買い物だったと思っている。カリーナの気持ちの良い対応にも感謝するばかりだ。
別売りの押さえ金のセットは日本のアマゾンで注文し、R のイタグレ用服の型紙が届いたら一緒に送ってもらうことにした。NZ での価格は聞いていないが、おそらく日本よりはかなり高いはずだ。 (AI で調べると NZ$420=約 ¥39,000とかいうとんでもない価格が出てくる)
型紙が届いたら、次は布を手に入れなくてはならない。
次から次にやる事が現れて、まだしばらくはボケてなんかいられない。
これまで使っていたビンテージの Babylock BL3-406 は、綺麗に埃を取り除き拭いておいた。
これはH のパートナーが使うことになるだろう。

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