25.2.18

WODEN No.6 Plane with RECORD blade

NZ最南端から届いたWODEN の鉋には、Record のマークの付いたブレードが装着されていた。

まぁWODEN は 後に Record に経営権が移ったので、あながち間違いとも言い切れないのかも知れないのだが、特に WODEN のブレードがお気に入りの私としてはけっこうガッカリな買い物だった。

出品者は幾つかの鉋コレクションを売りに出しているので、もし間違えてブレードを取り付けてしまっていたとしたら、他の購入者もきっと困惑するに違いないと思い、Woden ではなくRecord のブレードが装着されて来たけれど、間違えて取り付けてしまったのだったらブレードは送り返しますよとメールで問い合わせをすると、「違うブレードでごめんね。でも、初めからそれが付いていたんだ」とすぐに返事が来た。

たったのNZ$32+送料$9 なので、こんな重たい物を返品するのも何だなと、これで良しとすることにし、曲がったレバーを叩いて直し、真っ平らでなかったブレードも叩いて "適度に" 修正し、ひたすら研ぐ事1時間余... 
前の持ち主は電動グラインダーで研いでいたようで、刃は二段階に角度が付けられ、更に緩い弧を描いていたため、真っ直ぐになるまで削り落とすのに非常に手間がかかった。


Record のブレードは古いもののようで、ラミネートされたものだった。質の悪いものではなさそうだが、裏には深く錆が浸食している部分があり、この錆でできた凹凸をすっかり取り除いてしまわない限りは、しっかり刃をつけることはできないため、まず最初に裏を研いだ。

ブレードは平らな部分が無いと言っても過言ではないほどだった。
叩いたり、削ったりして、刃先の部分だけほぼ平らに均したが...

錆び付いていない部分まで電動グラインダーで削り落としてしまえばいいのだが、既に短いブレードが尚一層短くなってしまう... 短くする前に、腐食部分が消えるまで平らに均してみようか... ブレードは薄くなってしまうが、どうせ最終的には切り取ってしまわないとならない部分だ... などと色々考えながら、細かな欠け(腐食部分からくるもの)が数カ所残ったままの不完全なシャープニングのまま、取りあえず装着して削り心地を試してみた。


(上の写真の一部分を拡大したもの)
ブレードの裏の錆による腐食を綺麗に取り除けていない状態では、
どんなに研いでも、このような欠けを免れることはできない。


合板の切り口の鉋がけだったらば、この程度でもOKだが、この状態では無垢の板は削れないと観念し、滅多に出番の無い電動ベンチグラインダーを棚から下し、水で冷やしながら裏側を削ること数十分...
まだ若干の凹みは残っているが、今の時点で使える部分は綺麗になったため、当面はこれで良しとすることにした。





作業の合間に、近くに住む『古い車好き』の英国人が私に花を届けてくれたと同居人が言って来た。添付されたカードには Happy New Year と書かれていたが、もうとっくに新年は開けているんですが...



アジア人は皆 Chinese New Year を祝う(或は同じ時期に新年を迎える)と思っているのかね?しかも、新年に花束を贈るという感覚は私たちには無いよねと、『感覚の違い』を強く感じた出来事だった。



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