3.12.19

高くはないのかも知れない Oculus Quest

窓の外を見ると、女性が二人、walking ware に身を包み、一生懸命に歩いていた。
靴はもちろんのこと、それなりのスポーツウェアを上下身に付け、(おそらく)歩数、消費カロリー、脈拍数等々を計測できるだろう時計を装着し、water bottle も腰にぶら下げ、完璧な "運動スタイル" だった。
確かに、長時間歩くためにはそれなりの靴は必要だ。靴の良し悪しが脚を痛める確率を高くしたり低くしたりすると言っても過言ではない。脚を痛めると、痛めた部分をかばう歩き方になり、体の他の部分にも影響を及ぼすことになる。

スポーツ用の服装は、汗をよく吸収し、しかもべとつかず、すっきりとしていて邪魔にならずというものを着たくなるだろう。
どうせ汗をかいて、後でシャワーを浴びなければならなくなるのだけれども、少しでも運動中快適に過ごしたいという気持ちはわからなくはない。屋外に出ていれば尚更だ。

また、自分の頑張りが目に見えたものにならないと、達成感を感じることができず、そこで計測器を購入することになる。

脱水症状になってはマズイので、歩くのに邪魔にならないボトルも買わなければ...

と、全て揃えたら、総額幾らくらいになるのだろう?金額はピンキリだというのは承知しているが、最低でも数百ドルかかることは明らかだ。

そこまでしないと walking できないのか...


窓の外を見ると、時々、アジアンの老夫婦がゆっくりと歩いているのを目にすることがある。おそらく健康維持のために歩いているのだろうと推測できるが、前述の彼女たちのようではなく、ファンシーではないごく普通の靴を履き、普段着を着て、水のボトルも持たず、この急坂をゆっくりと上がっていくのである。気分転換にはいいかもしれない。だが、10年ほど前、GP(家庭医)が、ゆっくり歩くだけでは、全くといっていいほど歩く意味がないと言っていたのを思い出し、汗をかく程一生懸命に歩かなければならないのなら、家に居てVRで汗を流した方が楽だよな... と、面倒臭がり屋の私はますます walking に出る気持ちが無くなってしまった。

実を言うと、長男が Oculus Quest を送ってくれると連絡をくれるまでは、歩きに行かないとならないな... 足腰も弱って来たし... と真剣に考えていたのだ。
H がもう履かないからと置いていってくれた walking shoes も何足かあることだし、近くに大きな公園もある。
だが、汗をかきやすい体質であることに加え、汗をかくと顔は真っ赤になり、額にかかる髪はひどくくせ毛になってしまって、全くもって見苦しいのだ。別に気にしなければいいのだが、家に居るだけでも汗をかいてくせ毛に戻ってしまった髪がどうにも気になって仕方なくなるほどなので、外でそのような状態になることを想像するだけで精神的によろしくない。

VR で Beat Saber をプレイするのは、予想していたよりもハードだ。
立ったりしゃがんだり、左右に振れたり、思い切り強く打つ動作をしないと点数が出なかったり、更には打つ方向を示す矢印が消えるモードもあるため、記憶力も要求されるという具合に、年寄りのボケ防止には最適と思えるゲームになっている。

プレイした翌日には軽い筋肉痛に襲われるが、動きがぎくしゃくする程ではない。(以前、ピラティスに通っていた H は、最初の頃ギクシャクして帰って来たことがあった)

毎日少しずつでも運動していれば、その内に血圧も正常値に近づくに違いない。

以上のことを鑑みると、Oculus Quest の価格というのは、決して高いものではないように思えてくる。(長男からのプレゼントなので、私の懐は痛んでいないが...)

家族に迷惑のかからない老後を迎えられるよう、しっかり運動して、呆けずにいられるよう、頑張るとしよう。



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