30.5.20

半年振りの飲茶ランチ

T と私の誕生日を一緒に祝うべく、家族+H の BF が近くの飲茶レストランに集合した。

先週末までは、家で出前を取って祝おうと思っていたのだが、皆で外食することに決めたのは、ここ一週間の新感染者数ゼロ、アクティブ ケースが NZ 国内で 1 となったからだ。



平和を取り戻したかのように見える NZ では、ほとんどの人がマスクを着けずに街を歩いているものの、レストランでは客が密集しないようしっかりテーブル席を減らし、通常はスタッフが料理を持って通路を行き交うところを、各テーブルに注文表(メニュー)を備えて、スタッフがテーブル毎に注文の品を運んでくるという具合になっていた。

残念なことに、ほとんどの料理は少々冷めていたが、それでも味は美味しく、私たちは満腹で店を出た。

コロナウィルス の影響で、特に中国料理店は客足の減少が甚だしく、経営が困難になっていると報道されていたが、私たちのお気に入りの店は何とか持ちこたえたようで、こうしてまた皆で飲茶を楽しむことができるようになったことを、心から嬉しく思った。





食事の後、H が注文しておいてくれたバースデー ケーキを頂きながら、半年以上振りに、皆で数時間一緒に過ごした。

全員が夕飯を食べられないほど満腹状態...


夜になって、T は友達と一緒にイカ釣りに出かけて行った。
この 3ヶ月弱の間、多くの国民同様、私たちも同居家族以外との接触を控えてきたため、友達が車で迎えに来ることを新鮮に感じてしまうようになっている。

以前は当たり前だったことが、今は当たり前ではない。
だが、この非日常的な暮らしも、時が経てば人々の記憶から薄れることになるに違いない。


長い人生の間には、本当に色々なことを経験するものだ。
この先も子供達が、どんなことがあろうとも、臨機応変に、そして強靱な精神を持って立ち向かって行ってくれるようにと、心から願わずにはいられない。



21.5.20

COVID-19: 一見何の変哲も無い日常

先週末、DIY ショップに生活必需品を買いに出かけたのだが、道路には車がつながり、道すがらのスーパーマーケットの駐車場は満車状態だった。

DIY ショップにも買い物客が多く、チラホラとマスク姿の人を見かけるも、大半の人はマスクを着用してはおらず、店員もマスクをすることなく接客していたのには、正直驚いた。
私は、ポケットから手作りマスクを取り出し、しっかりと顔半分を覆って店の中に入った。
目的の物のある場所に直行し、一般のレジには長蛇の列ができていたため、普段あまり客が居ない電動工具売り場のレジに一目散に向かい、そそくさと支払いをして、ものの 10分もかからないほどのスピードで買い物を終えた。
おそらく、そのレジで電動工具以外の物でも会計できると知っている人は少ないのだろう。( T にその話をすると、 "裏技" を知っててよかったねと笑っていた)


T は今週も仕事が入っている。
担当しているのは、地域再活性化を鼓舞するプロジェクトだそうで、ビデオ編集の仕上がりをチェックするのはプロデューサー、ダイレクターは言うに及ばず、ビデオに出演する各企業のボス+複数の上層部という、非常に稀な展開となっているようだ。
ちなみに、グラフィック デザインは H が担当しているとのこと。其々が自分の得意分野で活躍してくれていることを知るのは、誠に嬉しいものである。


今週月曜日から、学校やら一般企業も再開したが、H たちの会社のように、引き続き在宅勤務できる業種は、在宅勤務をしばらく続ける方針のところも多いだろう。

とは言え、学校が始まったため、朝晩の道路の混雑は以前の状態と何ら変わらないように見える。
T が出かける頃にはしっかりと渋滞になっているのを見ると、この国がいっ時 lockdown になったという事実がまるで嘘であるかのように思えてくる。


世界中の報告を観ると、今も感染者数と死者の増加に歯止めがかけられず、急激な増加を記録している国が多い。
幸いにも、NZ は早期の超厳格な規制のおかげで、このように早く平穏を取り戻しつつあり(束の間かもしれないが...)、経済面で大きなダメージを抱えながらも、必要以上に怯えずに暮らすことができるようになっている。
有り難いことである。
だが、国外向けの郵便はいつ再開するのだろう?
インターネットの発達のおかげで、母国に住む親族と連絡を取ることはできるものの、公共機関に提出しなければならない書類等を郵送することも、年老いた母に特別な蜂蜜を送ることもできずにいる。
(日本に居る長男も、私たちへのプレゼントを用意した後に、国外に送ることができないことを知り、ガッカリしていた)




今日現在のコロナウィルス に関する報道では、世界中の感染者数は 500万人を超え、死者の総数は 30万人を超えたと出ていた。(感染源の国の報告はほとんど当てにならないため、実際にはその数を遥かに超えていると考えるべきであろう)

いまだに収束する気配は全く無い。


16.5.20

COVID-19: Alert Level 2

NZ は 5月 14日からAlert Level 2 に移行した。とりあえずは 2週間の予定で Level 2 が続くことになっている。


Alert Level 2 を目前にした今週始め、フリーランサーである T に仕事が入り、引き続き在宅勤務のままの H をよそに、数ヶ月ぶりに仕事に出かけて行った。

仕事再開初日、職場には T が元所属していた部署のボスが一人居ただけで、コマーシャル撮影に来ていたフォト関係の人以外、他の職員は在宅勤務となっていたようだ。
lockdown 後、会社は飲食物の提供を取り止めているとのことで、T はトラベル マグにコーヒーを満たし、更に水筒に水も入れて持って行かなければならなかった。
職場にはほとんど人気が無いため、マスクは着けるまでもなかっただろうが、用心深い T は万が一人が多く集まった時のために、毎日マスクを持って行っていた。


14 日木曜日、Level 2 になり、ほとんどの業種が業務を再開できるようになったが、再発の可能性が無いとは全く言えない状況下での営業の再開は、仕事に出なくてはならない人々にとって心地よいものでないのは言うまでもなく、引き続き social distance はしっかり取るよう要求され、パーティーなどの集まりは 10 人までと制限されているのを見ても、気を抜けない状況であることは、大方の住人がよく承知しているところとなっている。

しかし、『気を抜けない状況』との認識はあるものの、14日、再開したばかりの馴染みの寿司屋にランチを買いに寄ってみると、店も客も、誰一人としてマスクを着けている人はおらず、ここはマスクを着ける文化ではないということを、改めて強く感じた次第である。

寿司を持って在宅勤務をしている H の所に行った。
作ったマスクと、 H のために買っておいたキッチン用品、裏庭でできた薩摩ミカン、それに作って冷凍しておいた potate pierogi などを届けがてら、久々に一緒に食事をした。
H の仕事の邪魔をしないよう、ランチを食べてすぐに家に戻った。
(帰りがけに T にも寿司を買って帰ろうかと思っていたのだが、公園の入り口に駐車した寿司屋のトラックの周辺には依然として行列ができていて、駐車車両も長い列を作っていたため、断念し、そのまま家路に着いた)


新感染者数は連日ゼロ〜 2 程度に抑えられており、リカバードは総感染者数の 95% にのぼるとのこと。16日現在のアクティブ ケースは国全体で 49名(内、オークランドは 7名)と報道されていた。
(5月16日時点における感染者総数 1498、死亡 21、治癒 1428、未完治 49、入院治療中 3)


「移住先を NZ と決めて良かった」
夕食の支度をしながら、ふとそんなことを思った。



5.5.20

No new cases of Covid-19 in New Zealand | nzherald.co.nz




昨日 5月 4日、NZでは新感染者ゼロの報告がなされた。

今度この数値がどのように変動するのか... おそらく多くの国民は、この先も、感染者数が更新される度に一喜一憂しながら、治療薬やらワクチンの出現を待つことになるのだろう。


lockdown 後一度もスーパーマーケットに買い物に出かけていない私は、lockdown が一応解除された今でもまだ、スーパーマーケットの前に果てしなく長い行列ができているのか否か、さっぱり見当もつかないのだが、ずっと品薄で購入できなかったハンドウォッシュやら小麦粉やらが、スーパーマーケットのオンラインショップで購入できるようになってきているのを見ると、少なくともパニック買いを引き起こす最悪の状態からは抜け出したのだろうと思う。


はてさて、今日の新感染者数はいかに...

この 2 ヶ月あまりの間に、NZと日本及び世界の報道を毎日チェックするのが、すっかり習慣になってしまった。


追記:
今日 5月 5日も新感染者ゼロと報道された。(実際には、これまで感染濃厚者として感染者数に含まれていたケースが −1となっていた)


「ありがとう」ではなく「すみません」

病院に面会に行き、エレベーターが自分の居る階に来るのを待っている時の光景... 到着したエレベーターから降りる人は、必ずお辞儀をしながら降りてくる。 乗り込む際、最後に入ってくる人もまた、お辞儀をしながら入ってくる。「すみません」と言いながらお辞儀をする人が圧倒的に多い。 また、...