11.9.21

COVID-19 : ようやくワクチン接種

私が 予め予約してあった接種会場は、今回のコロナ感染者が感染した可能性があると伝えられている正にその建物内で、MIQ(隔離施設)となっているホテルに隣接していた。(私の予約時には、自宅近辺にはその接種会場しか選択肢が無かったのだ)

今回のコロナ感染者が出たことにより、その MIQ ファシリティーの感染対策が適切に施されていないことが大きく取り沙汰されることとなったが、よりによってそんな場所にワクチン接種会場を設置するなどあり得ないと、私は心底心配になり、他の会場を探していたのだが、中には接種予約者に通知をすることなく突然閉まってしまった接種会場が幾つかあったらしく、変更した会場がそのようなことになったら、どんどん接種日が遅くなってしまうではないかと、そんなことも不安の種となり、落ち着かない日々が続いていた。

接種予約日が 3 日後に迫った日、COVID Vaccination Healthline からテキストメッセージが届き、今回の予約について電話が来るとのこと... その数時間後に電話が来て、この先会場が変更となるので、予約日を変更して欲しいと言われ、その電話において、2 回の接種日を再予約したのだが、その時点では、ワクチン摂取に関するホームページ上での接種会場は変わらぬ住所が記されおり、今後変更になるという通知もなされていなかったため、本当にヘルスラインからの電話だったのかどうか、変更した日程は正規のものなのかどうかと、不安になった。

接種日を変更した翌日になり、ようやく接種会場が変更となる旨の報道があり、一件落着。


接種当日、買っておいた "お高い" N95 のマスクを着け、会場に行き、携帯電話で QR コードをスキャンした後会場内に入ると、そこでサージカルマスクを渡され、それに付け替えるよう言われた。自分が着けているものにはバイキンが付着している可能性があるため、それを着けて入場することはできないとのことだったが、むき出しでそこに置かれているマスクの周辺を数多の人が通り過ぎているわけだから、それも安全だとは言い切れないのではないか... などと思いながらも、仕方なくマスクを着け替え、次の受付場所まで間隔を開けて並んでいた。(後に、自分が着けて行ったマスクの上から渡されたマスクを着けた方が安全だったことに気づいたが、 "後の祭り" だった)

私の前に並んでいたのは 4,5 人で、比較的スムーズに進んでいた。


受付で名前、生年月日、住所を聞かれ、「予約を変更した?」と聞かれたため、ヘルスラインのスタッフから電話が来て、変更するよう言われ、その電話において再予約した旨を話した。

接種場所は幾つかのブースに分かれており、私が案内されたのはインド人の接種担当者のブースだった。(私はとりわけインド人と縁があるようだ)

そこでもまた、氏名、生年月日を聞かれ、次にワクチン接種についての一連の説明があり、当日の体調に問題無いことを確認した接種担当者は、ワクチンの有効性やら服反応やらの説明をしてくれ、その説明に納得して接種を受けることを承諾するかどうかを口頭で確認された。

接種部位をアルコール消毒することなくいきなり注射... 

注射針が入ったことも、液が注入されたことについても何の感覚も無かったが、消毒せずに打たれたことがずっと頭に残っていたため、15 分の待ち時間が終了したら名前を呼ばれるというので、その部署の担当者が名前を呼んでくれるのを今か今かと待ちわびていた。(不安な気持ちで待つ 15 分は長い)



接種前のアルコール消毒については、この国では推奨されてはいないらしく、担当者は、「アルコール消毒するとかえって黴菌を付着させる危険性があるため、接種前の消毒は行わないことになっている」と説明してくれた。(接種担当者がし忘れたわけではなかった)

日本での注射の経験しか無かった私にとっては寝耳に水の出来事で、接種日を数日後、また数週間後にひかえている家族に知らせると、皆一様に「大丈夫か?」と驚いていた。

疑問に思ったら直ぐに調べるタチの私は、日本語の某サイトでこんなものを見つけた。


この歳になるまで信じて疑わなかったことが、意味の無いことだったことを、この国に来て初めて知ったわけである。

接種後 15 分、体調に変化はなく、接種会場の外に停めた車の中で待っていてくれた T と一緒に家に直帰。

家に戻り、受け取ることになっている接種記録カードを受け取っていないことに気付き、ヘルスラインに email で問い合わせると、オークランドはロックダウン中なので、安全を考え、カードを手渡しすることを止めている接種会場があるが、各個人の接種記録はちゃんと残っているので、心配は無いとの返事が来た。(とはいえ、会場によっては、手渡している所もあるらしい... けっこういいかげんな判断基準)

接種後『ワクチン接種に関するチラシ』は手渡されたのだが... と、ちょっと不安になった。


接種当日の深夜から翌日にかけて、接種した方の腕を動かしたり、接種部位に触れたりすると鈍痛を感じる程度の服反応は出たが、他には変化はなく、やれやれと一安心した。



しっかりしているようでそうでもない対応を、笑って済ませるようになってしまっている私たち... もうすっかり NZ の住人になっている。

あとは、接種されたのが、間違って生理食塩水だけとか、はたまた原液とかで無いことを祈るのみである。




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