11.11.21

COVID-19: ワクチン接種率

 感染拡大が収まらない状況で唯一の頼みは、やはりワクチン接種率を上げることに尽きるのだろうと、おおかたの人は考える。

NZ 政府は接種率 90% を目指して躍起になっていて、それに伴い、様々な規制も現れ始めた。

ワクチン接種が必須となった職業に就く人々の中には、ワクチン非接種を貫き通したことに対する制裁 (=解雇)に直面している人がいる。(身体的な理由で接種できない場合を除いて)
その政府の強硬な姿勢に、困惑を通り越して怒りを爆発させる気持ちは想像できるが、だからと言って、ワクチン接種に反対するデモにこぞって参加し、集団での行動が禁止されている状況下において、大挙し、大声を出してデモ行進をし、それが感染を更に拡大する要因ともなっていることに、何の躊躇も無いというのは、いかがなものであろうか。
鯔のつまり(とどのつまり)、そのような人たちは "自分の自由" を声高に主張するだけで、周囲の人のことなど微塵も考えてはいないのは明らかではないか。

現在までに、世界中で 2 億 5000 万人以上が感染し、500万人以上が命を落とし、感染後の後遺症で正常な生活ができなくなっている人の数は数え切れないほどだというのに、この非常に特殊な状況を、特殊だとは考えていない輩が、厳しい対策は必要ないと訴える。
全くもって、愚の骨頂である。

人それぞれものの考え方が違うというのは当然のことだが、感染を拡大させる危険が無い訴え方を模索した上で為されているとは思えない、言わば短絡的な行動を、事もあろうに宗教指導者やら教職者までもが率先して行っているという報道を見て、唖然としたのは、私だけではあるまい。


頼みの綱のワクチン接種...
最近私は、NZ Herald で接種率を確認することが日課になってしまっている。


ここオークランドは、ワイテマタ、オークランド(中心部)、カウンティーズ マヌカウの  3 つの地域に分けて統計が取られていて、オークランド中心部の接種率は断トツに高く、1 回目接種済 95%、2 回目接種済 88% となっている。



こんな事がなければ気にも留めなかった、それぞれのDHBの境界線は以下のようになっている。

ワイテマタ地区

オークランド(中心地)地区

カウンティーズ マヌカウ地区


年齢別では、さすがに高齢になるにつれて接種率は高くなっていて、


人種別ではアジア人 が群を抜いて高い。(1 回接種した人が 100% を超えているのが解せないが...)



この先、NZも日本のように感染者が激減するという経路をたどることになるのだろうか?

新規感染者数が減らないまま、ワクチン接種状況を鑑みて規制を緩め始めた政府の方針が、大きく外れることのないよう、願って止まない。




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