8.3.23

ステンドグラス...

 先週末朝、玄関のベルが鳴った。

日曜の朝に我が家を訪れるのは、この家の大家さんか、はたまた隣の大家さんの家と間違えて来たワーカーやら遠い親戚くらいなもので、私や T の知り合いの可能性はほとんど無いと思っていたのだが、その日は違った。

玄関に立っていたのは、10 年以上前に短期間ステンドグラス教室に通ってくれていた日本人の男性で、連れの男性は息子さんだと紹介してくれた。
息子さんも時々ステンドグラス製作を楽しむようになったと笑顔で話してくれたのが、何よりも私の心を温かくしてくれ、私の存在を忘れずにいてくれたことを、心からありがたく思った次第だ。

そして同日、数時間後にまた来客があった。
次に会いに来てくれたのは、この周辺で奉仕活動を再開したばかりだという、某宗教団体に属する女性で、すこぶる気立ての良い彼女とは、こちらに来て間も無くからの知り合いであり、コロナの影響で長らく顔を見ていなかったため、非常に懐かしく、玄関先で長々と立ち話をしてしまった。

依然コロナ下ということも大いにあるが、私は基本的に、突然訪れた来客を家の中に人を招き入れる習慣が無い。暇を持て余して、誰か知り合いが来ないかと待っているということなど、これまでの生涯で一度も無く、家でやらなければならないことも当然のことながらある為だ。

もちろん、事前に来る旨を連絡して来た人については、予定を組んでおく為、家の中に招き入れ、飲み物やら食べ物を用意し、持て成すのは言うまでもない。


玄関先での短い会話ではあったが、誰も知り合いのいないこの地に来て、この地で知り合った人たちが、こうやって思いもよらない時に顔を見せにやって来てくれるというのは、なかなかいいものである。




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