こちらに来る十何年も前から、日本の我が家にはTOTOのウォシュレットが設置されていた。正確な年は覚えていないが、発売されてからそんなには年月が経っていなかったように記憶している。
海外に目を向けると、いまだにシャワートイレが普及していない国がほとんどで、ここ NZ も例外ではない。
夏場はいいが、冬場のあのヒンヤリとした便器に座るのは結構なストレスとなっていたのは間違いなく、排便後のトイレットペーパー使用量もかなりなもので、私は少しでも不快感を減らすべく、B DET というトイレットペーパーに泡を吹き付けたもので綺麗に拭き取る方法を取っていた。
そんな不便な生活に、心底嫌気がさしていた同居人 T は、先月末、こちらで設置が認可されている洗浄/暖房機能付き便座を購入するに至った。
23 年 3 ヶ月振りに家に設置されたシャワートイレ... 当然のことながら快適そのものである。
生ぬるい便座に座る喜びは、このめっきり寒くなった NZ では尚更で、トイレットペーパー使用量も従来の 1/3〜 1/4 となり、有り難い限り。(もうすっかり生ぬるい便座生活に浸り切ってしまっている T は、今週仕事場でトイレを使い、便座に腰を下ろした途端、あまりの冷たさに飛び上がりそうなほど驚いたと言っていた)
日本を訪れた観光客が、自国に帰るとガッカリすると言われている旧態依然としたトイレ事情...
日本に旅行に行く前までは別に不満を持っていなかったのに、日本から帰ってきた途端に耐えられなくなり、我慢できなくなって便座を交換したという話は少なからず聞いてはいたが、私たちは日本に居た時に "普通に" シャワートイレ生活を送っていたのだから、その不便さを感じる度合いは観光客の比ではなかったわけだ。
日本では 1980 年からウォシュレットが本格的に普及し始めたと書かれていたが、もう 46 年も経っているのに、日本以外の国では未だ "贅沢品" として扱われているようにしか思えない。
T が、NZ でようやくNZ$ 1,000 を切ったモデル(シャワートイレ機能付き "便座" の価格。便器本体は含まれていない)が販売されるようになったと言っていたが、この先日本のようにデパートやらホテルやら、電車の駅、病院などの公共施設にまで普及する日が果たして来るのだろうか?
改めてそんなことを考えてしまった次第である。

