8.5.24

在留証明書をもらいに領事館へ...

珍しく、日本年金機構から現況届の用紙が届いた。多分初めてか、あっても過去一回届いた事があったかどうかという程度の朧げな記憶しかないほど、滅多に届かない通知である。

いつも通知が届かないので、『現況届未着』と書き添えた上で在留証明書を送付していたのだ。

領事館での申請には、住所が証明できる書類と、日本の年金事務所から送られてきた私の住所が書かれた封書を提出するだけでこれまでは事足りていたのだが、今回はスタッフが変わったせいか、申請書、現況届用紙、年金事務所から送られてきた封書等を揃えて出してから数十分後になって、今度はパスポートを出せと...
パスポートは持っていないが、NZ の運転免許証は持っていると言うと、窓口の職員は渋々受け取り、次にはパスポートを持って来るようにと冷たく言われた。
そして、それから待つこと更に数十分...

私の後から何らかの申請に現れた人々は、全て要件を済ませて帰ったというのに、私は誰もいなくなった部屋でずっと待たされ、 1 時間近く経ってようやく名前を呼ばれた。
時間がかかったことを詫びるでもなく、『次からはパスポートを持って来てください』と、完全な上から目線で、ニヤリと笑いながら、在留証明書と提出した書類を渡す職員を見て、無性に腹立たしくなった。

私が書いた在留証明申請書を本人確認して、ただハンコを押すだけの作業が、そんなに難しいか?
しかも今回はきちんと、日本から届いた "現況届" まで提出し、その現況届には日本語での氏名表記まであるのに、それと同じ日本語名が書かれている申請書を提出したことに何か不備があるとでもいうのだろうか?

私が部屋に入って直ぐに、二人組の日本人男性が窓口に行き、(多分)地位のある人に面会を求めていた。
窓口の女性職員は、初めはアポイントがあるかどうかを尋ね、無ければ面会はできないと言っていたが、男性たちが email でのやり取りがある旨を告げると、部屋の奥に入って行き、間もなく背の高いショートヘアの女性が現れた。
その背の高い女性職員と来客の男性たちとの面談(歓談)は 30 分以上にも及び、男性たちは帰りがけに手土産と思しき物を女性職員に手渡した。

「日本人らしいな... でも、国家公務員って、ギフトを受け取っていいんだっけ?」と、一緒にいた T が私に言った。
中身が何にしろ(だだの菓子折りか、金品/賄賂だったのか知る由もないが)、公的な立場にある人が、ましてや職場で何がしかを受け取るのは相応しくないように思えて仕方がない。

もしかしたら、その女性職員が私の申請書に目を通すことになっていたせいで、手続きが遅れていたのかと勘繰れなくもないねと、長時間待たされて非常に不機嫌になってしまった私は、車を停めてある "心臓破りの坂" の上を目指して、息も絶え絶えに、カタツムリのようなスピードで登って行かざるを得なく、領事館に足を運ぶのはもうウンザリだと心底思った。

オークランドの市中、メイン通りは、多くもない歩行者のために歩道を広げ、片側 1 車線のみの車道に縮小されているのに加え、一般車の乗り入れ禁止区間を不明に作り、全くもって意味不明な道路の作りとなってしまっていた。

一体何をしたいのか、何を目的に変革したのか、さっぱりわからないという、多くの市民の怒りの声は全く聞き届けられていない現状である。


余談ではあるが、ここ NZ には、首都ウェリントン、クライストチャーチ、オークランドの 3 箇所にしか日本国大使館又は領事館は無く、大使館/領事館から遠く離れている地域に暮らす人々は、お金も時間もかけて遠路遥々出向かなくてはならないことを考えると、私はまだ恵まれている環境だと言えるが、遠路遥々出向いてあのような "親方日の丸" な対応をされたら、更に腹が立つことだろう。




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