15.6.24

Small Business

 NZ 国内で手作り品を売るサイトがあることを知り、販売を始めてから数ヶ月が経った。

ショップ名を変えての販売で、知名度ゼロからの出発だったが、それでも興味を持って見てくれる人は少なからずいて、(売るのにも買うのにもメンバー登録をしなければならい)そのサイトで私の作品を購入してくれたのは、これまでのところ、そこでの購入が初めてという人ばかりだったのは興味深いところだ。

有難いことに評価はとても良く、喜んでもらえているようで、嬉しい限りである。

あまり日本人らしくないと言われることの多い私だが、物作りにおいては明らかに日本人で、見えない所にも気を使い、『質の良さ』にこだわって作っている。
そして、作品が輸送中にダメージを受けることの無いよう、細心の注意を払って梱包しているのを、受け取る側もよくわかってくれているようで、以前には「この人だったら生卵でさえも無傷で届けられるよ」と、クスッと笑えるフィードバックをくれた人もあった。
数日前には、Rapid delivery and something fragile was packaged phenomenally well. と、作品そのものよりも梱包の仕方に感銘を受けたらしいフィードバックをもらい、苦笑い。


梱包一つとっても、その人の人柄というのが伝わるものだと、私は思っている。
こちらにとっては時間をかけて作った物で、受け取る側にとっては貴重なお金を払って受け取る物だ。しかし、それらを微塵も考えることなく粗末に扱う運送業者は、悲しいかな少なからずいるのが現状...

9 段しかない階段を上るのが面倒で、下から思いっきり荷物を投げつけて来るクーリエのドライバーは、投げたら荷物がダメージを受けるかもしれないとか、歩道を歩く人や通行する車から丸見えで、盗まれる心配があるかも知れないなど、何も考えることなく、ただそこまで持って行けばいいんだろうと、気遣いの欠片も見えやしない。

最悪そういうクーリエ ドライバーに当たってしまった時のために、投げられてもまず壊れないだろう梱包をするというのは、売る側の責務である。
そして、トラッキング有りの場合はトラッキングナンバーを知らせることは当然のことながら、トラッキング無しの送料を選んだ購入者には、送った日と予想配達日を予め知らせておくことも、盗難に遭わないよう注意を喚起するという点で重要であるだろう。

最悪の事態を想定する能力があるかどうか... 特に、私たちのような Small Business を細々と営んでいる者にとっては、損失を最小限にとどめ、信用を確立するために、欠くことの出来ない重要資質であるように思える。


ちなみに、ここ数年この地域を担当している NZ Post のクーリエの配達員は中国人と思われる人で、荷物を投げるなどということはこれまで一度も無く、いつも玄関ドアの前の、人目につかない場所にそっと置き、ドアを 2 回ほどノックして帰って行く。
我が家の住所が書かれていたものの、宛名が西洋人の名前だった時には、毎度の配達で住人が日本人であることを(名前から)承知していた彼は、その荷物を本当に置いていっていいものかどうかを確かめるためにドアベルを鳴らし、直接対面して、住所が間違っていることを確認して持ち帰ったのだ。
一生懸命にいい仕事をしようとしている人は、しっかりと住所と名前を確認しながら配達をしてもいるのだなと感心したものだ。

やる気の無さが一目瞭然な配達員が少なからずいるこの業界において、一際光る存在である。




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