11.5.13

口から出るものが人を汚す

昨日、聖書を熱心に勉強する団体の人たちが来てくれた。
初めて我家に来てくれた人は名前を名乗ってくれたのだが、全く覚えていない。大変失礼なことに、最初から覚える気が無かったとしか言いようがないほど記憶にない。

それはさておき、せっかく来てくれたのだから、お茶の一杯でもと、裏庭にあるアトリエに招き、ハーブガーデンで栽培しているミントを摘んできてミントティーを入れた。

「お砂糖を入れた方が美味しいと私は思う」と前置きをした上で、お砂糖は入れるかと尋ねた。お二人は私の助言に従って甘くしたミントティーを口に含み、砂糖入りの方が絶対に美味しいと想像できると言って、ほんのり甘いミントティーをたいそう喜んでくれた。

ミントティーなるものをよく飲むのかという質問から話が始まり、もっともっと美味しい本場のミントティーを飲める所があるという話に発展し、いつものことながら、私のお気に入りの北アフリカ料理店を紹介すると、その店が入っている中国系のフードコートはあまり清潔なイメージがないという話になった。
私のイスラエル人の友達も同じことを言っていた。

まぁ、確かに綺麗なイメージはない。近くのテーブルでホームレスらしき人が食事(誰かが食べ残していったもので)をしていたりするのは日常茶飯事だし、雀も残飯に集まってきたりしているのを見ると、ウッと思う人がいるのも頷けなくはないが、そういった光景を見ることはまず無い普通のレストランに入って、掲示が義務づけられている市の衛生管理基準のグレードが 「C 」とか 「D」とかになっているのを見たりした日には、フードコートの衛生云々どころではないなと私は思ってしまうのだ。

以前日本人経営のラーメン屋に入り、料理を注文した後で、グレード「D」というのを目にした時には、オーダーをキャンセルして店を出ようかと思ったが、気弱にもそれはできず(オーダーする前に確認しなかったこちらが悪い)、頭の中は「D」という文字でいっぱいになり、キッチンがどれほど不衛生かを想像しながらラーメンを食べる羽目になった。
また、数年前まではよく行っていた美味しい中華料理店のグレードが、気がつくといつの間にか「E」になっていた時には、「食べて大丈夫かな?」とかなり心配になったものだが、その店はもう無くなってしまい、あまりの不衛生状態が続き営業許可が下りなくなったのか、はたまた別の場所に移ったのかわからないまま終わってしまった。

あの掲示はぜひ店に入る前に確認できるように、掲示場所を限定して頂きたいものである。


ホームレスやら雀が集まっては来るものの、上記のフードコート内の私のお気に入りの店はグレード「A」であり、某日本のラーメン屋や某中華料理店(複数)等々に比べて、よほど衛生に気を配っていることは火を見るよりも明らかだ。しかも、注文する前に確認できる。
それにもかかわらず、やはりそのフードコートは『汚い』というイメージが強烈に定着してしまっている様子の彼女達は、そんな所で食事をして大丈夫なんですか?と繰り返し聞いてきた。

私は笑顔で答えた。
「(聖書には)口に入るものではなく、口から出るものが人を汚すと書いてありますから」と。


私は今度の誕生日にも、去年と同様そこに食事に行くことに決めている。
どんな気取ったレストランよりもそこがいい。




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