21.12.14

2014年 仕事納め

私が出店しているクラフト・マーケットは、今日が今年最後の開催日だった。

もうクリスマスの買い物はほとんど終えただろうと見積もってか、出店者の数は非常に少なく、余裕で一会場に納まるほどこじんまりしたマーケット・デーだった。
しかも途中から雨が降り出し、これではお客もさして来ないだろうと思っていたが、予想に反してけっこう多くの人が見に来てくれて、気前よく買い物もして行ってくれた。

途中で、サンタの扮装をした青年がバスケットに山盛りの苺を無料で配りに来てくれ、また、ジャムの入った手作りのクッキー(タルトかな?)をお盆にのせて配りに来てくれたスタッフも居て、皆それらを頬張りながらの接客… もう既にクリスマス・ムード一色という感じだった。



終了時間になって、一人の男の子が私のストールにやって来た。
なんと嬉しいことに、その子は私の作品がすごく綺麗にできていて、こんなのを手で作れるんだとすごく感動したと私に伝える為にわざわざ来てくれたのだ。
なんて優しく可愛い子なんだと、一生懸命に話をしてくれている子を見てこちらの方が感動してしまった。

私はまだ木工に関しては駆け出しで、最近は見事な家具を見続けたせいか、自分のチンケな作品にガッカリし、気落ちしてばかりいたが、それでもどんな小さな物でも丁寧に丁寧に作っているのをわかってもらえ、認めてもらえたというのは、心から嬉しく、その子のその言葉だけで、ここしばらく考え続けていたことに決着をつけることができた。
来年もやはりこのマーケットに出店することにしよう。

「あなた、来年もここに来てくれる?」と聞いてくれた女性に、「そうすることにするよ」と答え、マーケットの主催者が振る舞ってくれたシャンペンを飲みながら誠に疲れる後片付けをしていたら、汗が噴き出して来て難儀をしたが、今年最後のマーケット・デーを気持ちよく終わることができて本当によかったなと、帰り道しみじみ思った。



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