5.6.19

Really Really Nice.

ミツビシ コルトのセンター コンソールは、無事 "ぴったりと" 車に収まった。
同居人 H の BF は予想以上の出来に驚いた様子で、REALLY REALLY NICE! と何度も繰り返していた。

そんなに喜んでもらえると、苦労が報われる。


その昔、彼の人が買った鉈の鞘を、父が作ってくれたことがあった。
薄い銅板で差込口の周りに補強を兼ねた装飾を施し、腰に下げるための小粋なベルト(紐)も付けてくれてあった。
鞘は厚い板を2枚に割り、半分ずつ鉈の形にくり抜いて接着したものだったが、彼の人が「どうやって作ったの???」と不思議に思うほどシームレスで、継ぎ目が全くわからないほど綺麗に仕上がっていた。
もちろん、形も、表面の仕上げも完璧に美しかった。

彼の人は、父が自分のために作ってくれたものが、あまりに精巧に出来ていることに驚き、深く感謝し、それを毎日腰に下げ、とても大事に使っていた。

父は彼の人が大好きだった。
「良い大将だったな... 」
亡くなる前の日、父が私にそう言ったのを思い出すと同時に、懐かしい温かな日々が走馬灯のように頭の中を駆け巡り始め、止めどなく涙が流れた。


私はまだ父のようには完璧に仕上げられないのだが、誰かのために何かをしてあげられるというのは幸せなことだという感覚/精神は受け継いでいる。

もっともっと多くのものを作り、経験を積まないとならない。
改めてそう思った。


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