27.6.24

骨粗鬆症

 つい最近まで、2 歳上の姉が骨粗鬆症で治療中だとは知らなかった。

コロナの前だったようだが、ひどい咳が続いていた時、いつの間にか胸椎が 2 箇所潰れていて、想像を絶する痛さだったとのこと。病院に行くと、骨粗鬆症による胸椎圧迫骨折と診断され、その時から骨粗鬆症の治療が始まったらしい。

姉から言われるまでは考えたこともなかったが、その痛みを想像しただけで恐ろしく、他人事ではないなと、骨粗鬆症を予防する方法を調べ始めると、ビタミン D やカルシウムを多く含む食品を食べるよう心がけ、日光浴を習慣化するようにすること。また適度な運動を週 3 回は行うようにと、ほとんどのウェブサイトに書かれていた。

私と違って活動的な姉は、旅行に出かけるのも好きで、山歩きにも良く出かけていた。また、食料品の買い出しにも週何回も行くという生活をずっと送り続けていたのに、骨粗鬆症とは...
それじゃ、私なんかは更にマズい状態ということになる。

歳をとるというのは誠に厄介なことだと、強烈に思い知らされている今日この頃である。




22.6.24

Kauri Glen Reserve

 最近、心を入れ替えて、健康のために(特に足腰が衰えないように)歩きに行くようになった。

歩き過ぎは禁物だが、適度に歩くことはした方がいいだろうと、オークランド市内の遊歩道を検索して、行ったことのない場所に行ってみると、これがけっこうな運動になり、昼間日光浴をした赤ちゃんのように、夜頻繁にトイレに行くこともなく、ぐっすり眠れるようになった。

車で 20 分足らずの所に Kauri Glen Reserve という、現在伐採が禁じられ手厚く保護されている、 NZ を代表するカウリの木が多く見られる遊歩道があるというので、T に連れられて行ってみた。





カウリの木がある場所には、外から菌を持ち込まないよう、靴底の泥を払い、消毒するゲートが付いているので、そこで入念に靴底をブラッシング+消毒...



綺麗に整備された遊歩道は歩き易く、街中なのに森に来てしまったかのような、静けさが漂う場所を、T とゆっくり歩いて回った。


少し歩くと橋がかかっていた。


橋は結構な高さがあり、その下には密林のような風景が広がっていて、小川のせせらぎが聞こえてきた。




奥に行くとけっこう急な階段があり、小川の際に行けるようになっていた。
この階段、一段が一歩半ほどの奥行きがあり、テンポ良く登り降りできない。あえてこのような作りにしたのだろうか? 西洋人並の足の長さの T でさえ中途半端な奥行きだと言っていたので、西洋人向けに作られているわけではなさそうだ。


カウリの木はこのように木肌が鱗状になるらしい。


湿って滑り易くなる可能性がある場所には滑り止めが施してある。
これはどこの遊歩道でも同じだ。


木はさほど太くはなかったが、背が高く、真っ直ぐ上に向かって伸びている。


すれ違う人々と軽く挨拶をし、散歩している犬を撫でなどしながら小一時間ほど歩いただろうか、適度に汗をかき、最後に "Koru" を見つけてこの日の散歩はお終い。


気持ちの良い散歩コースだった。






20.6.24

ストレスフルなオンライン注文

問題なのは配送業者だ。

同じ市内のスパイス ショップにオンラインで注文を入れ、翌日配達との知らせを受けたが、一向に来ず...

トラッキング ナンバーで追跡すると、受取人が閉まっていて配達できなかったと書かれていてビックリ。

『我が家には施錠されたゲートは無いし、私は家にずっと居て荷物を待っていたというのに、"閉まっていた" ってどういうこと? 家には何台かセキュリティ カメラがあるので、調べてみたが、配達人は誰一人我が家に来ていなかった。
一日中待たされて、こんな訳のわからない理由で配達されなかったこともストレスだし、配達員のミスか何かのために、こうやって配達のリクエストを email しなくちゃならないのも非常に不快だ。早急に荷物を届けるようお願いする。』

と、カスタマー サービスに勿論英語で苦情を書いて送ったところ、数十分してお詫びの返事が届いた。だが、いつ配達してくれるのかを尋ねると、残念ながらそれはわからないと...
その運送会社 Post Haste は、カスタマー サービスには何の権限もなく、的確に苦情を処理することはできそうもないことを悟った。

スパイス ショップが出荷してから 3 日目にようやく荷物が配達された。
受取人のサインが必要となっていたが、サインは求められず、名前を確認しただけで笑顔で去っていったドライバーは、見るからに適当な仕事をしそうな人だった。

まぁ、無事に届いたからいいか... と、あえてドライバーに問い正すことはしなかった。

この国に住むこと 21 年。
適度にいい加減さを受け入れるようになったというか、正義の旗を振り翳して争うことが面倒臭くなったというか...

まぁ、そういったところだ。







17.6.24

WAHL ヘアー クリッパー

肉はオンラインで肉屋に、野菜はオンラインで八百屋に注文するようになった昨今、出かけるのは、スーパーマーケットでコーヒーの粉が安売りになった時と、出品している商品が売れた時(郵便局に 出しに行く)、あとは数ヶ月に一回の割でコスコに買い物に行く時ぐらいなものだ。

歩いて 10 分もかからない場所にある美容院に行くのも、もう面倒臭い。

コロナでロックダウンの際には、YouTube で美容師のセルフカットの動画を観て、見様見真似で自分で切っていたが、T や H からも「普通じゃん」と言われるくらいにはなっていて、尚且つ髪を切るのが結構面白かったことを思い出し、もう歳も歳だし、綺麗に着飾って出かける機会も無いんだから普通に見えればいいやと、本腰を入れて髪のカットの仕方を YouTube で勉強している真っ最中である。
自宅でできれば、長くなり過ぎて鬱陶しいと感じる前にいつでもカットできる。

ついでに、自分の髪を切るだけでなく、同居人 T の髪も切れるかも知れないと、メンズ ヘアー カットの動画をいくつか見たら、こちらの方が面白そうで、ついついヘアー クリッパー(バリカン)が欲しくなってしまい注文...  まだまだ物欲は無くなっていない。

何人かの、非常に丁寧に説明してくれているバーバーの動画を見て、使っているクリッパーのメーカーを調べ、NZ 国内で売っているかどうかを探したが、どれも NZ$240 を裕に超える(日本円にして ¥25,000 以上の)ものばかり... 近場ではアマゾン AU で買うのが最も安かったが、送料無料でも税金はかかり、やはり $200 越え。
仕方なく、本当に届くかどうかも、本物かどうかさえも定かでない、中国の大手通販サイト A に注文することとなった。送料は無料。税金は ¥888 もかかったが、それでも日本円にして総額 ¥6,808という安さだ。本物だとうたっているのだから、万が一紛いものが届いたら、当然のことながら苦情申し立てをして、損失は出ないはず...
販売者が注文が入って直ぐに発送してくれたのにも関わらず、荷物が到着した departure transport hub では 4 日間も動きがなかったが、飛行機に乗せられた荷物はその後スムーズに処理され、
そして、届いたのがこちら...


本当かどうか少々疑わしいが、ある YouTuber によると、フェイクなクリッパーは cordless という字が白で、バッテリーチャージャーの WAHL という字がコードに近い側に印刷されているということだったので、これは本物ということになるはずだが、箱の色はフェイクと言われた方で、何を信じて良いのやら... (多分、この YouTuber の情報は正確ではないように思う)
まぁ、ちゃんと動くようなので、このまま使って問題無いだろう。


道具さえ揃えばそんなに難しいことではないだろうと、少しはマシなハサミ(スキバサミも含めて)と、切った髪をキャッチし下に落ちないようになっているケープも、別の中国の通販サイトに注文し、そちらは既に届いている。

クリッパーを含めた全ての費用を合わせても、美容院代 1 回分そこそこに違いない。
手元がおぼつかなくなる歳まで T と自分のヘアー カットができれば御の字だ。


通販サイトでは購入しなかった後頭部を映すための鏡は、Kmart で適度なサイズ且つ $10 以下の安い物を見つけた。
オークランド市内の全ての店舗に在庫が無く、クリック&コレクトの選択肢しかなかったので、実物を見ないで注文せざるを得なかったが、品質の評価は概ね良く、ウニョウニョもしておらず、多分自分で作るよりも安く上がった。
わざわざショッピング センター内の Kmart まで出向いたのに、他に買う物もなく、鏡だけピックアップしてお終い。最近リテイル ショップで買うことが本当に少なくなった。

さて、待ちに待ったヘア カットをする時が来た。
まずは、最も失敗が少なく済むだろうミディアム ロングあたりで試してみるとしよう。




16.6.24

Hobson Bay Walkway その1

T と一緒に遊歩道に歩きに行くことにし、最初に行ったのは、車で少し走った所にある Hobson Bay Walkway.

この看板のある場所はひどい急坂で、帰りはこの坂を登らなくてはならないのかと、のっけから意気消沈した。


入江の景色は綺麗で、散歩やらジョギングしている人もちらほら見えた。(写真には写ってはいないが)

 





向かって左手には美しい景色が広がり、右手には様々な種類の木が生えていた。


遊歩道を進んで行くと、右手にもマングローブが押し寄せてきてしまっているのが目に入ってきた。


初めて見たマングローブの実...


彼方此方に倒木も見られ、少々荒れた佇まいとなってしまっているのが残念だった。


先に進むに従って、辺り一面マングローブの森となってしまっていて、海面が僅かに見えるだけ... T も私も、マングローブの繁殖力の凄さに圧倒されて帰って来た。







15.6.24

Small Business

 NZ 国内で手作り品を売るサイトがあることを知り、販売を始めてから数ヶ月が経った。

ショップ名を変えての販売で、知名度ゼロからの出発だったが、それでも興味を持って見てくれる人は少なからずいて、(売るのにも買うのにもメンバー登録をしなければならい)そのサイトで私の作品を購入してくれたのは、これまでのところ、そこでの購入が初めてという人ばかりだったのは興味深いところだ。

有難いことに評価はとても良く、喜んでもらえているようで、嬉しい限りである。

あまり日本人らしくないと言われることの多い私だが、物作りにおいては明らかに日本人で、見えない所にも気を使い、『質の良さ』にこだわって作っている。
そして、作品が輸送中にダメージを受けることの無いよう、細心の注意を払って梱包しているのを、受け取る側もよくわかってくれているようで、以前には「この人だったら生卵でさえも無傷で届けられるよ」と、クスッと笑えるフィードバックをくれた人もあった。
数日前には、Rapid delivery and something fragile was packaged phenomenally well. と、作品そのものよりも梱包の仕方に感銘を受けたらしいフィードバックをもらい、苦笑い。


梱包一つとっても、その人の人柄というのが伝わるものだと、私は思っている。
こちらにとっては時間をかけて作った物で、受け取る側にとっては貴重なお金を払って受け取る物だ。しかし、それらを微塵も考えることなく粗末に扱う運送業者は、悲しいかな少なからずいるのが現状...

9 段しかない階段を上るのが面倒で、下から思いっきり荷物を投げつけて来るクーリエのドライバーは、投げたら荷物がダメージを受けるかもしれないとか、歩道を歩く人や通行する車から丸見えで、盗まれる心配があるかも知れないなど、何も考えることなく、ただそこまで持って行けばいいんだろうと、気遣いの欠片も見えやしない。

最悪そういうクーリエ ドライバーに当たってしまった時のために、投げられてもまず壊れないだろう梱包をするというのは、売る側の責務である。
そして、トラッキング有りの場合はトラッキングナンバーを知らせることは当然のことながら、トラッキング無しの送料を選んだ購入者には、送った日と予想配達日を予め知らせておくことも、盗難に遭わないよう注意を喚起するという点で重要であるだろう。

最悪の事態を想定する能力があるかどうか... 特に、私たちのような Small Business を細々と営んでいる者にとっては、損失を最小限にとどめ、信用を確立するために、欠くことの出来ない重要資質であるように思える。


ちなみに、ここ数年この地域を担当している NZ Post のクーリエの配達員は中国人と思われる人で、荷物を投げるなどということはこれまで一度も無く、いつも玄関ドアの前の、人目につかない場所にそっと置き、ドアを 2 回ほどノックして帰って行く。
我が家の住所が書かれていたものの、宛名が西洋人の名前だった時には、毎度の配達で住人が日本人であることを(名前から)承知していた彼は、その荷物を本当に置いていっていいものかどうかを確かめるためにドアベルを鳴らし、直接対面して、住所が間違っていることを確認して持ち帰ったのだ。
一生懸命にいい仕事をしようとしている人は、しっかりと住所と名前を確認しながら配達をしてもいるのだなと感心したものだ。

やる気の無さが一目瞭然な配達員が少なからずいるこの業界において、一際光る存在である。




4.6.24

ピックアップ問題

 販売サイトに出品している商品を購入したい気持ちがあるが、送料は支払いたくないと考える人から、ピックアップできるかどうかの問い合わせがあった。(ピックアップのオプションは無いと明記されているのにも関わらず)

メッセージをくれた人はそのサイトのメンバー登録はしているものの、以前に購入履歴は無く、また何かを販売していたという履歴も無いようだったので、安全かどうかを測る術は皆無。だが、もし信用できる人だったら... と、ピックアップ場所を家の近くのライブラリーにでもしようかと考えもしたが、本当に相手が指定してきた時間に来るかどうか定かではなく、長い時間、別にすることもない場所で待たされるのも嬉しくはない...   また、夜しかピックアップに来れないとなったら、選択肢は自宅しかない。

一昔前の比較的安全そうだった頃にはピックアップを受け入れていた私だが、コロナ後、更に不景気かつ不安定な世の中になってしまって、犯罪は増え続けるばかり... そんな現状故に、どこの誰とも知れない人が家に来ることはやはり好ましくはないだろうと、考えに考えて、やむなく申し入れを断ることにした。

*ピックアップの場合、購入する側は自分の住所を知らせることもなく、受け取りに行くだけだ。ピックアップの前に銀行振込等で支払いを済ませたいと申し出ている相手ならまだ信用もできるだろうが、現金で支払いたいという場合は、更に注意が必要だろう。



つい先頃、その販売サイト上で受信した別のメッセージは、販売サイト側で scam と判断したようで、受信した翌日、サイトの管理者が削除した旨を知らせてきた。たまたま受信したのが深夜だったため、受信直後に返信することはなかったが、削除前にそのメッセージに返信していなくてよかったと、胸を撫で下ろしたことがあった。そんな経験があるため、メッセージをくれた人に対して直ぐに返信するのを控えざるを得なく、ややもすると "不誠実" と受け取られかねないのだが、致し方のないことだと考えるしかない。


売り上げよりも身の安全...
失ったかも知れないのは、たった数十ドルだけだ。




「ありがとう」ではなく「すみません」

病院に面会に行き、エレベーターが自分の居る階に来るのを待っている時の光景... 到着したエレベーターから降りる人は、必ずお辞儀をしながら降りてくる。 乗り込む際、最後に入ってくる人もまた、お辞儀をしながら入ってくる。「すみません」と言いながらお辞儀をする人が圧倒的に多い。 また、...