4.9.14

雲の上の友達とのチャット

今朝、出掛けなければならない用事があったので支度をしていると、ポロンと何やら聞き慣れない音が携帯電話から聞こえてきた。何だろうと見てみると、facebookにメッセージが届いているよという通知だった。そのメッセージの送り主がfacebook上の友達(雲の上のお師匠さん)からで、「僕達、まだ一度も話してないね」という、予想だにしていないものだったため、取りあえず用事を済ませてから、ゆっくり返事を書くことにしたのだが、はてさて、一体何から書き始めましょうとしばし悩んでしまった。

相手は世界的に非常に有名な人なので、こちらは彼がどんな人物かだいたいわかっているのだが、彼の方は私の素性など全く知る由もなく、私個人のfacebookにも個人の情報はほとんど何も載せていないので、一体どんな人物なのだろうかと、私のこれまでの作品を見て想像するしかない。そこで、私は簡単に自己紹介を書いて送ることにし、午後遅くになって書いたものを送信した。

彼はイングランドに住んでいるので、こちらとの時差はおおよそ半日… 送信した時間はまだ夜明け前の、し〜んと寝静まっている時間のはずだったのだが、何と即座に返事が来た。チャット機能をオフにしているのにも関わらず、私が返事できる状態にあるのはバレバレなので、そのままチャットすることに…
「私、あなたを起こしちゃった?ごめんなさい」と言うと、「ちょうど起きてたんだ。時々こうやって皆が寝静まっている時間に目を覚まして、何かを深く考えるのが好きなんだよ」と言っていた。
向こうが真っ暗な時間から始まったチャットは、私が夕食の支度を始めなければならない時間になると、鳥のさえずりとともに窓の外の木々がシルエットを映し出すほどに白み始めたようで、彼はまた少し眠ることにするよと言ってチャットを終了した。

初めて話す相手なのに、ドキドキもハラハラもすることなく、落ち着いた会話をしていた。

何故かわからないが、時々こうやって世界の何処かに住む誰かと繋がることがある。毎日私の周辺で実際にすれ違っている誰かと親しくなるのではなく、ひょんなことから見ず知らずの人と会話をするようになる...
人生はこの歳になっても予想のつかないことだらけだ。


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