17.5.17

私は時々運が良い

国内のインターネット オークションで、 Stanley No.55 Combination Plane を手が出る価格で落札できた。

No.55 は1897年から1962 年まで製造されていたらしいが、King Of Combination Planes と呼ばれるほど堂々とした(厳つい)鉋は、『オーストラリアではドアストッパーとして使われていた』などと書かれていたりするものの、現在インターネット オークションで売られている中古品の多くは、ブレードが全て揃っていないにも関わらずけっこうな高値が付いている。

私が落札したものは、ハンドルの一部の欠けと、フェンスの板が割れていた以外は壊れている部分は無いようで、全体が長い年月の間に付いた錆びと油っぽい埃で覆われていたが、錆を落とし、曲がったスクリュー1本を直せば問題無く使える状態になるはずだ。

付属のブレードの数は多く(54本)、とりわけ溝を削るためのブレードが充実している(非常に細かくサイズが別れている)ことは何より嬉しい。
縁の飾り彫りに使うブレードもほぼ全部揃って入っていたが、果たしてこれらのブレードの何本を実際に使うことになるのだろうか…  使われないまま終わるブレードが必ずあるに違いない。




キャビネットの3個目の引き出しをグルーを付けて組み立て、神経を尖らせて形を微調整しながらクランプで留め、グルーが乾くのを待つ間に、稀釈したビネガーに一晩浸けておいたブレードの錆を落とし、綺麗に洗い流した後は良く水分を拭き取り、更に表面に薄く錆び止め用にオイルを塗って… と、それらの処置をするのに小一時間かかった。




Stanley No.55 の本体にはまだ手を付けておらず、汚れたまま。
キャビネットを組み立て終わり、ペイントをする段階になったら全体を綺麗に磨くことにしよう。


ブレードをシャープに研ぐのはその後だ。



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