27.4.19

イースター連休 & Anzac Day

先週金曜日から今週月曜日までイースター ホリデーだったため、同居人HはBFに連れられてトンガリロ国立公園にトレッキングに行った。
7時間に及ぶ山歩きですっかりヘトヘトになったHに、またトレッキングに行きたいかと尋ねたら、「あんまり」とのこと...

Hはこのトレッキング用に、靴を買い、バックパックを買い、山歩き用の防寒着等々を揃えたりしたため、かなりな散財だったようだが、次に使う時が果たして訪れるのだろうか?

(ちなみに、買ったトレッキング ブーツは足の甲が若干キツかったようで、慣らしにそれを履いて数日間通勤し、黒ずみを作ってしまっていたため、多分、普通のスニーカーを履いて登ったのではないかと思う)

一度転んだようだが、骨折することなく無事帰って来れて何よりだった。

私と同居人Tは野鳥観察は好きだが、トレッキングには全く興味がなく、誰に誘われても絶対に同行しないと確信できる。また、興味のないものに散財するなど以ての外だ。
そんな私達のこの連休は、TのNZで唯一の日本人の友達がワインを持って遊びに来た以外は、ごく普通の日常と何ら変わりなく、私はのんびりとセンター コンソール作りをしていた。
のんびりと言えども、やることは多く、神経を尖らせて計測する作業が続くと、ぐったりと疲れてしまう。

外側に貼るカーペットの厚み、内側に貼るフェルトの厚み、そしてクッション素材を包み込み蓋部分を覆う布の厚み... それらを考慮して板の寸法を決めていかなければならないというのは予想以上に面倒臭いものだとわかった。

仮組み立てをし、取り付けるものの寸法を測り、それらがしっかりと収まるかを確認する度に、ばらしたりまた組み立てたりを繰り返す...
一箇所をはめ込むのに何度も何度も細かくチェックしなければならないので、結構な時間がかかる。仕事じゃやってられないよなと、改めて思った。


一心不乱に作業をしていると、作業台の上はすぐに散らかってしまう。
散らかると作業し辛くなってくるため、台の上に出ているツールをとりあえず仕舞い、削り屑を掻き集め、ついでにフロアも掃除する...
作業の合間の掃除は良い息抜きとなっている気がする。



内張用のフェルトは、私がネットで探した限りでは最も良心的な価格を付けていた店に、今週末HとBFで買いに行ってくれることになっているが、希望通りの質だといいなと切に願ってしまう。(希望通りでなかったら、また他を探し回らなければならない=完成がさらに遅くなる)

それが手元に届いたら、本組み立ての前に内張を張ってしまい、ようやく "形" が出来上がる。(毎日々作業しているのに、全く進んでいないように感じてしまうのは、きちんと形になっていないために他ならない)


さて、また作業をしに行こう。
来週には出来上がりますように。


17.4.19

Dovetail Joint はどうやって作るの?

先週末、泊まりに来た同居人HのBF(R)にセンターコンソールの途中経過を見せ、使い勝手を良くするための案を3人で練っていた。

後部座席用のカップホルダー下が使い辛いだろうということから、それではそこをシークレット コンパートメントにしたらどうかという話になった。

「そうしたら車に貴重品を置いて行ける」と言うRに、Hは「ボックスごと盗まれたらおしまいじゃん」と反論したが、Rが「オーディオとかバッグとかは盗まれても、センターコンソールなんて盗む奴いるか? 」と言うのを聞いて、皆で大笑いした。
確かに、センターコンソールなんて盗まないよな😆

でも、車ごと盗まれちゃったら一巻の終わりだと私が指摘し、やはり、貴重品は車に置いていかないこと』という結論に達したのは言うまでもない。

それでも、やはりシークレット コンパートメントを作ることにしたのは、何も知らない人が乗って気付くかどうか試したら面白そうだという子供染みた理由からだが、私は更に、それをどのようにして開ける(或いは開く)かをHやらRやらが簡単に見破れるだろうかと、そんなことを考えながら制作する楽しみがある。

Rが私に、色々考えなくてはならない、云うならば "面倒な" 作業は好きかと聞いてきた。
勿論好きだよと答えると共に、ボケないでいられるだろうし...と付け加えた。
Rはニッコリとし、急ぎではないから、作るのを楽しんでねと言ってくれた。



Rはまた、Dovetail Jointにも興味を示した。
これまでで最高の出来だと自分でも思うほどの、しっかり組み合わさったHand Cut Dovetail Jointは、ドライ フィット(仮組み)の状態でもビクともせず、埋めなければならない隙間も無く、ほぼ完璧に仕上がっていた。(組み合わさると見えなくなってしまう部分に若干欠損ができてしまったのがマイナス点)
どうやってそれを作るのかを聞かれたので簡単に説明してはみたが、実際には結構な時間がかかっているということを、彼は充分承知しているに違いない。


タイル張り職人である彼は、若いのに『手仕事』に誇りを持っていて、私と共通する部分が多い。
会う回数が増えて、双方に気負いがなくなってきているのは喜ばしいことだ。



10.4.19

持続力の甚だしい欠如

今日は朝からセンター コンソールを作っていたが、途中荷物が届いたり、昼食の支度をしたりで何度かの中断があり、午後になってダブテイル ジョイントを作り始めたものの、2カ所仕上げる前に持続力が切れて、今日の作業は終了。



裏庭をぐるっと回り、オクラが大きく(太く)なっているのを見て家に戻った。





なかなか良かった 3M Scotch Super 77

ミツビ シコルトのセンター コンソールを作る合間に、お寿司屋さんのトラックのシートを補修しに行った。

お寿司屋さんが店を閉める時間の1時間半前くらいに行けば、おそらく仕上げられるだろうと見積もって、必要な材料を引っさげて行ったところ、移動販売車の前にはお昼をとうに過ぎても5人ほどのお客が並んでいた。
お客が切れるのを待っていたら時間が無くなるため、「シートを直しにきましたけど、勝手に取り掛からせてもらってもいいですか?」と簡単に挨拶し、何がどうなるとの説明も無しに作業に取り掛かった。


当座しのぎの即席修繕しかできないことは前もって伝えてあったので、とりあえず座るのに違和感がなければいいか... と、欠損したウレタンフォームに(我が家で1年ほど眠っていた)新しいウレタンフォームを適当なサイズに切ってスプレー糊で貼り付け、その上に丈夫な布を張り、ボロボロのシートの布を折り込んで手縫いでかがっていった。

作業中は時間との戦いだったため、写真を撮ることも忘れていた。

何とか仕上がったのは、作業を始めて1時間後。
手持ちに灰色の布があったらよかったのだが、あいにく灰色は無く、私としては、最後まで黒いパッチが気になって仕方がなかったものの、仕上がったシートに座ったお寿司屋さんのご主人は、これまで運転中にお尻がズルッと滑ってしまわないように神経を使って運転していたので、それが無くなっただけで本当に有難いと、たいそう喜んでくれた。


帰りには大量のお寿司と、枝豆やら特大の業務用マヨネーズをお礼にと持たせてくれ、私は、耐久性に問題があるこんな急場しのぎの修繕で、こんなにお礼してもらっては申し訳ないと遠慮したのだが、いやいや、これでは足りないくらいだと、奥床しいお寿司屋さんご夫婦は、これ以上無いというほど感謝してくれた。

比較的に切れにくいストレッチ糸を使って繕っておいたが、ストレスのかかる部分なので、どの程度引っ張りに耐えられるかやはり不安である。

「破れてきたらまた直しに来ますから、いつでも呼んでくださいね」と言って家に戻り、センター コンソール作りの続きに取り掛かった。



8.4.19

冬時間に突入

昨日の朝2時に時計の針が1時間戻り、朝の1時となった。
ここに来た当初、サマーターム制度に馴染みが無かった私たちは困惑したものだ。
夏以外は、日本との時差は3時間。(日本時間+3時間=NZ時間)

今朝は気温が10℃と出ていた。
靴下を履かないと寒くて我慢できないと感じるのは、年を取ったせいだろうか?


昨日、久々に日本にいる母に電話をしたら、もう桜は満開を過ぎて散り始め、気温は24〜25℃にもなっているというので、同居人Hの7月の旅行が思い遣られるねと、私たち "NZ組" は思わず溜息をついてしまった。

そういえば、昨年私が日本に行ったのはちょうど今の時期で、街行く人々が皆ジャケットを着ている中、私だけが半袖 T シャツ一枚なのに汗ダクになっていたんだよと母に話すと、電話口で母は笑っていたが、実際、日本の春はNZの夏の気温と同じなのだ。(ただ、NZの方が格段に日差しが強い。気温が27℃しかなくても、直射日光に当たると、冗談抜きで『焦げる』と感じるほどだ)

そんな "焦げる夏" も終わりを告げ、これから雨ばかりの冬になる。
あぁ、またカビとの戦いが始まるのか...
難儀なことよ。


スタジオではセンター コンソール作りが始まったのだが、使用する安い合板の修繕をしながらの作業で、余計な時間がかかっている。





また、お世話になっているお寿司屋さんのトラックの座席の補修も頼まれたが、シートを剥がして本格的に修理するとなると時間がかかり、近くに住んでいるわけでもないため、休業日だけを使って完璧に仕上げることは不可能だ。よって、欠損部分のみの仮補修的なものになる。しかも、シートに張られている布など持っていないので、同系色を探してはみるが、明らかに綺麗な仕上がりにはならないだろう事を前もって伝えておいた。


ちぎれて無くなってしまっているクッション素材に新しいウレタンフォームを貼り合わせる必要があるだろうと、スプレー糊で強力な物を探していた週末、YouTube で非常に優れたスプレー糊の強度テストを観るも、残念なことにNZでは売られていない商品が多いことにガッカリするばかりだった。

3M の Super Trim Adhesive # 08090 はウレタンフォームを接着するのに優れているようだが、NZでは見つからず、3M Scotch Super 77 Multi Purpose Adhesive は多くの店で売られているが、パッケージデザインがアメリカと違っているので、本当に同じものかどうかわからない。
3M 90 High Strength Spray Adhesive も良さそうだが、非常に高価で、比較的安い Super 77 と比べて強度やら接着面の硬化具合、はたまた耐熱性にどれほどの差があるのかもわからない。

色々な販売店のウェブサイトを見て回るのに時間がかかって、少々ウンザリし、とりあえず 3M Scotch Super 77 と、Made in NZ の CRC ADOS Ultra High Strength Spray Adhesive を買ってきておいたが、試しに貼ってみる端切れのフォームが無いため、私にしては異例の、ぶっつけ本番の使用となる。

上手くいくだろうか...
少々心配である。


5.4.19

電気会社のメンテナンス と grain direction

最近頻繁に電気会社が深夜のメンテナンスを行うため、停電が解除された時(明け方4時〜5時)にアラームがけたたましく鳴り響き、叩き起こされるという嬉しくない事態を余儀なくされている。

前回は新しく備え付けた玄関のチャイムまでが大音量で鳴るというおまけ付きで、朝4時50分に家族全員+HのBFが目を覚ました。

これまでは、アラームの設置場所に最も近い部屋で寝ている T が起きて消しに行ってくれていたが、今回は運よく私が目を覚ましていたため、十秒ほど鳴っていただけで済み、やれやれと一安心したが、停電がある度にこれではかなわない。

そして、前回のメンテナンスからまだ一週間しか経っていないというのに、今週末またもやメンテナンスのための停電通知が来た。
何をやっているのだ???


そういえば、「何をやっているのだ?」というような事態に、昨日も出くわした。

近くのDIY ショップで板を買えなかったため、昨日は T が少し離れたノースショアまで車を走らせてくれ、前日と同じように、板をカットして欲しいと頼んだ。
カットする機械は作動可能な状態だったのは幸いだったが、そこに居た若いスタッフに「この板を、この方向に32cnに切って」と頼むと、「正確には切れないよ。33cm になったり、35cm とか 27cmになったりするかもしれないけど、それでもいい?」と聞いてきた。

33cm 近くにはなる可能性はあるだろうが、35cm や 27cmにはならんだろう...

T と私はしばし言葉を失った。
メジャーで測らずに目見当で切るつもりか?????


とりあえず、切ってもらわないことには車に入れられないため、「実際には31cmの幅の板が必要なのよ。だから32cm 辺りで切ってくれたらいいんだけど」と再度頼むと、OKと、メジャーで測り始めたのはいいのだが、カットする方向が違っている。
違う方向に切ってと頼むと、「正方形の板だから、どちらに切っても同じ寸法だよ」と言うので、「板目の方向が違うのよ」と、教えると、「あ〜」と、そこで初めて納得したようだった。

板を切るのに板目を気にしない...

おそらく木工などしたこともない人が雇われて働いているのだろうが、その部署で働く人には、きちんと木工の初歩くらいはトレーニングしておいてほしいものである。


気がつくと、私は立ち入り禁止🚧ゾーンにしっかり入っていた。だが、スタッフの誰も気にするでもなく、しっかり32cm の印でカットされた板を誇らしげに手渡してくれたスタッフは、何だかとてもにこやかだった。

あの若者は、板には方向(板目)がある事をしっかりと覚えただろうか?


* ちなみに、薄い板を何層にも互い違いの方向で貼り合わせてある合板は、どちらの方向に切っても差がないように思えるだろうが、一般に出回っている高品質ではない合板は、表面の板目をクロスに細く切ると極めて湾曲し易くなるため、1.2cm 厚及びそれ以下の板では特に注意が必要だ。



4.4.19

Making A Centre Console

同居人HのBFがかったミツビシ コルトにはセンター コンソールが付いておらず、少々不便なので、作ってもらうことはできるかと、彼が聞いてきた。

お安い御用だと引き受け、二人して駐車場に降りて行き、サイズを測りながらデザインを考えていた。

分野は違えども、几帳面な職人同士の計測はやはり細かく、何もリクエストしなくともきちんとポイントを押さえて測ってくれている彼との会話は至ってスムーズで、何のストレスも感じることなく計測は終了。

何をどうしたらいいのか全く分からない相手に、事細かく説明しながら仕事をせざるを得なかった経験のある私にとっては、『説明しなくてもいい』というのは本当にありがたいことで、更には、丹精込めてせっかく作った物の出来を、正当に評価してもらえるに違いないという確信も生まれ、Hがそういう相手に巡り合ってくれたことを非常に嬉しく思った。(世の中には、手作り品にどれだけの手間暇がかかっているかを想像することすらできない輩がいる。『丁寧に作られた手作り品を安っぽい既製品の価格と比べて値踏みする』という行為が物語るように、その人々にとっては、"全てが大量生産品と同等の価値" でしかないのだ。そして、そのような輩の無礼な言動が職人魂を著しく傷付けることにも甚だ無頓着だ。嘆かわしいことよ。)


はてさて、特注のセンター コンソールを、いかに機能的に作ろうか...

先週末にはボックスの外側に貼るカーペットとヒンジ、マグネット等が届けられた。

BF R と共に、(ボックスを置く部分の傾斜を測るために私が作っておいた)カードボード製 即席マーキング ゲージを引っ提げ、ほぼ合っているだろうパターンを作ることに成功したことを、R は「こんなにしっかりと測れるなんて考えてもいなかった」と、とても喜んでくれていた。



H と R が "キッズ ムービー" 😁 を観に行くと出かけている間に、私は手近にあった段ボールを貼り合わせて、コンソールボックスのモックアップを作っておいた。


もちろん、段ボール紙なので、曲がらない板で作った物とはフィット感がまるで違うが、おおよその感じはつかめ、高さも確認できたのは何よりだった。
要望は真四角なものだったが、前側と後ろ側では幅が若干違ったため、tapered 型のモックアップを作った。R はこれで気に入っていたのだが、私は前面の真四角なのが気になって仕方がなく、少し傾斜をつけ、前に向かって若干弧を描く形にした方がしっくりくるように思うので、形を修正してもよいかと、再度確認...
実際の作業にかかる時間よりも、デザイニングの方がよほど時間がかかるように思えるほどだ。

段ボールのモックアップを眺め、どの位置にヒンジを取り付け、どの位置にカップホルダーを付け、どの高さに着脱式のトレーを設置したらいいだろうかと、バランスを考え、蓋をカーブさせたものにクッションを貼らないとならないが、それを最も綺麗に仕上げるにはどのようにしたらいいのかと、目を閉じていくつかの方法を思い描いてみたりしている。

箱の製作自体は経験があるのでそんなに大変ではないが、upholstery(椅子の座面張り)に関しては、経験はあるものの、椅子の座面と『蓋』では少々作り方を変えないとならない。どういう風に作ったらいいのか、考えあぐねているところだ。

まぁ、とりあえず箱部分だけ作り始めるとしようか... と、昨日使用することに決めた板を買いに行ったところ、あいにく板をカットする機械が故障しているとかで、120cm x 120cm の幅広の板を半分にしてもらって買って帰るつもりが、空振りに終わった。(120cm 幅ではステーションワゴンにギリギリ入らない)何日間故障したままなのかわからないので、違う店に行かないとならないだろう。

このようにして、どんどん作業が遅れていく。


「ありがとう」ではなく「すみません」

病院に面会に行き、エレベーターが自分の居る階に来るのを待っている時の光景... 到着したエレベーターから降りる人は、必ずお辞儀をしながら降りてくる。 乗り込む際、最後に入ってくる人もまた、お辞儀をしながら入ってくる。「すみません」と言いながらお辞儀をする人が圧倒的に多い。 また、...