1.11.19

壁の穴あき修理



先日買って来たファイバーグラス テープを使って、H が使っていた部屋の壁にできた穴あき "第二弾" を修理していた。


今回は穴の長さはあるものの、幅は広くなかったため、5cm 幅のファイバーグラス テープで充分間に合った。

テープをこの上からそのまま貼ると、テープの厚み+プライマー分が他より盛り上がってしまうため、まずはテープの幅だけ壁紙を剥がし、きれいに均した後埃を拭き取り、テープを貼った。(テープは粘着式)




ここに 3M のプライマーを押し込む感じで塗っていく。(たまたま手元に 3M のものが残っていたので使ったが、、石膏ボードに使えるものならば何でもいいだろうと思う)



メッシュ部分に入ったプライマーが乾いてから二度塗りした方が、簡単且つきれいに仕上がるように思え、一度目はメッシュが薄っすらと見える程度にてきとうに埋めて良しとし、二度目に表面を均しながら塗った。

二度塗りがすっかり乾いてから、#180 〜 #240 のサンドペーパーで盛り上がった部分を削り、平らに均した。


平らに均すと、他の部分の盛り上がりが擦れてしまったが、そこは一緒に塗装してしまうので問題ない。


かなりな年月を経て色が変わってしまっている壁紙...  同じ物など手に入るはずもなく、この家の他の修理箇所と同様に、ペイントして良しとすることにした。


一度目のペイントで、パッと見穴があったことを気付かれない程度になり、ペイントの色を調整して、重ね塗りすると、ほとんどダメージ部分は隠れた。

最初から壁紙自体がきれいに貼れていなかったため、よく目を凝らしてみると、修理箇所だけがスベスベになっていて、質が違うのがわかるのだが、部屋に入っても気付かれないほどになったため、これで作業は終了とした。

本職の左官が見たらダメ出しをしそうな作業工程かもしれないが、これでもこの国では上出来な部類に入るのではないか... などと思いながら、写真を撮って家族に『なんちゃって左官』の仕事を見せたところ、綺麗にできたねと拍手喝采だった。


木工を始めてから、家の補修はそんなに難しいものではなくなり、自分でもできそうだと思えることが格段に多くなったのは喜ばしいことだ。

ノウハウのほとんどは YouTube で学ぶことができ、もちろん無料である。運が良ければ、その道のプロの優れた技をゲットできることもあるのだから、YouTube は侮れない。
私のような DIYer にとっては、まさに情報の宝庫である。

一から十まで事細かく丁寧に教えてもらわなくとも、『見て覚える』ことのできる人であれば、全く理解不能な言語で説明されていても、おおよそのことは予想できる。そして、理解できなかったかもしれない "深い部分" については、実際に自分で体験し、ほとんどの場合、失敗を繰り返してわかるようになるものなのだ。
そして、経験を重ねるうちに、見たお手本以上のレベルに達する可能性は大だ。

自分の頭を使って、どのようにしたらもっと上手くできるかを考える。その訓練ができていると、自分でできることの幅がぐんと広がり、無駄な出費は最小限に抑えられ、またスキルアップした自分に満足感を覚えることができるようにもなる。


次には H たちの借家の壁修理が待っている。
私にとっては、料理や掃除なんかよりも、何十倍もやり甲斐があり、楽しい作業だ。

一昔前だったら、もう立派な『お婆さん』の部類に入っているだろう私が、これまで経験の無かった色々なことに挑んでいるのを、家族は笑いながら、温かい目で見守ってくれている。

「私が居なくなったら、自分たちでやるのだよ」と、いつも心の中で思っているのが伝わっているだろうか...


私には、雲の上のお師匠さんのように、世界中の人に教えるほどの優れた技術など無い。木工にしても、ステンドグラス、洋裁にしても、これまで、ただ単に生活に必要だからという理由でやってきただけで、(ステンドグラスの初歩以外は)ほとんど独学で、努力してこなせるようにしてきたのだ。

優れた技術を持っている人々と比べたら、私の知識やら技術やらといったものは何の価値もないものだろう。



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