13.11.19

衣替え & T の仕事

ここオークランドは先週急に暑くなり、慌てて衣替えをしたのだが、昨日は少々肌寒く、今日は冬のような寒さだ。

先週、半袖の T シャツ一枚でも汗だくになり、素足のままジャンダル(=ビーチサンダル)を履いて生活していたのが嘘のように思える。


同居人 T はここ数ヶ月間ずっと、以前働いていた職場にフルタイムで働きに行っている。
NZで最大手企業の一つである某グループのビデオ シューティングに同行し、撮影現場で大まかなエディティングをするという仕事も新たに増え、土日にも働きに行くという忙しさである。

雇った側は、T のおかげで極めて効率良く、無駄の無い撮影作業ができたと大喜びだったようで、撮影翌日 T が職場に着くなり、様々な人から「あなたがいてくれたお陰で、撮影が非常にスムーズに行って、本当に助かった。来てくれてありがとう!」と声をかけられたそうだ。
以前のボスも、最終的に自分に回ってくる仕上げの仕事が信じられないほど楽になり、(TVのオンエア)締め切りまでに間に合うだろうかとかなりナーバスになっていたのが嘘のように、数時間で最終エディティングが終わったと大喜びしていたらしく、全てが円滑に機能するためには T の存在が不可欠であるとの確信を持って、委託のプロデューサーやらダイレクターに T の有能ぶりをアピールし、これから他の会社のシューティングにも是非呼んだ方がいいと、強く勧めておいてくれたらしい。有難い事である。

撮影の日は朝 5 時半頃には起床し、6 時には家を出る。そして撮影が終了するのはだいたい夜の 6 時〜 7 時頃で、ほとんどの場合約 12 時間勤務である。T の一日の報酬は日本円にして約 5 万円。
長時間その場にいなければならないが、撮影中はただ見ているだけで、撮影の合間合間にエディティングの要請があるため、その時だけ集中して作業をする...
T の作業中、撮影班、ダイレクター、プロデューサーなど、多くのスタッフが様子を見にやって来るらしく、エディティングの結果を見ながら、その場で撮り直しをしたり、次のシーンの撮影に移ったりするのだそうだ。(後日撮り直しになる可能性をほぼ排除した、最も効率の良い作業体制だ)
技術とスピードを要する仕事であるが、その場で 100% 完璧にエディットする必要はない。自分にかなり向いている仕事だと T 自身が言っていた。

何はともあれ、活躍できる場が与えられているというのは、まことに幸せな事であり、この先も多く仕事の依頼があるようにと願わずにはいられない。

ちなみに、NZ国民ならほぼ誰でも知っているだろうと思われるある企業の "顔" である女性(そのカンパニーの全てのコマーシャルに出て来る人)からも、直接仕事ぶりを褒められたと、嬉しそうに話す T を見て、私は心が和んだ。



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