31.1.21

緑豆もやし作り3週目

 一般のスーパーマーケットで売っているもやしは小袋で割高。
アジアン スーパーマーケットでは大袋で安く手に入るものの、傷まないうちに使い切ろうと毎日もやしが食卓に登場する羽目になる。

そんなもやしは、家で栽培するのが勝手が良い。


時々利用する Palmerston Northにある店から Mung Beans(緑豆)を 1kg  $12(約 ¥900)で買い、使っていないクッキー ジャーを使い、もやし作りを始めたのは先々週。


第一回目はザル(水切り容器)を使わず、クッキージャーにそのまま豆を入れて育てたら、根っこも茎もごちゃごちゃになって成長してしまい、ひげ根を取るのに一苦労...
使った豆はカップ 1/4 だったが、多過ぎてジャーから溢れ出ていた。



2回目には、同居人 T が 3D プリンターで『もやし栽培用の水切り容器』を作ってくれ、それで育てると、根っこがザルの下に伸び、もやしは真っ直ぐ上に伸びるため、後処理が驚くほど楽になった。

使用したのは大匙 1 杯強の豆。
たっぷりの水に浸し、一晩置き、翌朝、ジャーの中の水を捨て、水道水を流しかけて水気を切ったら、蓋がわりにアルミホイルを被せておく。


一日 2回ほど豆に水道水をかけて水を切る作業を行い、暗くしておくと、5日〜 7日後には食べられるほどのもやしに成長する。


ヒゲ根が驚くほどの勢いで張る。

店で買うもやしのヒゲ根はここまで長くはないので、これまで丹念に取ったことはなかったが、見るからに食感が悪そうなヒゲ根は丁寧に取り除く方が賢明だろう。



真っ直ぐで綺麗なもやしの出来上がり。



超新鮮なもやしは、湯がいてもシャキッシャキなままで、 "一風堂風もやし" にして、一回で平らげてしまった。

今は来週食べるもやし作りをしているところだ。



29.1.21

豚饅を包んでみろと言ってくる H

 初めて豚饅を作った H から、(私が作ってあげた)麵棒がすごく使いやすかったよと連絡が入った。H 用には 3500年以上前のものと推定されている Ancient Kauri / Swamp Kauri の厚めの板を使って作ったのだが、私用の Saligna で作ったものよりもかなり軽く、私にはちょっと物足りないその重量が H には丁度良かったようで、非常に喜んでいた。



H は、去年のクリスマスにパートナーがプレゼントしてくれたパン焼き器を使って、自分用のローカーブ パンや、パートナー用の普通の食パンを頻繁に焼いているようだが、更に豚饅の皮作りにも使えたようで、頑張って料理している様子が微笑ましく伝わって来た。

捏ね+発酵に手間がかからないのはちょっと羨ましいが、私はパン生地はいつもフードプロセッサーで捏ねるので、発酵のためだけにパン焼き器を買う気にはならない。
サイズも大きく、収納場所を探さなければならなくなるのもマイナスポイントだ。

有り合わせの具材で作った豚饅だが、すごく美味しかったと、H は味には満足していたが、上手に包めなかったのがちょっと残念だったようで、クスッと笑える写真を送って来た。



メッセージに「プププ...」のステッカーを送ると、「ママもやってみて」と...

私も肉饅など包んだことはないが、美味しそうなので、その内作ってみるねと返事をした。


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今アトリエでは、カウンタートップに置く調味料ラックを作っているところだ。

丈夫で安上がり(残っていた合板使用)なのは言うまでもないが、何より、スペースにきちんと収まるサイズにできるのは、自作の強みである。


底部分はダブテイル ジョイント、上の板は浅く掘った溝+ほぞ組みを施したため、ちょっとやそっとではぐらつかないようになっている。



ボトルの転倒防止バーを取り付けたいので、仮組みの状態でバーの長さを測る。


ちょうど良い金属バーが無いかと、家中を探し回り、T が見つけた(埃にまみれた)『要らなくなった(洗濯)物干しスタンド』のワイヤーを使うことに決定。
予想していたよりも少し細めではあるが、問題無いだろうと、小さなハックソーを使い切り揃えた。


塗ったグルーが乾かない内に、ダブテイルジョイントを合わせ、ほぞをほぞ穴に合わせると同時に、ワイヤーが穴にきちんと差し込まれているかどうかを確認しながらの作業で、作業途中の写真など撮っている暇(=余裕)は無い。
ジョイントは手で押してスッと入るほど緩くはなく、ハンマーで軽く叩いて合わせなくてはならないように作ってある上に、グルーが着いているので、仮組み時よりも強く叩かなくてはならなくなっている。

クランプで留めて、底板、棚板と側面がそれぞれ直角に接合されているかを確かめ、はみ出たグルーをあらかた拭き取り、本日の作業は終了。このまま翌日まで放置しておくことにした。


次は、はみ出したグルー跡やら、ダブテイルジョイント、ホゾ組部分等の若干はみ出させた部分を綺麗に削り取り、シャープな角を全て落としなどした後に、軽くサンディング〜コーティングの作業に入るが、まだコーティングに何を使おうか考えているところである。

キッチンのカウンタートップに置くため、油汚れがすぐに拭き取れるコーティングにしなくてはなと思っている。


26.1.21

COVID-19: 2カ月ぶりの市中感染

NZ では、昨年 11月中旬に報告された市中感染の後、市中感染は一昨日まで一件も報告されていなかった。買い物に出かけてもマスクをしている人はほとんどいない状態(たまに一人見かける程度)で、多くの人は緊張感がすっかり薄れてしまっていたためか、出掛けた先での QR コードの読み取りによる行動トレースも、最近行わない人が増えてきてしまっていたようだ。

政府はことある毎に警鐘を鳴らし、いつ市中感染が出ても速攻で封じ込める事ができるようNZ COVID Tracer アプリの使用を強く呼び掛けていたわけだが、一昨日、海外からの帰国者で、14日間の隔離期間内における 2回のPCR 検査が陰性であったために、晴れて隔離施設を出て Northland にある家に戻った女性の陽性が確認されたとの報道があった。
その女性は、隔離施設を出た 2日後に軽い風邪の症状が現れ、症状が悪化した 7日後に再度PCR検査を受けたとのことで、結果は陽性。しかも、南アフリカの変異株だとのこと。
陽性が判明するまでの間に、女性が訪れていた約 30箇所の店舗名と時間帯が直ぐに公表されたが、不思議なことに、同居する夫を含め、これまでのところ 14人の濃厚接触者らの検査結果は陰性であると報告された。

つい先頃、感染者が一人も居ないとされるパシフィック アイランドからの観光客に対しては、14日間の隔離免除という決定をしたばかりの政府だが、その件に関してはどのような措置が取られることになるのだろうか。
多くの人は、たとえパシフィック アイランドからの観光客が陰性であったとしても、エアライン関係者及び使用空港内は100%安全だとは言い切れないのではないか?全てを完全にクリアーできる保証はあるのだろうか?と、おそらく懸念していることだろうし、今に至っては、相手方の国が不安を抱くことになっているに違いない。


国外からの帰国者で感染が確認されるケースは全く少なくなってはおらず、今回のように、14日間の隔離期間後に発症するケースも無きにしもあらずだという事実を忘れてはならず、また、冷凍品を扱う企業から出た、突然降って沸いたような感染経路不明の発症例やら、隔離ホテル内でのスタッフへの感染から市中感染に繋がった例があったことも、しっかりと頭に入れて、この先もまだ、各人が用心深く行動し続けなければならないのである。


日本のニュースで、緊急事態宣言が出されているのにも関わらず、多くの人が街中に繰り出している光景が報道されているのを見て、唖然としたのは言うまでもないが、政府が出した緊急事態を解除する目安が 新規感染者数 1日 500人以下という数値にも驚いた。1日 500人も新規感染者が出ていたら、またすぐに増え広がってしまうのは目に見えているではないか...

日本で暮らす姉も、NZ政府の迅速かつ的を得た対処に比べ、日本政府の全くもって "使えない" 対処を心底嘆き、呆れ果てていた。
何故こうも、揃いもそろって危機意識の超薄い輩が集まっているのだろうかと、疑問を抱かずにはいられない。



15.1.21

勢いが止まらない Ice Cream Bean と色付き始めたトマト

 


昨年 4月始めに買った金木犀と Ice Cream Bean。
買った時点で、金木犀の 2倍ほどの大きさだった Ice Cream Bean は、既に 3倍以上になっており、フロント ポーチの天井に到達するほどになってしまっていた。

仕方なく、T に頼んで裏庭に移動してもらうことに...


裏庭の小さな畑にはトマトが沢山できて来ている。


うっすらとオレンジ色になったトマトは、2日後には赤っぽくなっていた。



あと数日で食べられるようになるだろう。


そういえば、遥か昔、庭に、勢いが良すぎて二階まで届くほどに大きくなったトマトの "木" があった。
家族皆で、遥か上に実っている真っ赤なトマトを眺めていたのは覚えているが、どのようにして採ったのか全く覚えていない。
そんな懐かしい光景を頭に思い浮かべながら、平穏な日々だったなとしみじみ思った。

あの頃、今のこの状態を想像することなど微塵も無かった。
今の生活環境も、今のパンデミックによる混乱状態の世界も、当然のことながら、頭の片隅にも無かったのだ。

自分の人生なのに、自分の将来のことが何一つわからない。
それを面白いとみれば、生きるのが楽になるかもしれない。



10.1.21

さよならエスキー

今日の夕方、H とパートナーが、我が家に置きっぱなしだった H の車(フォード エスコート)を取りに来た。

T が度々洗車し、自前で部品を取り換えてくれたりもしていたが、もう長いこと動かしていなかったため、充電しておいたバッテリーを乗せてエンジンを始動させようとしばらくトライしていたが、結局動かず、パートナーの仕事用のバンで牽引して帰ることになった。

我が家に置いてあっても、誰も乗ることはなく、錆び付くばかりなので、取りに来てくれて本当によかったと、一安心した。
T はもう H のために自腹を切って部品を揃える事も、長い時間をかけて整備をする必要もなくなるわけだ。これまでよく H の車の面倒を見てくれたものだ。

H たちが帰ると、車の無くなった我が家の玄関先を見ていた T が、「風景が全く違うものになった気がするね」と呟いた。
T は時間を見つけてリペイントもしてあげるつもりでいたのだ。(なんとも優しい兄である)


私のみならず、T もまた、一段落ついたことを安堵しながらも、H の大きな所有物が我が家から姿を消したことを、少々寂しく感じているに違いないと思った。
H がエスコートを買ってからこれまで、家族皆で協力して、楽しみながらコツコツ整備して来た日々が、懐かしく頭の中を駆け巡った。


我が家を出てから 30分後、無事に家に着いたよと、 H が連絡をくれた。





あぁ、これでもう見ず知らずの人が家のベルを鳴らし、その車を売る気はないかと聞きに来ることもなくなる...
そのことだけは、何をおいても嬉しい。



5.1.21

大満足の自作ローリング ピン



これまで使っていたものよりも長いためか、はたまた細いためか、何らストレスを感じることなく、非常に快適に生地を伸ばす事ができ、蕎麦打ち職人が細めの麵棒を使っている理由がよくわかったような気がした。

ピザは、レストランのものはびっくりするほど高く、冷凍品はピザ台がまず美味しくない場合がほとんどだ。しかも、たいして安くはない。

家で作るピザは好きな食材を乗せ、好みのチーズを使い、ピザ台の厚さも自由に決められ、尚且つ激安でできるのだが、多くの人はおそらくピザ生地を作るのに手間がかかると思い、家でピザを焼くのに二の足を踏んでしまうのだろう。



我が家のピザ生地は至って簡単。

[直径 30cm程度の 薄いピザ台なら 6枚ほどの量] 
小麦粉(薄力粉又は薄力粉+強力粉) 3 1/4 カップ 
塩 大匙 1/2 
インスタント ドライ イースト 大匙 3/4
ぬるま湯(38〜40℃)1 1/2 カップ

材料を全部(エアー タイトでない安っぽい)蓋付のプラスチック容器に入れるか、ボールに入れ、木べらとか硬めのプラスチック ベラ等で、全体が混ざって一まとまりになるくらいまで混ぜる。
 ↓
プラスチック容器に蓋をするか、あるいはボールにサランラップ等を被せるなどし、生地の乾燥を防いで、そのまま暖かい場所に放置すること 2時間ほど... 
 ↓
一次発酵が完了したら、発酵した生地の上に小麦粉を少々振り(手にくっつくのを防ぐため)、グレープ フルーツ大ほどの量をつかんでナイフで切り取り、簡単に丸まて 10分ほど置く。(伸ばし易くなる)
 ↓
手やら麵棒などで好みの厚さに伸ばす。(ピザ生地完成)


ピザを焼くまでに時間がある、又は、少量使って生地が余った場合は、発酵した生地をそのまま容器ごと冷蔵庫に入れておけば、1週間は使えるので、ピザ以外にも、フラット ブレッドなどにしても美味しく食べられる。

ちなみに我が家では、ピザを作って余った生地は、フラット ブレッドにする事が多い。
お気に入りは Za'atar Bread




3.1.21

新年の餅作り 2021

家で簡単に(フード プロセッサーとマイクロウェーブを使って)餅が作れるようになってからというもの、毎年、元旦の朝は餅作りから始まるようになっている。

全くもって諸行事に疎い私が、真夏なのにも関わらず NZ でお雑煮を食べ続けるのは、私が『臼屋の娘』だったからに他ならない。祖父と父が臼を掘る作業を見て育ったのだ。

元旦はお雑煮、二日には醤油をつけてこんがり焼いたものに海苔を巻いて、 T と二人で食べた。(私が居なくなってしまったら、T は一人で餅を作ったりすることはないだろうな... などと、未来のことをぼうっと考えながら)

別にお正月を祝うわけでもないが、NZ のショボ過ぎるスカイタワーからチョロっと出る程度の、たった 5分の "お庭の打ち上げ花火" もどきを苦笑いしながら観、「このご時世でやったのか?!」と目を丸くしながら、シドニーの新年の派手な打ち上げ花火もインターネットを介して観たりはし、遠く離れた家族には『明けましておめでとう』と前置きした上で、元気でいるかとメッセージを送って確かめたりもした。



大晦日からパートナーとキャンプに出掛けた H が今日帰ってくるというので、一臼ならぬ一タッパーウェア分の餅を作っておいた。

厳密な計量など要らず、一晩水に漬けておいた餅米の水気を切り、フード プロセッサーで粉砕し、そこに少しずつ水を加えながら、かた過ぎずゆる過ぎず、トロトロな状態になるまで攪拌し、それを耐熱容器に入れて 1分加熱しては取り出し、熱の入り方が均等になるように混ぜ、また 1分加熱しては混ぜを何度か繰り返す。
全体がプクーっと膨れ、見るからに餅状になったら出来上がりだ。


出来上がった餅はすぐにオーブン ペーパーの上に広げ、上にオーブン ペーパーをかぶせて、麵棒でやや厚めに伸す。この時点で片栗粉などをまぶす必要はないのだが、熱が取れ、固くなりすぎないうちに切る際には、片栗粉を打った方が切りやすい。

                                                                                                                                                                           

さて、2021年にはどんなサプライズが待ち受けているのだろう...

日本に居る母ももう歳が多くなっているので、何をおいても、コロナが一刻も早く収束して、安心して海外に行き来できる状態になって欲しいと願うばかりである。


「ありがとう」ではなく「すみません」

病院に面会に行き、エレベーターが自分の居る階に来るのを待っている時の光景... 到着したエレベーターから降りる人は、必ずお辞儀をしながら降りてくる。 乗り込む際、最後に入ってくる人もまた、お辞儀をしながら入ってくる。「すみません」と言いながらお辞儀をする人が圧倒的に多い。 また、...