26.1.21

COVID-19: 2カ月ぶりの市中感染

NZ では、昨年 11月中旬に報告された市中感染の後、市中感染は一昨日まで一件も報告されていなかった。買い物に出かけてもマスクをしている人はほとんどいない状態(たまに一人見かける程度)で、多くの人は緊張感がすっかり薄れてしまっていたためか、出掛けた先での QR コードの読み取りによる行動トレースも、最近行わない人が増えてきてしまっていたようだ。

政府はことある毎に警鐘を鳴らし、いつ市中感染が出ても速攻で封じ込める事ができるようNZ COVID Tracer アプリの使用を強く呼び掛けていたわけだが、一昨日、海外からの帰国者で、14日間の隔離期間内における 2回のPCR 検査が陰性であったために、晴れて隔離施設を出て Northland にある家に戻った女性の陽性が確認されたとの報道があった。
その女性は、隔離施設を出た 2日後に軽い風邪の症状が現れ、症状が悪化した 7日後に再度PCR検査を受けたとのことで、結果は陽性。しかも、南アフリカの変異株だとのこと。
陽性が判明するまでの間に、女性が訪れていた約 30箇所の店舗名と時間帯が直ぐに公表されたが、不思議なことに、同居する夫を含め、これまでのところ 14人の濃厚接触者らの検査結果は陰性であると報告された。

つい先頃、感染者が一人も居ないとされるパシフィック アイランドからの観光客に対しては、14日間の隔離免除という決定をしたばかりの政府だが、その件に関してはどのような措置が取られることになるのだろうか。
多くの人は、たとえパシフィック アイランドからの観光客が陰性であったとしても、エアライン関係者及び使用空港内は100%安全だとは言い切れないのではないか?全てを完全にクリアーできる保証はあるのだろうか?と、おそらく懸念していることだろうし、今に至っては、相手方の国が不安を抱くことになっているに違いない。


国外からの帰国者で感染が確認されるケースは全く少なくなってはおらず、今回のように、14日間の隔離期間後に発症するケースも無きにしもあらずだという事実を忘れてはならず、また、冷凍品を扱う企業から出た、突然降って沸いたような感染経路不明の発症例やら、隔離ホテル内でのスタッフへの感染から市中感染に繋がった例があったことも、しっかりと頭に入れて、この先もまだ、各人が用心深く行動し続けなければならないのである。


日本のニュースで、緊急事態宣言が出されているのにも関わらず、多くの人が街中に繰り出している光景が報道されているのを見て、唖然としたのは言うまでもないが、政府が出した緊急事態を解除する目安が 新規感染者数 1日 500人以下という数値にも驚いた。1日 500人も新規感染者が出ていたら、またすぐに増え広がってしまうのは目に見えているではないか...

日本で暮らす姉も、NZ政府の迅速かつ的を得た対処に比べ、日本政府の全くもって "使えない" 対処を心底嘆き、呆れ果てていた。
何故こうも、揃いもそろって危機意識の超薄い輩が集まっているのだろうかと、疑問を抱かずにはいられない。



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