27.3.24

母 大腿骨骨折との一報が入る

先週、"雲の上のお師匠さん" が 仕事帰りに襲われ、乗っていた自転車から突き落とされたという記事を目にした。
肋骨を 3 本折るという大怪我をし、病院に運ばれたとのこと。

記事を見た途端、血の気が引いた。

彼を慕う人々は、彼の早期回復を心から祈っているとコメントを残していた。
彼は多くの人々の温かい励ましの言葉にさぞかし癒されていることだろう。
私はコメントこそ残しはしないが、心の中で、さぞかし痛い思いをしたことだろう。でも亡くならなくてよかったと、最悪の事態に至らなかったことを、神に感謝した。


そして昨夜、既にベッドに入っていた私の元に、姉から LINE を通じ連絡が入った。
90 歳を超えた母が転んで、大腿骨を骨折してしまったとのこと。入院し、翌日手術を受けることになったというので、日本に直ぐに帰ったほうがいいかどうか悩んだ。

姉が、重病では無いので経過を見てからでいいと思うというので、術後の様子をまた知らせてくれるようにと頼み、実に頼りになる姉で本当に助かったなと、改めて、姉が母の面倒を見てくれている有り難さを身に染みて感じた。

入院は 1 ヶ月ほどを予定しているとのこと。手術が成功したとしても、歩けるようになるまでには相当な時間がかかるに違いない。
退院しても、バリアフリーではない家での生活ができるのだろうか?

歳をとると、いつ何時身の不自由を経験することになるかわからない。

母の手術もまた、無事に行われ、順調に回復してくれることを祈るのみである。







23.3.24

(多分最後の)運転免許更新

 昨日、おそらく私の人生において最後の運転免許更新となるだろう手続きを、無事済ませることができた。

ここ数年は、既に滅多に車を運転することがなくなっていて、もう免許証も要らないかなと思い始めていたのだが、それでも万が一の時のために持っていたほうがいいかも知れないと、更新に行って来たというわけだ。そこまで行くのにも、自分で運転して行ったわけではなく、同居人 T が運転して連れて行ってくれるという、いつものパターンに変わりはなかった。

車で20分ほどの場所にある AA 営業所に入ると、多くの客が居て、皆が発している言語が英語のようなそうではないような、一種異様な、雑然とした印象を受けた。(他国籍の者がほとんどだったためだろう)

運転免許関係の手続き窓口は 2 つあるのに、一つしか開いておらず、一人しかいない窓口の職員は何十分も一人の客に対応していて一向に埒があかず、それを見るにみかねたのか、別の部署に居た人が気転を効かせて私の要件を尋ねに来てくれ、彼のデスクに案内してくれた上で手続きをしてくれた。

これまでの運転免許証を出し、更新手続き代金 $22.60(¥2,000 ちょっと*65 才以下は $ 32.40)を支払うと、視力検査。非常に古い機械にしか見えない視力検査機械を覗くと、左には上から 1,2,3,4... と縦に数字が書かれていて、その右には 3 つに区切られた枠に幾つかのアルファベットがそれぞれ並んでいた。職員に「1 番の横の文字を読んで」と言われたが、かすんでよく見えず、困ったなと思っていたら、丁寧に絵を描いて、「1 番の右隣にこういう風に 3 つに区切られたスペースがあって、その中にそれぞれアルファベットが書かれているから、それを左から続けて読んでくれればいいよ」と優しく教えてくれたものの、1 番には 3 つに区切られた内の 2 つにしか字が書いてないようにしか見えなかった私は、少々焦り、見る角度を変えたりなんぞして、ようやく全部が見えるようになりホッとした。見る角度によってまるで見え方が違ってしまう機械だということを発見して、無事に視力検査をパスしたかと思いきや、次に、光の点滅がどちらかを聞かれ、「光の点滅なんて全く見えませんが...」と機械からおでこを離した瞬間、レンズを透して光るのが見えるのではなく、機械の両内側が光るんだということを理解し、若干おでこを離した状態で点滅試験も難なくパス。


私のコンタクトレンズはもう 8 年以上も前に作ったものなので、視力検査をパスできるかどうかだけが心配だったが、何とかパスできて本当に良かったと安堵した。

視力検査の後、写真撮影。そして、古い免許証は返納するため、免許証が郵送されて来るまでの間有効な運転免許証明書を書いてもらい、無事更新手続きは終了。

帰りの車の中で、T と視力検査の話をし、 T も少し前更新に行った際、おでこをつけていたら絶対に見えない場所で光が点滅することに一瞬戸惑ったことやら、画面の解像度が恐ろしく低くて、何十年も昔の機械を使い続けているに違いないと、二人して大笑いして帰路に着いた。

視力検査で焦ったものの、今回は非常に丁寧な職員に当たって、私はラッキーだったなと思った。


NZ では 75 才及び 80 才になると運転免許更新時に医師の健康診断書を添えて提出しなくてはならなくなる。健康診断をした医師の判断によっては、30 分のオン - ロード セイフティ テストを受けなければならない場合もあるらしい。そして、免許の有効期限は 2 〜 5 年に短縮されるとのことで、80 才になった後は 2 年毎の更新が義務付けられているようだ。毎回更新の際に健康診断書を提出しなければならなく、診断書にかかる費用は自分持ち。だが、免許更新手数料は年が多くなるに従って安くなると書いてあった。

日本では多くの高齢ドライバーが事故を起こすケースが頻繁に報道されているが、歳をとって反射神経やら判断力やらの衰えを実感するようになると、高齢者の免許更新は厳しくあって然るべきだと思わざるを得ない。

70 年も 80 年も何事もなく平穏に過ごして来た人が、たった一度の運転ミスでその一生を台無しにしてしまうのだということを、もっと肝に銘じて生活するべきである。


私は元々運転するのが好きではなかったので、行き慣れた場所でさえも率先して運転して行く気にはならなくなった。
幸いにもフリーランサーの T が、出かけたい時には一緒に行ってくれるので、出かけるのに全く困っていないということも大きな理由だが、公共交通機関が無料で利用できるようになっているのだから、少々時間がかかろうが、それらを利用するのが得策である。

75 才からの更新手続きは面倒になってくることを考えると、私の場合、十中八九今回が最後の更新ということになるだろう。

こうやって、一つ一つ、人生に於いて終わりを迎える事柄が増えて行き、最期には何もできない人になって、本当の終わりを迎えることになるのだ。

人は何のために生まれて来たのだろうかと、疑問を抱かずにはいられない。






21.3.24

治安の良くない地域

 比較的安全と言われている NZ だが、それでもやはり治安の良くない地域はある。

そんな地域の一つに数えられている所に家を買った H たちだが、路上に停めた H の車は既に 2 度、窓ガラスを割られ、スターター キーの部分を乱暴にこじ開けられたりするという被害に遭っている。

前回、2003 年 10 月にはかなり荒らされ、中はグチャグチャ。



今回 2004 年 3 月には、前回ほど頑張る気力がなかったのか、途中で諦めた模様だが、修理しなくてはならないことに変わりはない。





幸いにも二度とも車は盗まれはしなかったが、何度も修理に出さなければならず、その度に出勤はパートナーの車を使わざるを得なく、かなりのストレスとなっているのが手に取るように伝わって来た。

H がハンドルロックを装着しないとダメかなと言うので、我が家のガレージに 10 年以上眠っていたハンドルロックをあげたが、H の車は家の目の前に停めてあるわけではないので、アラームが鳴ってもすぐに状態を見に行けるかどうかは疑問だ。


ちなみに、我が家の車は家の敷地内に停めてあり、高性能セキュリティ アラームも付いている。しかも、家のセキュリティ カメラにしっかりと映る位置にあるため、もし仮に盗もうと試みても、大音量でアラームが鳴り響き、犯行の一部始終は録画されることになる。


どこの国にも、不届き者は存在するし、自分たちがいくら良い行いをしていても災難が降ってかかることは免れられないのが現状だ。

精神が病んでいる人々がこの世からいなくなることはまず無いだろう。

警察が迅速かつ的確に行動してくれることを、只々願うしかない。





12.3.24

一休み

数日前、久しぶりに買い物に出かけたら、街行く人のほとんどが長袖の装いになっていた。
最近のオークランドの最高気温は 21〜24℃、最低気温は 13〜16℃程度で、陽が照っていれば暑く、いまだ夏という感じはするが、朝晩は半袖の T シャツ 1 枚では過ごせない寒さだ。日も短くなっているのがはっきりとわかるようになった。


このところずっと、新しい販売先のサイトに掲載する英文と格闘し続けていたためか、非常に頭が疲れていた。
10 点ちょっと出したので、小休止...

小休止している間に、何故だか 1 点、驚くべきスピードで閲覧回数が増えていたものがあって、目を疑った。SNS で紹介されたわけでもなさそうに見えるし、自分で宣伝もしていないのに、何故増えているのか、全く見当が付かない。

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しばらく切らしていた鶏肉諸々をオンラインで肉屋に注文し、久々に鶏の唐揚げを食べた。
いつも買うのは皮付きのもも肉なのだが、肉の処理をしている時に、取り切れていない軟骨だの、毛だのを見るといつもゾッとしてしまう。(イカの目と直面するよりは遥かにマシだが...)
ちなみに、この国のほとんどのスーパーマーケットでは、皮付きの鶏肉は取り扱いが無く、皮付きが欲しかったら肉屋で買うしかない。何故だろうか?

料理が本業である人が『ご家庭ではそこまでする必要は無い』とよく言ったりもする、好ましくない脂肪部分や筋も、私は結構念入りに取り除きなどして、生姜やニンニクのすりおろしを多めに入れた醤油、味醂、酒を混合した漬け汁を作り、30 分程度漬けた後に片栗粉をまぶして揚げるのが我が家の定番になっている。他の味付けも試してみたい気はするものの、作る段階になると面倒くさくなってしまって、ついつい、いつもの味付けでいいやとなってしまう。
おそらくこの先も、身動きが取れなくなるまで料理をし続けることになるのだろうなと考えると、料理好きに生まれついたという人が羨ましくて仕方がない。

料理が面倒だったら、スーパーマーケットのお惣菜を買ってくればいいじゃないかと思う人もいるだろうが、この国のスーパーマーケットにも一応 "お惣菜" のようなものは売られているが、パッと見美味しそうには思えず、いつもそのコーナーは素通りなのである。

しかも、数週間前には、最大手のスーパーマーケット内でネズミが何匹も見つかったという報道があり、量り売りのお惣菜の皿の上を這い回る映像を見てしまったために、更に買う気が失せた。


日本のスーパーマーケットのお惣菜コーナーは非常に充実していて、しかも、ほとんどの場合美味しく、しかも安いときている。あぁ、実に羨ましい限りだ。


さて、今夜は何にしよう...
豚バラ肉を解凍しておいたので、豚丼かな...
あとは冷奴と、何にしよう...





11.3.24

Bon Jovi - It's My Life (Official Music Video)



もう何年も前になるが、"雲の上のお師匠さん" が、過去に受けた衝撃からいつまでも立ち直れない私を案じて、私が自分の才能を活かした道を歩めるよう手を差し伸べてくれようとしていたことがあった。

私はそれに対しての返事として、一つの作品を作り、それにメッセージを書き添えた。

側から見たら、過ぎてしまったことに振り回され、取り憑かれて、前に進むことができないことがこの上なく歯痒く、人生を無駄に過ごしているようにしか思えないとしても、これが私の人生だからと、この悪夢に支配されてしまったかのような人生を肯定し、彼の援助を退けたのだ。

どんなに惨めに思えようが、これが私に与えられた運命で、他の人とは違う、『私の』人生なのだ。

私はこの精神状態で生きることしかできない。




2.3.24

新しいプラットホーム

 私の作品の最後の販売場所を決めた。

自己紹介文を書くのに何日かけただろう...
日本語でも何と書くか、何を書くかおそらく迷うに違いないが、英語となると、どんな単語を使うかまで考えなくてはならず、パソコンに打っては削除、打っては削除を繰り返していた。

もういい歳になっているので、経歴を書くとなると結構長いものになってしまい、かと言って、端折ってしまえば私が掲載する様々な分野の関連やら専門性がぼやけたものになってしまうことになる。

時間の経過と共に変わって来た興味と、それに伴う変化する(或いは追加された)仕事内容、そして、時間が経過しても変わらない手仕事に対する信念を、どうやって読む人に伝えようかと、散々悩んだ挙句に、11 歳で洋裁を初めてからこれまでに起こった事と、それぞれの時代に携わっていた仕事を淡々と書いてみた。

その後は、それぞれの作品の写真を撮り、説明文を考え、送料を割り出し、掲載するという作業...
正直なところ、それらを誰かがやってくれたら製作に専念できて楽なのだが、自分でやるしかないというのは誠に辛いものである。

まぁ、これまで作り溜めたものが数多く残っているので、しばらくは掲載する商品に困ることはないだろう。果たして閲覧する人がどれだけいるのか、想像もつかない上に、どれだけ売れるのかも全くわからない。
だが、恐らく、これまで使っていた Trade Me よりは、私のようなクラフターには合っているだろうと思える。


販売を託すウェブサイトでは、最初の 5 件の掲載に関して、規約に違反していないかをチェックするとのことで、実際に掲載内容を送信してから約 1 日経った後に、正式にそのサイトで販売ができるようになる。
私の場合も、問題なく、送信翌日に販売開始となった。

後で気づいたのだが、正式販売開始となったその日は亡き父の誕生日で、最初に載せたのはステンドグラスではなく、木工作品だった。


父が「頑張れよ」と言ってくれている気がした。





「ありがとう」ではなく「すみません」

病院に面会に行き、エレベーターが自分の居る階に来るのを待っている時の光景... 到着したエレベーターから降りる人は、必ずお辞儀をしながら降りてくる。 乗り込む際、最後に入ってくる人もまた、お辞儀をしながら入ってくる。「すみません」と言いながらお辞儀をする人が圧倒的に多い。 また、...