2.4.24

手術翌日からリハビリに入った 90 歳超えの老婆

母の手術は 2時間ほどで順調に終わり、翌日から早速リハビリが始まると姉から知らせが来て、私と子供たちは「大丈夫か?」と驚きを隠せなかった。

母は入院前の認知症の検査でも全問正解だったということで、医師や看護師に驚かれたようだが、頭が冴えているだけではなく、手術後直ぐにリハビリもできると判断されたほど元気なようだ。

姉が、母から電話がかかってきて「タブレットを持ってきて」と頼まれたと笑っていた。母はタブレットでジグソーパズルをするのが日課になっていて、1 ヶ月ほどになる予定の退屈な入院生活を、パズルをして過ごそうと咄嗟に思ったらしい。
「やる気満々だな」と笑う姉につられて私たちも大笑いしてしまった。

数年前に新築したばかりの市民病院では Wi-Fi が使えるようになっているらしく、カフェやコンビニも入っているとのことで、明るく広々としたピッカピカの院内での生活は、以前よりはずっとマシになっているに違いない。


90 歳を超えて大腿骨を骨折してしまったのに、笑い話になってしまう母の元気さは、凄いとしか言いようがない。

骨折はしたものの、予想を遥かに上回る元気さで心底安心した。

ちなみに、日本に居る長男の所に電話した母が、私にはまだ入院していることを知らせていないと言っていたらしく、もう既に姉から聞いて知っているよと言うのも気が引けて、「そうなんだ」とだけ言っておいたと連絡をくれた。

遠くにいる私に心配をかけないようにしようと思ってのことなのだろうが、どんなことでも黙っていられるよりは知らせてくれた方がいいし、しっかり者の姉がいつでも側についてくれていて、常に適切な判断をしてくれるという確信があるため、過度の心配をしないで済んでいるのは何より嬉しい。

航空券がコロナ前のような金額だったら、しばらく帰っていないことだし、母の顔を見に一時帰国しようと考えただろうが、約倍(あるいはそれ以上)の値段になってしまっている今は、命に関わる状態ではないようだから、急いで帰る必要はないか...と、やはり思いとどまってしまう。

世間では既にパンデミックが明けたように振舞われるようになったが、未だ不便な世の中に変わりはない。
感染者は減りはしても、ゼロにはなっていないことを考えると、飛行機の移動はやはりリスクが大きいと言わざるを得ないだろう。


病院での面会も、人数が 2 名と制限されている上に、面会時間も 15 分のみとなっているとのこと。
全ての制約が取り払われる日が来るのはまだまだ先のようだ。





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