28.9.12

福沢 諭吉



独立の気力なき者は必ず人に依頼す、
人に依頼する者は必ず人を恐る、
人を恐るる者は必ず人に諂う(へつらう)ものなり。
常に人を恐れ人に諂う者は次第にこれに慣れ、
その面の皮、鉄のごとくなりて、
恥ずべきを恥じず、論ずべきを論ぜず、
人をさえ見ればただ腰を屈するのみ。

・・・・・

目上の人に逢えば一言半句の理屈を述ぶること能わず、
立てと言えば立ち、舞えと言えば舞い、
その従順なること家に飼いたる痩せ犬のごとし。
実に無気無力の鉄面皮と言うべし。

・・・・・


学門のすすめ ー福沢諭吉ー より抜粋





人に依頼せず、人を恐れず、人に諂わず、
恥ずべきを恥じ、論ずべきを論じ、
人を見ても腰を屈せず、
目上の人でも構わず理屈を述べ、
立てと言われても立たず、舞えと言われても舞わず、
痩せ犬のように従順でもない私のような輩は、
この世では楽に生きられない。

この世は、更に一層、学問に秀でるよりも、
人に媚びる術を習得した者勝ちの世になったような、
そんな気がしてならない。





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