日本に行っている同居人が、私の実家に残っていた亡き父の天然砥石を運んで来てくれることになった。
「良い砥石があるから、持って行けよ」との父の遺言通りに、11月、それらの砥石は私のもとにやって来る。
「良い砥石があるから、持って行けよ」との父の遺言通りに、11月、それらの砥石は私のもとにやって来る。
これまで天然砥石のことについて何も知識の無かった私が持っているのは、雲の上のお師匠さんに倣って買ったダイヤモンド砥石くらいなもので、シャープに研げることは研げるのだが、父が丁寧に研ぎ上げた刃物とは比べものにならないほど早く鈍らになり、この2年、シャープさが全く違うことを、ただ単に研ぎの技術の問題なのだろうと思い続けていた。
天然砥石のことを調べ始めてようやく、技術の問題も然ることながら、研ぎ上がりの状態には砥石の質が大きく関係していることを知った私は、父の残してくれたこれらの砥石が他に類を見ないほどの宝物に思え、それらを手にし、父の刃物を研いでみる日が待ち遠しくてたまらなくなった。
総重量 5キロか…
ごめんよ、H、重たいお土産頼んじゃって...
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