24.12.16

RP - 90


家の中の掃除をしたいのに、連日買い物に出かけていたので、疲れがピークに達していてやる気が出ない。

毎年12月の声を聞くと同時に、クリスマスに向けての買い物に出掛ける人たちで何処も彼処もごった返すようになり、道路は其処此処で渋滞。ようやくショッピングセンターやらにたどり着いたと思ったら、駐車場は満杯。レジにも長蛇の列… 
私同様クリスマスとは無縁の人々にはため息の出る季節であるに違いない。

数日前、同居人Tに少し遠出してもらい、板を買いに行ったのだが、欲しかった安めの高級合板は長過ぎて車に入らず、カットしてくれるかと聞くとできないと言うので諦め、無垢の板は高過ぎてそれも買って来れず、渋滞を我慢して行ってもらったというのに空振りに終わり、Tに本当に申しわけないことをしたと、行ってもらったことを後悔した。

出来合いの無垢板の家具を買おうと思うと恐ろしく高いが、自分で作ることができても決して安価でできるものではない。
なかなか良い板を手に入れられない私は、いつもマツ材でいいとするか… となってしまい、これからもそうなんだろうなと思うと、何だか気が萎えてしまった。

材木屋で働く人々が自ら「良い材木は高過ぎる」とぼやくのだから、それを売値で買う一般消費者が安く手に入れられる方法など、おそらく無いだろうと思えて来る。

昔よりも格段に機械化が進み、各種モンスター マシンを使って木を切り倒し、運搬し、製材したものを、天日乾燥ではなく人工的に乾燥させ、昔の人が見たら腰を抜かすほど大量に、短期間で市場に送り出せるようになっているというのに、木材の価格は上がるばかりだ。

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同居人Tにくっついて買い物に行った先で見つけた、『錆び付いてくっついてしまったネジを簡単に緩めるスプレー』の効果のほどを、父の古い面取り鉋で試してみた。



この鉋の刃は少し切れ味が落ちていたので、研ぎ直しをするべく、ブレードを外そうと長い間格闘していたのだが、錆び付いたブレードを押さえるためのロッドと押さえ金がかたくくっついたままびくともせず、困り果てていたのだ。

中央の小さな鉋をガイドから取り外し、ロッドが押さえ金に接している部分と、ブレードと押さえ金が接している箇所にシュッと一吹きし、数十秒待ってから、台頭を小さな金槌で叩くと、これまでの苦労は何だったんだ?と思えるほど、呆気無くブレードが引っ込んだ。

「すごいよ、これ!!」

ガレージで愛車のグレードアップに取りかかっていた同居人Tに早速知らせに行くと、Tは錆び付いたパーツの錆び取りを試してみようと、液を吹き付け、軽くワイヤーブラシで擦り汚れを拭き取ったパーツを見て驚いた。

「オー、すごい!!錆が全部落ちてる!!」
 
こんな優れ物があったとは… 
これは私達の想像を遥かに越えた一品だった。



取り外したブレードは天然砥石で研ぎ、セットし直し、試しに使ってみると、シャーッ シャーッと小気味良い音を立てて板が削れて行った。

父の古い道具類を傷めること無く手入れができるようになって、本当に嬉しい。









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