21.12.16

包丁立て

同居人たちの年末年始休暇がスタートし、我家は一気に "ぐうたらモード" に突入。
何に追い立てられることもない生活というのは、実に心地よいものだ。


さて、13年前にこちらで購入したゾーリンゲンの包丁セットには、包丁を斜めに差し込むホルダーが付属されていたので、それらのナイフはいつも決まった場所に収納され、片付いているのだが、頻繁に使う和包丁3本にはホルダーが無かった。

これまで、和包丁は使ったらすぐに洗って水気をきれいに拭き取り、キッチンの引き出しに仕舞うという、考えてみたら誠に都合の悪いことをしていたのだ。しかも、シャープな刃先を下に向けて並べてあったので、その仕舞い方ではせっかく研いだ刃を痛めてしまうよなと考え、取りあえず、アトリエに余っていたマツ材の切れ端等を使って、簡単な包丁立てを作ってみようと思い立った。

いつものことながら、余った板を使っているので、木目を合わせて見栄えを良くするなどということはできず、「何だか違う…」と思いながらも、まぁ片付けば良いか…という低次元な物作りだ。
ホルダーを斜めにする必要も無いよな… 斜めだと場所を取るし… と、製図に余分な手間もかけず…
組み立ては簡単な rabbet joint 。


マツ材で4面を形作り、2面を3ミリ厚の高級合板で塞いだ。
合板の一方はグルーで本体に貼付け、もう片方の面はねじ釘だけで留め、板を取り外して中を掃除することができるようにしておいた。

仕上げはワークトップオイルを3度塗り。このオイルは木の表面にだけ薄く付き、すぐに乾くので非常に扱い易く、適度な艶も出てなかなか良い。
Tung Oil がまだらに染み込んでしまって大失敗した 『Ancient Kauri』 には、このようなオイルの方が適しているかも知れないなと、ふと思った。






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