昨日は一日中ひっきりなしにピーピー鳴いていた三羽の雛たちは、今朝はやけに静かで、同居人たちと「もう巣立っちゃったのかね?」と巣を見上げてみると、いつの間にか大きく育っていた若鳥が、一羽、巣の縁に乗って上を見上げていた。
この写真を撮り終わると同時に、親鳥がエサを運んで来て、この鳥にだけエサを与えるとまたどこかに飛んで行ってしまった。
巣に残ったのはこの一羽だけで、他の二羽はもう既に巣を飛び立った後だったのだ。
そして、この最後の一羽も今日巣を後にした。
初めてのフライトは心もとなく、バタバタと羽を動かすも落ちて行くという感がし、一瞬ドキッとしたが、飛び立つと同時に、どこか近くで見守っていた親鳥が、正に"駆け寄る"ように子供を追ったのを見て、何も心配することはないんだなとホッとした。
あんなに小さな鳥でさえ、親は、産んだ子供が独り立ちするまで面倒をみるのだということを承知しているというのに、悲しいかな、それができない人間がいる。
『神は人間に自由意志を与えた』と以前学んだことがあるが、物事の良し悪しを正常に判断できる能力を持たない人間を数多く作り出したのも、また神であるのではないか…
元々正常な判断ができないようプログラムされた親が、自由意志により子育てを放棄するのか、それとも、初めから自由意志など無く、全ての成り行きがプログラムされているということなのか… ふと、そんなことを考えてしまった。
『神にはできないことはない』
が、"しないこと" はあるのだ。
子供達が巣立ってしまったのを知った同居人たちが、「何だか寂しいね」と話していた。
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休みの日だったが、アトリエで少しだけ作業をした。
KINZO のクロス カット ソーは、中古で買ってからまだ一度も目立てをしていないが、切れ味は信じられないほど良く、私のお気に入りの鋸となっている。ただ、spine(背)が邪魔をして深くは切り進めないのは難点だ。
先日 scrub plane に変身したHenry Boker の鉋は、板厚を2ミリ以上削る場合にはすこぶる良い働きをする。
厚くザクザク(しかもスムースに)削れるので、仕事がはかどり、しかも、その後の鉋がけが非常に楽になる。
Ancient Kauri の扱い(特に最終仕上げ)に四苦八苦している私は、今回は失敗のないマツ材で箱物作りをしているが、マツ材と同程度の価格で、色が濃く、その上扱い易い板がないか探しに、二三日中に材木屋に出掛けてみる予定になっている。楽しみである。
世間で言うところの "クリスマス休暇" が間近に迫っている同居人たち。
何処に行くというのでもない年末年始の休みを、皆でグダグダ過ごそうではないか。
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