7.6.17

アトリエ整理中

Stanley No.55 Combination Plane とRecord No.3 Plane を買ったのはいいのだが、棚に収納するスペースが既に無くなっているため、未だワークベンチに置いたままだ。

どこに置こうかと部屋を見回しても、ステンドグラスの材料が部屋の半分を占めているため、何処にも置き場が無い…

仕方なく、ほとんど使うあての無い道具類を処分することに決め、昨日は(インターネットオークションで売るために)それらの写真を何十枚も撮っていた。

家に居て売ることができるのは楽なのだが、一々写真を撮って載せ、説明を書いていると結構な時間がかかってしまうのが難点だ。

道具類は探している人が多いのか、出品するとすぐにwatcher が付く。
果たして買い手がつくかどうかわからないが…

私にはどうしようもなくお粗末なものとしか思えない block plane も、ペーパーウェイトとして使う分には問題無いかもと思い、捨てずにオークションに出品してみた。
もちろん、説明には「クオリティは私の期待したものとはほど遠い」とか、「鋭く研いでおいたので使い始めは良く切れるだろうが、非常に早く鈍らになる」こととか、「見栄えが哀れなフロントノブはしっかり固定されていて、ぐらつきは無い」とか、「ボディの底とブレードの表面にあばたが数カ所付いている」など、正直に書いた上で、ダメージ部分が鮮明にわかる写真も含め、20枚もの写真を載せておいた。

『こんな物は買うな』とほのめかすような説明書きなのに、一日経って、watcher は6人になっていた。
オークションに出ている他の block plane を見たら、同等かおそらくもっと粗末だろうと思われる物にこれ以上の値段が付いていて、そちらの方が驚いた。おそらく、一度も使ったことのない人がただ売っているだけなのだろうと思うが、刃の質及び本体の素材に関しては何の記載も無く、木工初心者は深く考えもせずにそのようなものを購入してしまい、超切れ味の悪い鉋にさぞ苛立つことだろう。

欠点を正直に書いたら売れないだろうと誰しもが思うだろうが、売りたいがために欠点を知っていながら故意に言わないでおくという狡猾なやり方は、自分の価値を著しく落とすことに他ならないことを私は知っている。

block plane だけに留まらず、刃物/工具類を探している人が、金額だけ見て買うのではなく、『質』の重要性を少しでも考えるようになったら、悪どい商売をする人も減るかも知れない… 

いや、減らないな…

このお粗末な block plane を安く手に入れて、故意に但し書きを付けずに高く売ろうと企む輩もほぼ間違いなく存在するだろう。
そう考えて、私は $1 リザーブで出品するのを止めたのだ。(私はそのような不正直な人が何より嫌いだからだ)

私がつけた値段は、落札者が送料をプラスしても充分儲けが出ると目論まないギリギリの安値だ。単にペーパーウェイトとしての価格というところかな。



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