5.10.19

H が巣立った翌日

家の中から数多のプラント類が消え、バスルームを占領していた数え切れないほどの化粧品類が消え、下駄箱が一つ消えた。

ベッドや箪笥や衣装類が運び出された H の部屋を掃除し始めたが、ガランとした部屋はこんなにも広々として見えるものなんだと、しばし、ぼうっと部屋の中を眺めていた。


昨夜は一度もトイレに起きなかった。少しだけ引っ越しを手伝ったせいで疲れていたのだろうか... それとも、もうこの先 H の BF がこの家に泊まりに来ることはないという安堵感が、内在していたストレスを和らげたせいだろうか...

兎にも角にも、私と T は静かで穏やかな日常を取り戻した。

H たちは今日、オークションで落札したダイニング テーブル & 椅子を引き取りに行ったようで、とても気に入っている様子が短いメッセージから伝わって来た。
ハワイを思い出させるようなデザインの椅子で、H がどうしても手に入れたいと一目惚れしたダイニング セットだった。


T は休日の今日も仕事で出かけて行き、夜 9 時を回ってようやく帰って来た。
そんな時間まで一人で過ごすのは久しぶりだ。
物音がしない家の中で、昔からの知り合いがくれた eメールに返事を書いていた。彼女は私とは凡そ違い、非常に活動的な人であったが、ここ数年彼女を取り巻く状況が想像を絶するほど過酷になり、全てをほとんど自分一人で担わなければならないというストレスから病気を発症し、自身も病院に通いながら、それでも抱え切れないほどの重荷を背負い、必死で家族を支えようと孤軍奮闘し続けている。
彼女の頑張りには本当に頭が下がる。私はただただ、彼女が一日も早く楽に過ごせるようになって欲しいと願うことしかできない。




これからどんどん陽が長くなる。とは言っても、夜アトリエで音の出る木工を行うのは隣人には甚だ迷惑な話であるので、このガランとした H の部屋にミシンを移動して、静かに縫い物でもするとしようか...

とりあえず、ボロボロになった作業用エプロンの替えでも作ろうか...
アームカバーも作り替えなければ...


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