8.4.20

COVID-19: lockdown から2週間経過

これまでのところ、NZでは70代の女性が一人、コロナウィルス が原因で亡くなっている。

世界中で激増する感染者数をよそに、NZに旅行に来た呑気な集団は、バックパッカーの宿でパーティーを開いたりなんぞして、まるで緊張感が無いように見受けられる。
まぁ、こんな時に旅行しようと思うこと事態、私にしてみれば "どうかしている" としか思えず、自分の安全のみならず、他人の安全をも脅かす可能性が非常に高いと考える能力が、元々全く備わっていないのではないかと思えて仕方がない。

残念なことに、世界にはそういう輩が星の数ほどもいて、もっと残念なことには、血の繋がらない身内にもそういう愚か者が居たことを知って、嘆かわしいのを超えて、怒り心頭に達した次第である。感染せずに海外旅行から帰って来ることができたのは、ただ単に運が良かっただけだということを、当人はおそらく微塵も考えていないに違いない。


必要以外出歩くなと政府/警察が口を酸っぱくして警告している中、家でじっとしていられない人々は散歩やらジョギングに出かけるなどして、心身共に健康を保とうと努力しているわけだが、ビーチで泳いだり、サーフィンを楽しんだり、釣りに出かけたりと、あたかも『長期休暇が与えられた暇な人々』のように振る舞っている人々に対しては、政府が禁止勧告を出し、違反すれば罰金を課せられるようになったとのこと。

こともあろうに、NZの Health Minister の一人 も、この lockdown 中に家族を引き連れて遠方のビーチに遊びに行ったり、マウンテンバイクを楽しみに出かけるなどしていたらしく、首相から弁解の余地の無い愚かな行為だと叱責され、こんな非常事態でなければ即刻職を失うところだが、今はそんなことで混乱を引き起こしているわけにはいかない。首相は、彼に引き続き仕事はさせるが、当然のことながら彼は代償を払う必要があると明言し、これまでの Associate Finance Minister の役職を剥奪し、閣僚の最も下のランクまで降格させると発表した。
NZの首相の非常にクリアーな方針と小気味良いほどの迅速な行動は、確かに国民に高く指示されている。これほどまでに統率力のあった首相を、私もこれまで見たことがない。

隣国オーストラリアでは、後手後手にまわっている政策に怒りを覚えている人々が、SNSに面白い投稿をしていることが、ニュースで取り上げられていた。


地図上のオーストラリアの国名を消し、NEW New Zealand のBig Island とし、ニュージーランドは北島、南島と呼ばれている。
NZの首相の抜きん出た統率力を高く評価していることが、手に取るようにわかるとともに、こんな非常事態になってもユーモアのセンスを失わないでいる人が多く存在することを、とても嬉しく思った次第である。



さて、lockdown になって特に不便なのは、食料品/日用品の買い出しである。
スーパーマーケットは店内での混雑を避けるため、一度に入店できる人数を制限している。そのため、客は店の前に気が遠くなるほどの行列を作り(人と人との間隔は 2m)、入店するまでに1時間待ちということも耳にしたりする。
私はそんなに待つ気は無いので、オンラインショップで宅配を頼んだのだが、向こう1週間は予約で満杯... 確実に予約を入れる方法は、深夜、予約画面が切り替わり、予約日が一日減り一日増えた時点で間髪を入れず予約を入れることだ。注文の品を選んでいる間に予約が一杯になってしまい、キープした配達時間帯がキャンセルされてしまうこともあるため、予め買い物リストを保存しておく方が良い。(もしくは、とりあえず少量カートに入れただけで予約を完了しておき、実際に配達される前日までに必要な物を追加するという方法もある)

便利な宅配サービスだが、当日在庫が無い商品については自動的にキャンセルされてしまい、必要だったのに手に入らなかったというガッカリな結末を迎えたりすることもあるため、100% ハッピーだとは言い切れない。(スーパーマーケット側が注文予約の品々を全て確保してくれているわけではなく、配達当日の状況に応じて "柔軟に" 対応しているということを忘れてはならない)まぁ、そこは致し方ないだろう。


最初の lockdown の目安は4週間ということだったが、はてさてどうなることやら...


私はといえば、毎日のように朝パンを焼き、数少ない材料でブランチを用意し、ストックしてある板を使って細々とプランタースタンドを作り、Oculus Quest で1時間〜1時間半の運動をし、品数を控えた夕食を用意し、毎日の新感染者数をチェックして一日が終わるという生活を繰り返している。
お菓子が底をついたためか、運動の効果が顕著に現れ始めたためか、最近は順調に体重が落ちてきているのは喜ばしいことだが、この非常に窮屈な生活環境が一刻も早く改善されることを願って止まないのは、言うまでもない。


*一日の新感染者数は徐々に減ってきているとみていいのだろうか...
今日午後1:00の発表では、この24時間での新感染者数は50名。
これまでのトータル感染者数は1210、完治した数は282、死者1である。



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