8.11.15

頼まれもの ー その 2


2日かけて、無垢の板の厚みを減らし、綺麗に鉋をかけ、寸分の狂い無く丁寧に作った(組み立て終わった)カー オーディオのケースに、熱が籠らないようにする為の穴を空け忘れていたのに気付き、昨日、電動ルーターで空けたところ、無惨にも板が大きく裂けてしまい、悲惨な結果になってしまった。

無性に腹立たしくなって、作ったケースをコンクリートに叩き付けて割って憂さ晴らしをした後、すぐに新しく作り直し始めた。

最初、車の内装に使われている木目調の板に合わせて、無垢の板に着色して欲しいと言っていた同居人は、私の作業場に似た色のステインが無かったため、黒く塗っていいとすると言うので、それだったらわざわざ足りない幅を補う為に板を足して接着し、半日以上おいた上で鉋をかけて段差を無くし、接着面がわからないほど綺麗に仕上げる必要などないよなと、今度は合板で作った。

一生懸命に綺麗に作ろうと頑張っているのに、作業工程を事細かに知らない同居人が、あっという間に出来上がらないのを「仕事が遅い」と詰ったのを聞いて、かつて、私の父が丁寧に障子張りをしているのを見て、母が「仕事が遅い」と咎めていたのを思い出し、「まるで同じじゃないか」と、思わずつぶやいてしまった。そして、そう思ったことを夕食時に笑いながら話した。

3mm 厚のMDFで製作途中だったドアの内張は、色々な防水加工を試みたものの、どれも完璧ではなく、ダメになったらもう一度作り直すなどということは絶対にしたくないため、2枚を切った段階で製作をストップし、昨日 3mm の合板を売っているショップまで皆で買いに行き、かなり高額だったが仕方なく、これまで見たことも無かった "上等な合板" を購入して来た。

その帰り、ベトナム料理を食べに行き、隣りの中国人経営の食料品店で極細爪楊枝を買おうと入って行くと、こんなものを発見した。


これほどまでにカビの生えた商品を売っている店を見たのは、長い人生に於いて初めてだったので、かなり衝撃を受け、気分が悪くなった。

皮肉なことに、誠にお粗末な(お粗末過ぎる)商品管理のこの店は、Pan××re Fresh Supermarket (Pan××re は地名)という、この商品からは想像もつかないような名前だった。中には "フレッシュ" な物もあるのかも知れないが… これを見てしまうと、全ての商品の新鮮さを疑いたくなってしまうのは私だけではないだろう。

余談だが、この店のレジの所には、無銭飲食をしたと思われる女性の顔写真(目撃現場写真)が貼られていた。経営者にとっては、商品をタダ食いされたら腹立たしいというのはよくわかるが、そこまでしてしまうと経営者の根性のそこはかとない "いやらしさ" のようなものが感じられて、ついついその写真の女性にこう言いたくなってしまった。
「この店の物食べてお腹壊さなかった?」と…

『見せしめ』良く言えば『警告』として、その女性の写真を張り出しているのだろうが、私は、その隣りに是非ともこのカビカビの商品の写真を貼付けておいてあげたい。お客への別の "警告" として。


気持ちの悪い写真の後は、口直しに美味しそうな物の写真を載せても何の効果もないだろうから、先日オークションで落札した斧の写真でも載せておこう。





買ったまま、まだ研ぐ暇も無く、また緩んだ柄の修理もできないまま置いてある。
これは、昔手打ちで作っていた時代の刃物だ。きっと研いだら素晴らしい切れ味になるだろう。
同居人の車のアップグレードに関わらなくても良くなったら、のんびり修理するとしよう。


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