22.11.15

ジグソー パズル作り

インターネット オークションに出品しているジグソー パズルに質問が来ていた。
二人の小さないとこに特別なパズルのクリスマスプレゼントをしたいのだが、同じ物か或は違うデザインの物でもいいので、もう一つありますかという質問だった。

手元には一つしか作ったものはなかったので、あなたの為にもう一つ、同じデザインでも、違うデザインでもお作りすることができますよと答え、2つのジグソー パズルの注文を受けることとなった。

作業は既に始めたが、パズルを切り出すのは大変ではないものの、切り出した後、一つ一つのピースの角をサンド ペーパーで隈無く滑らかに削るのに非常に時間がかかり、その後シェラックを重ね塗りする度に、乾かし、サンディングを繰り返すため、出来上がりまでに1週間ほど時間を欲しい旨を予め伝えておいたので、出来上がってから入金してくれればいいと思っていたのだが、落札者はすぐに支払いを済ませてくれてあった。


パズルには底板を付けることにし、このように底板にパズルの枠を貼付ける前に、枠の内側になる部分にシェラックを3度塗り、サンディングも同じように3度行っている。
そのようにした方が、底板を貼付けた後でシェラックを塗るよりも綺麗に仕上がるからだ。
グルーが乾いたら、底板と一緒にパズルの外枠を切り、周囲を綺麗にサンディングして、シェラックを塗る。


上の写真の右側のピースは、パズルの使用に差支えない程度に角を落としたもので、左のピースはまだ手を付けていないものだが、違いがわかるだろうか?
子供が触った時、指に引っかかるようであってはならないので、一つ一つ丁寧に角に丸みを付けて行った。

掃除機で削り粉を綺麗に取った後、各ピースにシェラックを塗り始めた。


一度に塗るのは各ピース一面のみ。
それが乾いたらもう一つの面。そして縁を塗り終えたら、サンディング。
縁を塗る時には表裏の面に液がはみ出さないように気をつけなければならない。はみ出してしまったらすぐに拭き取る。そうすれば垂れた跡が残らず、綺麗に仕上げることができる。
指が入らない箇所は竹串にサンド ペーパーを巻いたものを使って綺麗にして行く。

通常ペイントで水分(或は油分)を含んだ木の繊維が表面に浮き出て来てガサガサになるため、塗っては磨き、塗っては磨きを繰り返すことになるのだが、何度か磨くとそれ以上には出て来なくなり、ツルツル、スベスベの表面になる。

根気のいる作業だが、この私の作る物を、遠く離れた所に住む一度も会った事のない人が、お金を出す価値があると判断して注文してくれ、出来上がりを楽しみに待ってくれていると思うと、自分にできうる限りの精一杯の仕事をしなくてはなと、気持ちが引き締まる。

私にとっては、教えることよりも、自分で何かを作っていることの方が遥かに楽しい。
昨日改めてそう思った。


0 件のコメント:

コメントを投稿

「ありがとう」ではなく「すみません」

病院に面会に行き、エレベーターが自分の居る階に来るのを待っている時の光景... 到着したエレベーターから降りる人は、必ずお辞儀をしながら降りてくる。 乗り込む際、最後に入ってくる人もまた、お辞儀をしながら入ってくる。「すみません」と言いながらお辞儀をする人が圧倒的に多い。 また、...