「超テキトウな配色だね😄」と同居人Hは笑っていたが、これでもけっこう長い時間考えたのだ。
色ガラスの配置を考えた後は、白濁ガラスの配置を考え、その後はテキトウに端切れの透明ガラスを切って埋めて行った。
淡いピンク色の透明ガラスは手元に無かったので、その部分だけは不透明ガラスになったが、まぁ全体の雰囲気を壊すことはないだろう。
ガラスを全て切り終えた後は、切り口をパターン通りにきちっと揃えるべく、グラインダーで削り取って行く。
かつて教室運営していた時に、生徒さんがグラインダーがけが上手くできないとよく嘆いていたが、↓ この網目状の下には水が張ってあり、水を適量巻き上げながらダイヤモンド ビットが回転するため、ガラスの側面を削っている内に、ガラスの上に糊で貼付けた普通紙のパターンは水を吸ってふやけ、当然糊は剥がれて、パターンがガラスの上で滑って動いてしまう。
そうならない内にパターン通りに削ってしまわないとならないのだが、ガラスカットの段階で大きく誤差が出ていると、削る部分が多い分時間が余分にかかり、思うようにグラインドできなくなるというわけだ。
でき得る限り正確にガラスカットをすることは、その後の作業を楽にする上でとても大切なことなんだと、生徒さんは身をもって理解できたようだった。
グラインダーをかけ終わり、順番通りに並べたガラスを見ていたら、私は素材は木よりもガラスの方が好きだなと思った。だが、作業自体は木工の方が遥かに楽しい。
鋸で板を切るのも、鉋で表面を削るのも、鑿でほぞ穴を掘ったりするのも、全てが楽しいのだ。
ステンドグラスの作業で楽しいのは、ガラスカットと、ハンダ付けくらいなもので、グラインダーがけと銅のホイル巻きは本当に退屈で仕方がない。
ハァ…
まだグラインダーがけは終わっていない。
どんなに集中して削ったとしても、やはり完璧にパターン通りになるわけではなく、とりわけ今回のランプシェードのように、少しの誤差が出来上がりに大きく影響して来る場合には、全てを取りあえず削り終えた後、再度パターンに合わせて削り直す作業を免れられないのだ。
上の写真の丸印の部分のように、若干パターンから飛び出している箇所や、縦横のサイズがほんの少し大きい箇所等をマーカーで細かく印を付けて削り直していく。
一つ一つのピースを入念にチェックし、少し削っては合せ、また削っては合せと、地味な作業が一日中続いた。
そのようにして、それぞれのピースをピッタリ合わせて行く作業の面倒なこと…
途中で板に鉋がけをしたい衝動に駆られてしまったのを我慢して、それでもひたすらグラインダーがけをしていたのだが、合計108枚の、ただの四角いピースを削って行くのは本当に退屈でウンザリした。
あぁ、これが終わったら次は銅のホイル巻きか…
早く作り終えて木工の作業に戻ろう...