9.2.17

鉋刃を研ぐ 大切な補足編 6 (Kanna Project Supplement 6/8)




私もいよいよ、父から引き継いだ鉋の調整をせざるを得ない時期に来た。

このビデオ シリーズは、説明がこれ以上無いというほど的を得ていてわかり易く、口調も穏やかで、話すスピードも申し分無い、素晴らしいものになっている。
私のような、父に道具の使い方のみならず、メンテナンスの仕方を聞くこともできなかった者にとっては、このような丁寧なビデオの存在は本当に有り難く、制作者及び投稿してくれた方々に感謝してもしきれないほどだ。


今日は台直し鉋の刃を研いだ。
台直し鉋というのは、西洋でいうところのキャビネット スクレーパーのようなものだと思うが、西洋のキャビネット スクレーパーは刃を45度に研ぎ、その後刃の先端に極少量の反りを作るのに対して、日本の台直し鉋は一般の鉋よりも刃を鈍角に研ぎ(40度くらい)、普通の鉋の刃を研ぐ時と同様にシャープにし、反りを作ったりせずそのまま使うようだ。

父の台直し鉋の刃は、シャープにするのに時間がかかった。
研いでも研いでも満足のいくレベルまで達せず、「何故なんだ?」「何処が悪いの?父さん」と心の中で父に問いかけながら、指先が爪の中まで真っ黒になっても尚磨き続けていた。
最後の最後になって、ガラスの上に敷いた#2000のサンドペーパーで裏の刃先部分を念のため磨いでみたら、それまでの苦労が何だったんだろうと思えるほど、呆気無く鋭い刃先になった。(裏はダイヤモンド砥石で平らに磨いてあったのだが、ダイヤモンド砥石が平らではなかったということか…)

今後のために、真っ平らなガラスを適度な大きさに切って、鉋や鑿の裏を研ぐためのプレートを作っておくことにしよう。


父はきっと、私が手直しをしながら道具を使い続けていることを喜んでいてくれるに違いない。


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