27.11.15

気になる Henry Boker のブレード

今日も暑い一日だった。

暑い中、オークションで落札し今朝届いたばかりの鉋の手入れをしていた。




一つは少し前に買った斧と同じドイツのメーカーのもので、もう一つはイングランド製。
欲しかったのはもちろんドイツの鉋だ。



このサイの角のような把手が付いた方がドイツ(Boker) 製で、ほとんど新品に近いボディの底にはいまだスタンプが残ったままだった。
ブレードは錆び止めと思われるペイントが付いており、厚みもあり、どっしりと重たかった。(ステンレスのように硬い刃で、研ぐのが非常に大変)
一つガッカリしたのは、ブレードの裏側が平らではなかったことと、裏のエッジを研いでしまってあったこと。電動グラインダーを持っていない私は、汗だくで裏を平らにしなければならず、ほとんど一日それに費やしたようなものだった。



私には、ステンレスにしか見えないのだが… 違うのだろうか?



もう一つのイングランド製の鉋は、其所此処にヒビが入っていたので、今朝はまずそのヒビをグルーで接着することから初め、ドイツ製の鉋の刃と格闘している間中クランプで留めておいた。



刃は錆びてはいたものの、この錆は簡単に落ち、刃を研ぐのも非常に楽だった。





このドイツ製の鉋には、刃を緩める時に叩く箇所に金具が付いていた。
サイの角のような把手もユニークだが、この金具も面白いなと思った。



最後に底を平らに均し(鉋がけし)、丸一日かけて満足に使える状態に仕上げた、西洋の古い鉋たちで、手近にあったパイン材の端切れを削ってみると、このコフィン(棺桶)型の何だか分厚い鉋は、思ったより使い易く、切れ味は想像していた以上に良かった。



さて、大きな期待を持って購入したドイツ製の鉋だが、切れ味が他の鉋と全く違うのだ。
切れ味はいいのだが、削った感触が違うので非常に違和感がある。

このブレード、本当にHenry Boker のものなのだろうか???
うーん、気になる…




25.11.15

22℃は真夏日のNZ

一昨日とは打って変わって、今日は夏日のような暑さだ。ただ今の気温22℃。

午前中にポストショップに行った折り買い物も済ませたので、またしばらくはスタジオに隠って仕事ができる。
が… シマウマの額も今日作り終えてしまったので、進行中の作業は無くなってしまい、新しく作るものをまた考えなくてはならない。

( designed by Steve Good )




連絡を取らないでいた人と久しぶりに通信した。

「一年前君に(ネット上で)送った花(野の花)が咲いているのを見て、君のことを考えていたんだ…」

そんな言葉を、博愛精神に満ち溢れた"典型的なクリスチャン" からではなく、ごくごく一般の非クリスチャンから言われたら、どんなにか嬉しかったことだろう。



さーて、明日から何を作ろうか…



24.11.15

送る準備完了


毎日々ペインティング&サンディング…

そしてポリッシング…

シェラックを4回重ね塗りした後は、0000番のスチールウールで優しく丁寧に磨くと、シェラックの塗りムラが均され、艶は消えるが表面は信じられないほどツルツルになる。

スチールウールで磨いた後は、スチールウールの細かいゴミが付着していないように、掃除機で隈無く吸い取り、ビーズワックスで磨く。
下の写真の赤い矢印のピースで比べて見ると、ワックスを塗る前と後とでは輝きがまるで違うのがよくわかる。(あれ… 矢印のピースが裏返しだった…   :)  まぁ、どちらでもいいか… )



ワックスを塗ったまましばらくおき、乾いた柔らかい布で拭き取りながら磨くと、これほどの艶はないものの、表面はシルクのような感触になる。

そして、出来上がったものを袋に入れて、ようやく送れるまでになった。



もう一つの熊の親子のパズルは以前作ったもので、同じような工程を経てできたものだが、シェラックの色はアンバー。


今回の象のパズルは、購入してくれた人の従兄弟(従姉妹?)が同じ場所でこれらのパズルで遊んだ時に、ピースが混ざってゴチャゴチャにならないようにと考えて、ブロンドのシェラックを使った。

私はスクロールソーのブレードは比較的細いものを使っているので、カットしたままの状態のパズルはこれほど隙間が開かない。しかし、それでは小さな子供は扱い難いに違いないので、各ピースの角を取り、サンディングで調節しながら、適度な余裕を持たせ、鋭利な角で怪我をしないようにと配慮した。


明日ポストショップまで送りに行く。




23.11.15

パズルはもう少しで完成



昨日は丸一日ジグソー パズルのペインティングとサンディングを繰り返していた。

サンドペーパーを使ってずっと手で磨いていたため、右手の親指の際が腫れて、押すと痛い。

今日は朝から再度シェラックを重ね塗りし、乾かしている間にビーズワックスを塗ってあったペンダント兼眼鏡ホルダーを柔らかい布で磨き、ギラギラではなく、落ち着いた光沢を出し、シルクの紐を付けてようやく完成。


作りかけのゼブラの飾り板用のフレームにも二回目のペイントをして乾かしている最中である。

今日のオークランドは最低気温12℃、最高気温19℃と出ている。
初夏のはずなのに、これでは冬の気温とあまり変わりはない。


22.11.15

ジグソー パズル作り

インターネット オークションに出品しているジグソー パズルに質問が来ていた。
二人の小さないとこに特別なパズルのクリスマスプレゼントをしたいのだが、同じ物か或は違うデザインの物でもいいので、もう一つありますかという質問だった。

手元には一つしか作ったものはなかったので、あなたの為にもう一つ、同じデザインでも、違うデザインでもお作りすることができますよと答え、2つのジグソー パズルの注文を受けることとなった。

作業は既に始めたが、パズルを切り出すのは大変ではないものの、切り出した後、一つ一つのピースの角をサンド ペーパーで隈無く滑らかに削るのに非常に時間がかかり、その後シェラックを重ね塗りする度に、乾かし、サンディングを繰り返すため、出来上がりまでに1週間ほど時間を欲しい旨を予め伝えておいたので、出来上がってから入金してくれればいいと思っていたのだが、落札者はすぐに支払いを済ませてくれてあった。


パズルには底板を付けることにし、このように底板にパズルの枠を貼付ける前に、枠の内側になる部分にシェラックを3度塗り、サンディングも同じように3度行っている。
そのようにした方が、底板を貼付けた後でシェラックを塗るよりも綺麗に仕上がるからだ。
グルーが乾いたら、底板と一緒にパズルの外枠を切り、周囲を綺麗にサンディングして、シェラックを塗る。


上の写真の右側のピースは、パズルの使用に差支えない程度に角を落としたもので、左のピースはまだ手を付けていないものだが、違いがわかるだろうか?
子供が触った時、指に引っかかるようであってはならないので、一つ一つ丁寧に角に丸みを付けて行った。

掃除機で削り粉を綺麗に取った後、各ピースにシェラックを塗り始めた。


一度に塗るのは各ピース一面のみ。
それが乾いたらもう一つの面。そして縁を塗り終えたら、サンディング。
縁を塗る時には表裏の面に液がはみ出さないように気をつけなければならない。はみ出してしまったらすぐに拭き取る。そうすれば垂れた跡が残らず、綺麗に仕上げることができる。
指が入らない箇所は竹串にサンド ペーパーを巻いたものを使って綺麗にして行く。

通常ペイントで水分(或は油分)を含んだ木の繊維が表面に浮き出て来てガサガサになるため、塗っては磨き、塗っては磨きを繰り返すことになるのだが、何度か磨くとそれ以上には出て来なくなり、ツルツル、スベスベの表面になる。

根気のいる作業だが、この私の作る物を、遠く離れた所に住む一度も会った事のない人が、お金を出す価値があると判断して注文してくれ、出来上がりを楽しみに待ってくれていると思うと、自分にできうる限りの精一杯の仕事をしなくてはなと、気持ちが引き締まる。

私にとっては、教えることよりも、自分で何かを作っていることの方が遥かに楽しい。
昨日改めてそう思った。


19.11.15

イスラミック幾何学模様の眼鏡ホルダー


散らかってしまったアトリエの掃除をし、余った時間で眼鏡ホルダー第二弾を、スクロールソーで切り出した。
前回作ったハート形のものは自分では身に着けることはないだろうが、お気に入りのIslamic Geometric Design のものは売り物にしようかどうか悩むところだ。


今回もNZ Rimu を使って、凸レンズのように周りを削って膨らみをもたせている。

今回はオイル仕上げにしたので、塗ってただ乾くのを待つだけ。
乾いたらサンドペーパーで磨き、更にコーティングをすることになる。




向上心 A+ の集団

ドアパネルにファブリックを貼る作業は、家で同居人と一緒に行った。
貼る作業自体は簡単なのに、カーペットの上に座って作業をするのがしんどくて、ひどく疲れてしまった。

ある人が、日本の木工の達人のビデオを観て、床に座って仕事をすることなんて自分には到底できないと言っていたが、日本で生まれ育った私も、あのような体勢で仕事をすることなど絶対に無理だ。良い物を作る前に身体が悪くなってしまう。


そのしんどい体勢での作業も昨夜で終わり、今朝は昨夜の出来上がりを点検し、何カ所かグルーを付け直して、あとはグルーが乾くのを待つばかりとなった。
同居人Tがドア内部に施す配線等を終了したら取り付けとなる。



先週末、同居人たちが買い物に出かけた折、DIY ショップで友達の一家に偶然出会ったらしく、同居人Hが買った車の話になると、その友達は、実は自分もそういう古い車を買って綺麗にして乗りたいんだけれども、自分では修理できないから業者に頼まなくてはならない。そうするととんでもなく費用がかかり過ぎるから、なかなか手を出せないんだよと言っていたようで、同居人Tが何でも自分でやってしまうことをとても羨ましがっていたらしい。

同居人Tは車に関する各種のアップグレードを楽しんでやってくれているが、それこそ専門業者に頼んだら何千ドルにもなってしまうことだろう。
私が頼まれたドアパネルだけでも、業者に頼めば簡単な物でもNZ$700以上するようなので、一家に色々な分野の仕事をこなせる人が揃っていたら、時間はかかりはしても、結構な節約になるのは間違いない。

まぁ、こなせると言っても、これまでにそのような仕事をしたことはなく、ただ『出来得る』という認識のもとに自分達で勉強し、手近にあるものや入手可能な物を使って、どのようにしたら良いかを考え、試行錯誤しつつ作業しているわけで、専門業者のようなそれ専用の便利な道具類などほとんど無いに等しく、思いっきり効率の悪いだろう方法で行っているのだろうなと容易に想像できるのだが… 
それでも、苦労して自分達の力で成し遂げることには大きな意味があるのだと私は思っている。
頭を使い、手を使い、身体を使い、新しいことに挑戦し、少しずつ色々なことができるようになって行くのは本当に楽しいことだと、私は幼い頃家族を見て感じ、それからというもの、ずっと何かしら作り続けて来た。

おそらく、私があの子達の傍から居なくなっても、きっと、あの子達はお金を出して誰かに頼むのではなく、自分達で楽しみながら、新しいことに挑戦し続け、また、作業をし続けることだろう。
そして、その度に私のことも思い出してくれるに違いない。彼の人の話題が17年経った今でも頻繁に出て来るように…




16.11.15

in progress


ドア パネルの板の準備ができたら、次は板に貼るファブリックを用意しなければならない。

内側に折り返し接着する部分は、鍵穴周辺は少なく、それ以外は多めに、幅を変えて裁断することになる。

一々幅を測って布に書いて行くのは面倒なため、板厚を考慮に入れた上で、広い幅と細い幅の両方のテンプレートを厚紙で作っておき、それを使って線を引いて行くという方法を取った。さして正確さを要さない場合には、このような方法が手っ取り早くていい。




描いた線に添って切りそろえ、強力なボンドで接着し、ボンドがしっかり乾くまで放置…


上の写真は、周囲をくまなく留めてあった荷造り用のテープを剥がし(テープを貼り、その上から、更にクランプで留めてあった)、しっかり接着しているかどうかを確かめ、グルーが足りなかった部分に再度グルーを付け直し、クランプで留めているところである。

クランプが足りないため、一日にドアパネル1枚しか作業できないのが歯痒い。

中にフカフカの厚手の芯を入れたので、見た目が貧弱ではなく、同居人が喜んでくれていた。


12.11.15

一日中サンディング




フォード エスコートのドアの内張板にスピーカーをはめ込むための穴を空け、4枚の内張全てを切り終えたのだが、この板をドア本体に留めておくためのピンは、空けた鍵穴部分よりも厚みが少なく(そこまで考えずにテキトウな厚さの板を買ってしまったのが間違いだった)、仕方がないのでサンダーでひたすら削って厚みを合わせていたのだが、この板が硬くてササッと削れず、おまけに、電動サンダーに貼付けて使うサンドペーパーがすぐに取れて来てしまうようになってしまったので、どうにも使い辛く、途中から手でサンディングしていた。
午後3時半近くになり、今日はもう手で削る気力が無くなったため、早めにアトリエの鍵を閉めて家に戻って来た。

明日もまたサンディングの続きだ…


シェラックを3度塗り、0000番のスチールウールで磨いた後、ビーズワックスで仕上げた眼鏡ホルダーが、ようやく出来上がった。NZ Rimu製。
木製なので眼鏡を傷つける心配もなく、大振りなのに適度に軽い。
紐は今回は皮ではなく、サテン シルクにした。(皮の紐は汗をかいたりすると色が落ちる場合があるため)



オークランドは最近ようやく初夏の気温になり、日中20℃を越える日も出てきた。




11.11.15

正確さが要求される仕事

このところずっと週末も休み無くスタジオで作業をしているため、かなり疲れが溜まっている。

前のドアにはスピーカーを埋め込むため、内張に大きな穴を空けないとならない。
正確な位置と大きさをどのように型紙に写そうか…


今週中にはこれらにファブリックを貼り終え、ドアに取り付け終わりたいなと考えているが、この合板が硬過ぎるので、上手くいくだろうかと少々心配になってきた。



作りかけのペンダント兼眼鏡ホルダーは NZ Rimu で作ってある。
Rimu は色が濃い目だが、それよりもはるかに濃い色のこの合板は、何の木を使っているのだろうか?
余った板で何か作ってみたいと思う色合いなのに、切り口がガサガサになり、チクチクと突き刺さるようになってしまうのが返す返すも残念な板である。


9.11.15

後部ドアパネル内張作り

父親が眠るように息を引き取る瞬間の夢を見た。

現実の世界では、私は父の緊急入院の知らせを受けて急きょ日本に帰り、病院に直行したまま数日間看病を続けた挙げ句に、院内でインフルエンザに感染してしまい、父が亡くなる前日にダウンしてしまったため、父の最期を看取ることができなかったのだ。

今年2月始めに亡くなった父の夢を何度も何度も見るのは、最期まで付き添っていてあげられなかったという無念さと申し訳ない気持ちとがずっと心にひっかかっているためかも知れない。


さて、今日の任務はフォード エスコートの後部ドアパネルの内張作り。



ファブリックが張ってある外側はとてもきれいだったので、内側がこんなにボロボロだとは想像もしていなかった。

このパネルの型を取り、買って来た合板に写し取り、周囲をスクロールソーで四苦八苦しながら切ったら、次はパターン通りになるよう鉋をかけたり、スポーク シェイブやらファイル(ヤスリ)やら、サンドペーパーやらを使って形を整えたりし、その後、全ての穴を空け、周囲の鍵穴状のものは鑿を使って2つの穴をつなげて、今日の任務は予定通り終了。


この合板、表面も裏面もとても綺麗で、かなりしっかりとしたものなのだが、ノコギリで切ると繊維が引っかかってメリッと剥がれてしまったり、切り口の繊維が尖ってツクツクと出てしまったりと、扱いがけっこう大変だった。

同居人に、タバコの吸い殻入れを付けたいかと聞くと、要らないというので、一手間減ってラッキーだった。




8.11.15

頼まれもの ー その 2


2日かけて、無垢の板の厚みを減らし、綺麗に鉋をかけ、寸分の狂い無く丁寧に作った(組み立て終わった)カー オーディオのケースに、熱が籠らないようにする為の穴を空け忘れていたのに気付き、昨日、電動ルーターで空けたところ、無惨にも板が大きく裂けてしまい、悲惨な結果になってしまった。

無性に腹立たしくなって、作ったケースをコンクリートに叩き付けて割って憂さ晴らしをした後、すぐに新しく作り直し始めた。

最初、車の内装に使われている木目調の板に合わせて、無垢の板に着色して欲しいと言っていた同居人は、私の作業場に似た色のステインが無かったため、黒く塗っていいとすると言うので、それだったらわざわざ足りない幅を補う為に板を足して接着し、半日以上おいた上で鉋をかけて段差を無くし、接着面がわからないほど綺麗に仕上げる必要などないよなと、今度は合板で作った。

一生懸命に綺麗に作ろうと頑張っているのに、作業工程を事細かに知らない同居人が、あっという間に出来上がらないのを「仕事が遅い」と詰ったのを聞いて、かつて、私の父が丁寧に障子張りをしているのを見て、母が「仕事が遅い」と咎めていたのを思い出し、「まるで同じじゃないか」と、思わずつぶやいてしまった。そして、そう思ったことを夕食時に笑いながら話した。

3mm 厚のMDFで製作途中だったドアの内張は、色々な防水加工を試みたものの、どれも完璧ではなく、ダメになったらもう一度作り直すなどということは絶対にしたくないため、2枚を切った段階で製作をストップし、昨日 3mm の合板を売っているショップまで皆で買いに行き、かなり高額だったが仕方なく、これまで見たことも無かった "上等な合板" を購入して来た。

その帰り、ベトナム料理を食べに行き、隣りの中国人経営の食料品店で極細爪楊枝を買おうと入って行くと、こんなものを発見した。


これほどまでにカビの生えた商品を売っている店を見たのは、長い人生に於いて初めてだったので、かなり衝撃を受け、気分が悪くなった。

皮肉なことに、誠にお粗末な(お粗末過ぎる)商品管理のこの店は、Pan××re Fresh Supermarket (Pan××re は地名)という、この商品からは想像もつかないような名前だった。中には "フレッシュ" な物もあるのかも知れないが… これを見てしまうと、全ての商品の新鮮さを疑いたくなってしまうのは私だけではないだろう。

余談だが、この店のレジの所には、無銭飲食をしたと思われる女性の顔写真(目撃現場写真)が貼られていた。経営者にとっては、商品をタダ食いされたら腹立たしいというのはよくわかるが、そこまでしてしまうと経営者の根性のそこはかとない "いやらしさ" のようなものが感じられて、ついついその写真の女性にこう言いたくなってしまった。
「この店の物食べてお腹壊さなかった?」と…

『見せしめ』良く言えば『警告』として、その女性の写真を張り出しているのだろうが、私は、その隣りに是非ともこのカビカビの商品の写真を貼付けておいてあげたい。お客への別の "警告" として。


気持ちの悪い写真の後は、口直しに美味しそうな物の写真を載せても何の効果もないだろうから、先日オークションで落札した斧の写真でも載せておこう。





買ったまま、まだ研ぐ暇も無く、また緩んだ柄の修理もできないまま置いてある。
これは、昔手打ちで作っていた時代の刃物だ。きっと研いだら素晴らしい切れ味になるだろう。
同居人の車のアップグレードに関わらなくても良くなったら、のんびり修理するとしよう。


4.11.15

頼まれもの

同居人が買った1975年式のフォード エスコートには、ハザードランプも付いていなかった。
点滅させて他の車に注意を促すことのできる機能が無いというのは、どうなんでしょう?
旗を作って車の中に入れておき、緊急事態にはそれを(自動ではない)窓を下ろしてから外に出し、降るとか? 冷や汗ものだな…


週末になると皆で車いじり…

比較的車に詳しい同居人Tには、オーディオの装置を取り付けたり、ドアにセンサーを付けたり(ドアがしっかり閉まっていなかったら室内灯が点灯するように)、他にもやらなければならないことが山ほどあるため、総取替するドアパネルの内張を作る作業は、型紙作りからMDFの切り出しまで私が担当することになった。(内装は黒にするのだそうだ)


まずは段ボールに型を写してみたのだが、切り口がきれいではなく、正確さに欠けた為、キッチンで使うオーブン シートをつなげて、それに型を写し取った。



ドア ノブや窓を開閉するハンドルの穴は貫通しているので、型紙に写すのは容易で、その大きさにピッタリ合うドリル ビットを差し込み、いとも簡単に円の中心を出せた。


周囲の鍵穴状の穴は鉛筆で擦って型紙に型を写した後、二つの円の中心を見つけるために、まずそれぞれのおおよその直系を測り、別の紙にコンパスでその円を描いたら、半円をカッターで切り、その切った半円の窓を鉛筆で写し取った型紙の鍵穴状のカーブに合わせて、中心点を写していくことでよしとした。

さして重要ではないと思ったが、内張のファブリックの折り返し部分の目安にしようと、取りあえずその線も写し取っておいた。

その後、この型紙に添って薄いMDFを切り、目打ちで円の中心に印を付けた。
狭い場所で大きな板を切るのは本当に難儀なことだ。DIY ショップにあるような、板を立て掛けてカットできる機械があれば楽なのになと、つくづく思う。

そんなことをしつつも、スクロール ソーで切り出した飾り物へのペイントをしたりして、一日があっという間に終わってしまった。






3.11.15

金の斧、銀の斧…

「オークションで買っちゃった」
「何買ったの?」
「斧(オノ)」

大笑いする同居人たち。
鑿や鉋やノコギリよりもインパクトが強かったらしい。



私が幼少の頃、父が、ドイツのゾーリンゲン (Solingen) の刃物は質が良いと言っていたのをよく覚えている。
ゾーリンゲンは『刃物の街』と呼ばれるほどに有名な、ドイツ西部にある都市の名であり、そこに今回落札した斧のメーカー『Boker 』はあったのだそうだ。
この斧、年代物なのに、さすがにドイツ製だからか、そんなに安くはなかった。



斧と言って真っ先に思い出したのはイソップ童話…
同居人が、「金の斧と、銀の斧と、あと一つは何だった?」と言っていたので、「鉄だったと思うけど… 」とあいまいな返事をしておいた。


「あなたの落とした斧はこれですか?」

中古で買ったゾーリンゲンの斧です



「ありがとう」ではなく「すみません」

病院に面会に行き、エレベーターが自分の居る階に来るのを待っている時の光景... 到着したエレベーターから降りる人は、必ずお辞儀をしながら降りてくる。 乗り込む際、最後に入ってくる人もまた、お辞儀をしながら入ってくる。「すみません」と言いながらお辞儀をする人が圧倒的に多い。 また、...